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 ホーム > せかたび日記 > ●「タウンシップ」で感じる
2006年02月20日
●「タウンシップ」で感じる

南アフリカ共和国に来たら、絶対に行きたい場所があったんです。それは「タウンシップ」とよばれる場所。

南アフリカでは、アパルトヘイト時代、政府によって居住地が区分されていたんです。マレー人はここ、インド人はここ、イスラム人はここ、という感じに。その中で、黒人が住むように言われていたのが「タウンシップ」なんですね。

アパルトヘイト撤退後は、黒人が、ここ「タウンシップ」以外で住むことも許されるようになったんですが、実際は職に就けない人もいて、多くの黒人たちは、以前と変わらない生活を「タウンシップ」で続けているということなんです。

DSC_0200.JPG

「タウンシップ」。大変失礼な言い方ですが、決してきれいと呼べる場所ではありません。ブリキ板を集めて作ったような小屋がいくつも並んでいて、そこで人々が暮らしています。

私たちは、「タウンシップを訪れるツアー」に参加しました。アパルトヘイトという私たちにとっては理解しにくい実情を見て、何かを感じ、少しでも理解できればいいなと思っていたからなんです。

黒人のガイドさん、ゴッドフリーが私たちを案内してくれます。ツアーの参加者は、比較的高年齢者が多く、喜望峰ツアーに参加する層とは明らかに違っていました。

「私たちは、アパルトヘイトについてあまり知らなくて、参加してみたんです」。

覚えていないこともあるんですが、そんな気持ちをとなりに座ったドイツ人のおじさんに言うと、「南アフリカには、ドイツ人とイギリス人が多く住んでいるんだが、私もアパルトヘイトのことはよく知らないんだ。だから私も参加してみたんだよ」、そう言っていました。



このタウンシップツアー、(個人では怖くて行けない)そんな場所へ連れて行ってくれます。

技術学校では、コップやお皿、複雑な飾り物を作っています。学びたい意欲がある者は、全員が無料で学べる仕組みになっているんです。目を輝かせて仕事をしている人を見ていると、人は誰でもいくつになっても学べるんだなぁと思います。

(ここは建設中なの?)そう思うような、完成されていない建物の中に人が住んでいます。背伸びすると壁にあたる狭いベッド。すぐ隣には別のベッド。プライバシーのかけらもない空間で人々が生活しています。部屋に住んでいるおじさんが声をかけてくれました。

DSC_0099.JPG

「こんにちは!よく来てくれたね。さぁ中に入って話をしよう」。

私たちを歓迎してくれる様子は、人との触れ合いを喜んでくれているようにも感じました。

横にいたイギリス人夫婦が質問をしました。「時代が変わって若い世代は、タウンシップの外で暮らし始めている。あなたはどう思いますか?」。おじさんは、表情を少しも変えず自信を持って言いました。

「私は、この暮らしで十分幸せだよ。とても幸せだよ」。

私は聞いてびっくりしました。(この暮らしで幸せって言えるんだ・・・)って。でもすぐに思いました。

(このおじさんは、求めていないんだ。何かモノが欲しいわけでもなく、無事に生活できている環境に満足している。たまに私たちのように人が来て話ができることが幸せなんだなぁ)

そう思うと、私たちの生活にはしがらみが多すぎるかもしれません。


DSC_0150.JPG

「今から幼稚園へ行きます。どうぞたくさん写真を撮ってあげてください。撮らないと自分は特別ではないのか?と子どもたちは思います。そして子どもたちとの時間を楽しんでください」。

ゴッドフリーに言われた後、到着。

2〜4歳の子どもたちは、私たち訪問者を大歓迎してくれました。大歓迎です!歌を唄い、踊りはじめ、とびっきりの笑顔を見せてくれます。とっても大きな大きな瞳で私を見つめ、(抱っこして!)と両手を広げます。飛びついて、離れない子も多く、構ってほしいようで、そばから離れないんです!

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レンズを向けるきょうさんに集まる子どもたち。(今度は私がモデルよ)(次は、私を撮って!)そうポーズを撮んです。きょうさんのシャッター音は鳴りっぱなしでした。

子どもたちを見ていると、私の甥っ子や姪っ子と重なり、輝く瞳を持った小さなからだは、環境が違っても、同じ子ども。素直に、とってもかわいい!!

