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 ホーム > せかたび日記 > アイルランド(Ireland)
2005年09月13日
●ヒッチハイカーにもらった


ヒッチハイカーが「車に乗せてほしい」と言ってきました


(う〜ん、どうしよう?)。ボクは答えに困りました。そして答える代わりに、彼に質問をしていました。

「アイルランドを周ってきたのかい?」「どれくらい旅していたの?」

なんで質問をしたんでしょう?だって彼から質問されているのに、答えずに別の質問をしているんですから。。。まぁ、50%-50%で迷っている心を、どっちかに決めたかったのかもしれません。

「僕たちは、アイルランドの南の地域を2週間ヒッチハイクで周ってきた」と彼は言いました。ボクらのアイルランドは、北の地域を周ってきた(通ってきた)だけに、お互い別の地域を見てきたようです。

それでもあの街はよかったとか、旅の話をしているとつい興味がそそられます。

「ボクはエストニアに帰るんじゃないんだ。イギリスを旅しているからホリーヘッドやリヴァプールも観光する予定なんだ。それでもよかったらホリーヘッドまでだけど乗っていってもいいよ」

ようやくボクは、彼の質問に答えました。すると、それを聞いた彼の表情がニコッと微笑みました。クルマで待っていたたかさんも快諾して、せかたび号は4人乗りとなってフェリーに乗ることになったのです。

せかたび号の座席は4人分あるのですが、ボクらの荷物がいっぱいなんです。まぁ、荷物というより、生活用品ですが、、、

それらを整理してトランクへ。しかし彼らも旅人。大きなバックパックに、テント用品などたっぷりの荷物があります。後部座席の彼らは座席に隙間もなく、足元、膝の上と、前も横も見えないような状態になりました。それはまるで、お菓子を詰め放題の袋へ入れるでした。

さすがに重くなったようで、せかたび号はいつもより車高を低くして、エンジンをうならせてフェリーに乗り込みます。

さぁいろんな話をしよう!と思ったら、彼らが「ほかのドライバーを探してくる」と言います。どうやら、ポーランドへの帰りを急いでいるようで、早く帰るために、ポーランドへ直接向かうトラックなどを探したいそうなのです。

数十分後、彼がやってきました。ドライバーが見つかったようです。イギリス南部へ向かうトラックドライバーを見つけ、さらにそこからポーランドへ向かうトラックがある情報を得たようです。あと2日でポーランドへ戻れるめどがたったようで、彼らはとてもうれしそうな顔をしていました。

「なんでそんなに急ぐの?」

そんなことを尋ねてみた。返ってきた答えは、「9月の下旬に、学校がはじまるから」と。

(えっ?学校!?)

歳を聞いたら、なんと19歳!

君たち、そんなに若かったのかぁ!驚いた。

ポーランドは、ポーリッシュという母国語を話すらしいが、流暢な英語を話す彼ら。そしていろんな人に声をかけ、精力的に行動し、自分たちの目的を達しているように見えます。

アイルランドを2週間旅して使ったお金は、30ユーロ(=約4,050円)ですって! ポーランドから持ってきた食糧とテントでの生活で病気もせず、ヒッチハイクでまわっていきた根性には頭が下がります。

世界一周旅行をしているボクらにもすっごく興味を持ったようで、熱心にインタビューもされました。「来年、ポーランドに来るんだったら、うちに泊まりに来てもいいよ!」だって。うれしい言葉ですね。

2時間のフェリーがホリーヘッドに着き、せかたび号に乗せていた彼らの荷物をトラックに移します。別れのときがやってきました。

「助けてくれて、ありがとう!」

そう握手を差し伸べる彼らの表情には、力強い決意がみなぎっていました。

ヒッチハイカーを乗せたと言っても、その時間は、フェリーの乗り込んだときのほんの2分間。およそ500メートル。当初、彼が近づいてきたときに抱いた危機感が笑い話です。

それでも、19歳の若者ふたりの行動から、「自分たちが描いた目的は必ず達成できる」ことを教えてもらったような気がします。

(えっ?ボクらはそんなに若くはない!?)

いえいえ、ボクらにも、まだまだできることがあるはずです。彼らにエネルギーももらって、また明日を迎えます!

きょうさん♂

───
(改めて)
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2005年09月12日
●ヒッチハイカーに選ばれる

ボクを、ジロジロ見つめる奴がいる。。。

アイルランドの首都ダブリンから、イギリスのホリーヘッドへはフェリーで渡ります。2万円以上かかるので、少しでも安いフェリー会社を探し回っていると、そんな視線を感じたんです。

ヨーロッパで人に見つめられるのは慣れたもんなんです。スコットランドを周っていると、アジア人の顔が珍しいのか、エストニアナンバーのクルマが珍しいのか、振り返るくらいに見られます。

でも、今回は様子が違う。何か、物欲しげに感じる。。。

フェリーのチケットを買って、たかさんの待つ、せかたび号に戻ろうとしたとき、彼が声をかけてきました。

「急いでいますか?」

急ぐ旅でもないし、コミュニケーション大好き人間としては、とってもウェルカム!何だろうと尋ねると、彼はこう言いました。

「ボクはヒッチハイカーです。ポーランドへ帰る車を探しているんですが、ボクと友だちのふたりを、フェリーに一緒に乗せてもらえないでしょうか?一般客としてチケットを買うより、車の乗客としてチケットを買った方が安いんです。」

歳は20代半ば。これがポーランドの若者なのでしょうか、日本では見慣れない服装と髪型をしています。

「あなたたちは、エストニアに帰るんですか?もしそうなら、途中ポーランドまで乗せてほしい」と。

おぉ!

ヒッチハイクにあこがれたことはあるけど、ヒッチハイクを頼まれたことはない。

(さぁ、どうしよう?)

そうは言っても、そんなゆっくり考えている時間はないわけです。相手は目の前にいるわけだし、「可能」か「不可能」かのどっちかなんですから・・・。

まるで『クイズ・タイムショック』(←ふるぅ〜)の5秒間のように、ボクは、答えを迫られたような気がしました。

「これも出会いだ」
「いろんな旅の話が聞ける」
「たくさんの人に助けられてきただけに助けたい」
「ポーランドの友だちができるかもしれない」

そんな想いを抱くとともに、

「身の危険はないだろうか?」。ボクのひとり旅ならまだしも、たかさんという連れがいる旅なので、安易に答えを選べなかったんです。。。
彼の真摯な眼差しが、ボクの顔を突き刺していました。

(つづく)

きょうさん♂


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