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2006年08月29日 |
●ヴュルツブルグ宮殿観賞
「ドイツの中で最も美しいといわれる宮殿」。
毎年6月に「モーツァルト音楽祭」が開かれるヴュルツブルグ宮殿へ行って来ました。素晴らしかった!感激しました!
ロマンチック街道の北の起点、ヴュルツブルグ[Wurzburg]。ロマンチック街道ではローテンブルグ[Rothemburg]の街を楽しみにしていたので、ヴュルツブルグまで北上するかどうかは決めかねていたんです。
でも距離もそんなにかからないし、急ぐ旅でもないかな?ということでヴュルツブルグまで足を延ばすことにしました。
行くなら見てみたかったのがこのヴュルツブルグ宮殿。レジデンスと言われる司教の館は世界遺産にも指定されている建物なんです。
見所は「階段踊り場と天井に書かれたフレスコ画」。
そんな情報を得て、いざ入館!
チケット売り場では、珍しくガイドブックまで購入(公式ガイドブック。日本語5ユーロ)。ノイシュヴァンシュタイン城でも買わなかったガイドブックを買おうと思ったのは、彫刻や絵画を見て(すごいなぁ〜)って思うだけではもったいない気がしたから。どうせ見るなら、どんな世代背景の元で造られたのか、描かれたのか?そんなことを知りたかったんです。
世界一周旅行の行く先々でガイドブックを買いたいくらいなんですが、荷物の量が増えること懸念してほとんど買いません。買ったのは、モスクワの「クレムリン」ガイドブック以来〜
よくお土産店で販売されている日本ガイドブックは、古い日本語の書体を使っていたり、ところどころ日本語がおかしかったりするんですが、この公式ガイドブックはそんなことはありませんでした。ドイツ語版を翻訳したらしく、厚さ1.5センチほどのまさに書籍といった感じ。ヴュルツブルグ宮殿と宮廷庭園についてこと細かに記してくれていました。
なので、「ヴュルツブルグ宮殿は世界遺産」ってことしか知らない自分たちの大いなる助けとなってくれたのです。
一番印象的だったのは、天井のフレスコ画。階段踊り場の設計に関しても訪れる人を魅了させる仕組みがあるらしんですが、正直分からなかった。。。でも、フレスコ画の凄さはドカンと伝わってくるものがありました!
ガイドブックを開いていない第一印象は、「デカイ!」。天井は半球状、ちょっとしたプラネタリウムみたいになっているのでより広く大きく感じます。どの部分を抜き取っても細かく描かれているフレスコ画。ヨーロッパ以降、キリスト関連のフレスコ画を見てきましたが、この規模の大きさは見たことがありません。
また、天井部の四隅に彫刻が置かれているんですが、その彫刻がフレスコ画の一部とつながっているので、より立体的に感じるんですね。一面のフレスコ画というより、空間を活用している雰囲気。。。
(何て書いてあるんだろう?)とガイドブックを開くと・・・
階段から上ってくる正面がヨーロッパ。背中の反対側がアメリカ。あとの2面はアフリカ、アジアと、地球を4つのカテゴリに分けた絵になっているそうです。確かによく見ると、人々だけではなく、背景にさりげなく描かれている動物も違っている!(ウマ、ワニ、ラクダ、ゾウ)。
それに、フレスコ画に描かれている人物の中には、ヴュルツブルグ宮殿の建造主の姿や、建築家、彫刻家などの姿もも含まれているそうで、このフレスコ画がヴュルツブルグ宮殿そのものを表しているようでした。
ガイドブックを読んでは、頭上のフレスコ画を見て、また読んでは見てと繰り返していると、1時間近くは階段踊り場にいたような気がします。解説があると見方も変わりますね。。。
階段踊り場に続く「白のホール」では、漆喰の美しさを感じ、さらに続く「皇帝の間」は修理中でしたが金色を使った豪華な雰囲気を感じ、その後も控え室、寝室、そして宮廷庭園と見所は尽きません。。。後半は“おなかいっぱいモード”になってしまいましたが、じっくり見ようと思えば数時間じゃ足りない宮殿に思います。
ヴュルツブルグ出身の建築家バルタザー・ノイマンだけではなく、彫刻家や漆喰製作者など、偉大な人物の名前が次々と出てくるヴュルツブルグ宮殿。代々変わる司教の影響で波乱があったり、空襲で大打撃を受けたりしたようですが、こうして今日に至るまで美しい姿を見せてくれることに感謝です。
ガイドブックの効果を知ると、「投資は大切」と感じるヴュルツブルグ宮殿観賞でした。
きょうさん♂
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