●撮りたかったベルゲンの街
ノルウェー第2の都市、ベルゲン[Bergen]。
この街の名前をはじめて知ったのは、旅行会社に勤めていたころ。だから今から10年ほど前にさかのぼる。
当時、旅行業務取扱主任者の資格を取ろうとしていたボクは、行ったことのないヨーロッパのパンフレットを見ては、街の位置や観光名所を地図と照らし合わせていた。
おもちゃ箱のようなかわいらしい建物が規則正しく並ぶ街並みに魅せられた。それがベルゲンだった。
「いつか機会があれば、この目で観てみたい」と思っていた。
この世界一周旅行でのノルウェー訪問では、もちろんベルゲン経由を考えた。
フィヨルドといった観光名所ではなく、街そのものに魅かれるのも不思議な気がするが、あこがれの街を歩いてみたい、そして写真を撮ってみたい。ノールカップ岬を過ぎてから、特にそんな想いで車を走らせてきた。
しかし、ベルゲンは噂どおり雨だった。年間の3分の2は雨が降るというわれるベルゲン。せっかくだから、天気のいい日に街を歩きたいのだが、そう簡単にはいかないようだった。
ここ数日、長距離運行を続けていたので、ベルゲンでは3日間の休養をとることにしていた。翌2日目も曇り・・・。こうも天気に恵まれないと、ローフォーテン諸島を思い出す。(このまま晴れないのかなぁ〜)不安になった。
3日目の朝、ようやく晴れ間が見えた。待ち焦がれていた青空だ。雨や曇りが続くと、晴天がうれしい!
いそいそと街へ繰り出す。街の中心地に車を停めると、写真でよく見たあの光景が目の前にあった。
青空をバックに、カラフルな建物が横一線に並んでいる。それほど広くない場所なのだが、遠くから見ても、近くから見てもなんとも味わい深い。。。ブリッゲンと呼ぶ世界遺産の街であることは最近知ったのだが、確かに世界遺産=[World Heritage] を示す黒い碑が建っている。
カメラを構える観光客が集う中、ボクらもそこで写真を撮った。また一枚、世界遺産の写真が増えた。
夕暮れを待って、フロイエン山へ上る。夜景が見たかった。ケーブルカーで8分。頂上駅に下りると、眼下にベルゲンの夜景が広がっていた。その眺めを楽しむ人も大勢いた。この旅はじめての夜景に目が輝く。カシャカシャ、、、シャッターも進む。24時の終電まで、ベルゲンの街を目に焼き付けるかのように過ごした。
(なんで、ベルゲンに惹かれるのだろう・・・)そんなことを問うてみた。
よく分からなかった、、、でも数え切れないほどシャッターを押したということは、やはり魅力ある街だったのだと思う。
きょうさん♂
■トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sekatabi.com/mt/mt-tb.cgi/170
■コメント
投稿者 see this : 2006年08月28日 07:05
■コメントを書く
コメント登録機能を利用するには、TypeKey トークンを設定してください。
|