「あなたが誰なのかは関係ない。子どもたちは遊びたいんです」

幼稚園を出た後、ゴッドフリーが言いました。無邪気な子どもたちから、相手が誰ではなく、人と関わることの大切さを感じました


ここ南アフリカには白人がたくさんいます。アパルトヘイトが撤退された今でも、経済は白人が握っています。日本からは、とても遠い国の「アパルトヘイト」、学校の授業の中でしか存在しなかった言葉が、こうして、根強く残っています。

もちろんこういった差別的なことは、南アフリカだけではなく、全世界にあり、私たちの日本でもまだあるように感じます。簡単に無くならないこの現実をしっかり見て、これからも社会や人々の生き方を考えていかなければならないと思いました。

DSC_0208.JPG

「タウンシップツアー」。参加費はひとり290ランド(=約5,800円)。案内は英語で、聞きなれない単語も多く、すべてを理解することはできませんでしたが、個人ではなかなか行けない場所。実際にこの場所に来て、見て、住んでいる人と話し、触れあう。参加してよかったです。

‘百聞は一見にしかず’の言葉どおり、歴史の悲惨さのようにも感じます。ケープタウンに来て、喜望峰やテーブルマウンテンは欠かせない場所ですが、歴史を感じる意味では、タウンシップが最も衝撃的でした。

今に感謝します。そして今を大切に生きたいです。

たかさん♀

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■コメント

写真、コメントすごいです。言葉にできない何かが伝わってきました。
世界中どこに居ても、同じ人間という生き物なのに、
肌の色の違い、人種の違いだけでおきてしまった貧富の差、、、
幸せって、自分の視点を換えたら本当に沢山あると思う。
タウンシップの旅は、きょうさん、たかさんにとっても印象深い、考えさせられることの多い国になったと思います。
きょうさん、たかさん同様、私も
今回は、考えさせられました。
いろんなものを実際みると、本当に、視野が変わるだろうし、
自分というものも客観的に見直せるいい機会なんだと思います。
本当に素敵な、成長する旅ですね。
私もHPを通じて、色んな事を感じて、一緒にせかたびしますね。

いや〜
なんかセカ旅に感謝です。
ありがとう!!

投稿者 いとうちゃん : 2006年02月24日 23:34

写真、コメントすごいです。言葉にできない何かが伝わってきました。
世界中どこに居ても、同じ人間という生き物なのに、
肌の色の違い、人種の違いだけでおきてしまった貧富の差、、、
幸せって、自分の視点を換えたら本当に沢山あると思う。
タウンシップの旅は、きょうさん、たかさんにとっても印象深い、考えさせられることの多い国になったと思います。
きょうさん、たかさん同様、私も
今回は、考えさせられました。
いろんなものを実際みると、本当に、視野が変わるだろうし、
自分というものも客観的に見直せるいい機会なんだと思います。
本当に素敵な、成長する旅ですね。
私もHPを通じて、色んな事を感じて、一緒にせかたびしますね。

いや〜
なんかセカ旅に感謝です。
ありがとう!!

投稿者 いとうちゃん : 2006年02月24日 23:34

南アフリカに行ったら、私もまずはそこにいってみたかった・・。豊富な写真&文章でのレポートで、その場がとてもよく伝わってきました。

メルマガで入国審査騒動を読んでいた時は心配しましたが、旅を楽しんでらっしゃるようで、なによりです。
私たちも入国審査で何度もハラハラしました。その緊張感を思い出し、失礼な話、展開を楽しみにしてしまいました(笑)
これからも旅を楽しむお二人のメルマガ&HPを楽しみにしています。

投稿者 けちゃ : 2006年02月25日 22:04

ゴッドフリーさんなの的確なガイドがありがたいですね。
そして、パシャパシャ写真を撮りまくって、子供たちとはしゃぐ二人の姿がブログから伝わってきます。いいカメラ買ってって良かったね!

投稿者 おくさん@KUC : 2006年02月26日 22:45

いとうちゃんさんへ

ほんといろいろ考えさせられました。
来て見たかったところに来れて、自分たちを見直せて、良かったです!いつもコメントありがとです!


けちゃさんへ

(たぶん大丈夫やろ・・・)
とんでもありませんでした、、、笑。
これも、今ではネタです。
また次のレポートもお楽しみにしててくださいね。


おくさん@KUCさんへ

ははは・・・わかりますか?
その通りなんです!はしゃぎまくっていました。かわいいんですよ!
カメラ、肌身離さずに持ち歩いています。
たかさんも今ではご納得!?してくれています〜

投稿者 きょうさん♂ : 2006年02月27日 18:04



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