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 ホーム > せかたび日記 > ●牛と闘う、勇気ある男たち
2005年10月23日
●牛と闘う、勇気ある男たち

はじめて闘牛を見て、闘牛士たちに感動しました!

観客席からでも分かる、ぶっとい角を持った牛と向き合う彼らは、ただものではありません!

第1幕。闘牛場に牛が入ってきます。まるで獲物を探しているかのように、動き回る牛・・・。いや走り回る牛。猛スピードのトラックから逃げるような雰囲気なんです。(そんなん、牛には負けるわ、絶対かなわんやんっ!)って思いましたね。闘牛士も7人くらいいて、牛を走らせては疲れさせているような様子。

第2幕では、馬に乗った別の男が現れます。長い槍で牛のわき腹あたりを刺していくんです。それで牛にダメージを加えるんですね。それくらいハンデを与えないと、人間に勝ち目はないです。でも牛は動きが鈍くなったくらいで、それくらいへっちゃらって感じなんですよ。牛は強い!

さらに第3幕。羽のついた短い刀を突き刺し、牛を弱らせていきます。牛のお腹のあたりに流れ出す血はえぐい、、、痛々しい、、、

そして最終幕でようやく「人間1人」対「弱った牛1頭」の闘いとなるわけです。

赤い布を自由自在に操り、ふんふんっと鼻息を鳴らす気性の荒い牛を挑発していく闘牛士。最初より弱っているとは言え、十分に脅威がある牛です。赤い色や声、もしくはニオイに反応するのでしょうか、相変わらず獲物を探している様子です。あんなのに突っ込まれたら、人間はどうなるんでしょう!?あぁ、こわぁ・・・

闘牛士は、「おらおらぁ〜こっちへ来いよっ!」と牛を誘います。

そして向かってくる牛をサラリとかわしていきます。牛をもてあそんでいるようにも見えます。牛を格好よく交わすたびに、闘牛士は(どうだ!見たか!)とポーズを決め、闘牛をよく知る観客は、パチパチパチと、大きな拍手を送っています。その駆け引きの様子がひとつの見せ場なのかもしれません。

そしていよいよフィナーレ。鋭くとがった刀を牛の頭上へ向け、ブスリっと差し込んでいくんです。70センチくらいありそうな刀。うまく刺されば、根元までずぶりっ。ポイントをずらせば、あまり刺さらず、、、 そのあたりが闘牛士の技のようです。

すぐに倒れる牛もいれば、数秒後に倒れる牛もいます。刺されているのに死なない牛もいます。そんなときはもう一撃・・・

牛を仕留めると。観客は立って拍手を送ります!口笛が鳴り、(よくやった!)みたいな掛け声が飛び交います。場内を回り、観客から喝采を浴びる闘牛士。まさに戦に勝った勇士の姿です!彼らの身体の中はどんなアドレナリンが流れているんでしょうか?

1頭目で、血を流しながらも走り回る牛を見たときには目を覆いたくなりましたが、2頭目、3頭目と続くうちに、これがスペインの文化なんだなぁと感じはじめました。ボクは、どんなに訓練されても、あんな牛と向き合いたくないですね。だってこわいんですもん、、、

だからこそ、あんな凶暴な牛を操る男たちに拍手を贈りたいです!

6頭目の牛が倒れ、馬に引きずられて闘牛場を後にすると、終了です。闘牛場の外に出ると、闘牛士が帰り支度をはじめていました。どんな手をしているのか知りたかったので、握手を求めて近寄りました。観客席から見ると、牛と同じように気性が荒そうに見えましたが、声をかけてみるとやさしい笑顔を見せてくれました。

「楽しんでくれたかい?」

きっとそんなスペイン語だったんでしょう。額から汗をあふれるように流し、「グラシヤス(ありがとう)!」と言う彼の手は、闘牛の経験でしょうか、手のひらが固く感じました。

きょうさん♂

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■コメント

私はスペイン大好きです。今度生まれ変わったら、スペイン人に生まれてフラメンコダンサーになりたいと思っています。でも、闘牛の魅力はちょっと説明してもらわないとわかり難いですね。闘牛に魅せられてスペインに住みついた日本人のガイドさんがいて、いろいろ教えてくれたんですけど。ふーん、と思ったのは、「牛は唯一敵に背中を見せない動物」だそうです。前にしか進めない体の構造で、後ずさりしないそうです。その潔さにスペイン人は敬意を表しているそうです。また、牛は色や匂いに反応するのではなくて、闘牛士の微妙な動きに反応するそうです。向かってくる牛に心が動揺してピクッとでも動けば、その動きに反応して向かってくる角度が恐ろしく早く変わるそうです。闘牛士の技は心の技なのです。ヴェジタリアンでもないのにかわいそうだと言うのも変ですよね。たかさんの言う通り、強烈な死の儀式を直視して、思いっきり生きる事を大切にするのが正解だと思います。

投稿者 mona : 2005年10月27日 08:02

私はスペイン大好きです。今度生まれ変わったら、スペイン人に生まれてフラメンコダンサーになりたいと思っています。でも、闘牛の魅力はちょっと説明してもらわないとわかり難いですね。闘牛に魅せられてスペインに住みついた日本人のガイドさんがいて、いろいろ教えてくれたんですけど。ふーん、と思ったのは、「牛は唯一敵に背中を見せない動物」だそうです。前にしか進めない体の構造で、後ずさりしないそうです。その潔さにスペイン人は敬意を表しているそうです。また、牛は色や匂いに反応するのではなくて、闘牛士の微妙な動きに反応するそうです。向かってくる牛に心が動揺してピクッとでも動けば、その動きに反応して向かってくる角度が恐ろしく早く変わるそうです。闘牛士の技は心の技なのです。ヴェジタリアンでもないのにかわいそうだと言うのも変ですよね。たかさんの言う通り、強烈な死の儀式を直視して、思いっきり生きる事を大切にするのが正解だと思います。

投稿者 mona : 2005年10月27日 08:03

こんばんは。いいなー闘牛!私も夫婦でスペイン行った時には闘牛見たいと思っていたのですが11月だったのですでに終わっていました、残念。私は情熱の国スペイン大好きというのと、ヘミングウェーが闘牛の事小説に書いていたのを読んで、闘牛自体見たことないけれどなんとなく受け入れてしまいます。牛の生死も重要ですが、それ以上にそれに男が毎回自分の命を懸ける所に魅力を感じます。だって毎回死にそうなスポーツって世の中少ないと思います。思い当たるとしたらF1とかバイクレース位かな?そう思うとF1,バイクにしても命を懸けるスポーツのトップアスリートにラテン系が多いと思うのは私だけでしょうか?

投稿者 藤岡旦那 : 2005年11月04日 20:16



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