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 ホーム > 旅人エッセイ > ●カードローンが戻るまで
2006年01月30日
●カードローンが戻るまで

盗難直後の2005年11月7日。フランスから日本のシティバンクに「口座クローズの連絡」をしたときは、「預金口座の引き出しはない」という回答だったので、安心していたんです。

11月21日。一時帰国したあと三宮支店へ「口座復帰」のために赴くと、「預金口座は動いていないが、カードローンで49万の引き出しがされている」と驚きの事実を聞きました。

(なんで暗証番号も分からないのに引き出されるの?)

それが第一印象でした。

「詳しい調査の上、専門部署からご連絡します」と窓口で言われ、その日は帰路についたんです。

(おかしいなぁ・・・ なんでや? フランスから電話したときは無傷だったはず、、、銀行側の手違いなのか?)頭の中を疑問符が飛び交っています。

翌日、東京のシティバンク専門部署から連絡があり、いろいろ質問を受けるんです。大きなお金が動くだけに慎重ですよね、お互いに。その電話だけでは解決できず、何度も調査が繰り返えされた挙句・・・

12月6日。シティバンクからの回答は「暗証番号の一致による引き出しのため、あなたが引き出されたものとみなされます」。返金されないと、毎月4万円の返済が請求される・・・と淡々とした口調で言うんです。

(おいおい、ちょっと待ってくださいよっ!)普段は穏やかな性格のボクなんですが、せまい部屋に響き渡るくらいの大声で電話口に向かって叫んだんです。

そりゃ、盗まれたボクが悪いのは事実。でも、暗証番号をそばに置いてもいないし、勝手に引き出された立場としてあまりにも腑に落ちない回答。ボクは怒り狂ったように抗議しました。

しかし、担当者の回答は覆らない。人間性を感じない機械的・事務的な担当者の口調に、ボクは(この人とは話にならない)と判断し、別の担当者から連絡をもらえるよう依頼したんです。だってかみ合わない人と話を続けていてもお互い疲れるだけですもん。

平行して、インターネットでカードのスキミング被害を調べます。クレジットカード、キャッシュカード、ローンカード、カードにもいろんな種類があるんですね。クレジットカードの場合、クレジットカード会社が補償してくれる場合が多いようですが、キャッシュカードやローンカードの場合、銀行が補償する例が見当たらないんです、、、(ヤバイ)

UFJ銀行に勤める知人に相談。2006年2月から預金者保護法が施行されるとはいえ、2005年11月の被害が対象になるかどうか不明、現状では極めて厳しい状況であることを聞いたんです。

「泣きっ面に蜂」ってこのことか!


人間って、不思議なもので、言われたままのことを受け止めようとする気質があると思いませんか? これ、ボクの実体験。というのも、

「暗証番号を書いた紙をそばに置いていませんでしたか?(まるで見ていたかのような言い方をするんですよっ)」

(そう言われると、置いていたような気もするかなぁ?)って思っちゃうんです。刑事ドラマの取調室で、「お前が殺ったんだろう!」と言われ、濡れ衣を着せられる人みたい。

でも冷静に考えると、暗証番号を書いた紙を持たないし、盗難前夜にポーチの整理をしていたから中身はちゃんと覚えていたんですよね。(暗証番号のメモなどない!)そう自分を信じていました。

暮れが押しせまるクリスマス前。シティバンクから書類が送られてきました。

それは盗難状況証明書や、盗難ポリスレポートなどの提出を求めるものでした。

!!!

(おや?なんだか状況が変わってきてるぞ!)

ボクは、こんな書類があるんやったら最初から出してくれたらいいのに・・・と思いながら、バッチリ記入していきます。さらに自分の考えを明記した「意見書」を4枚も添付して送付しました。(とことん闘ってやる!)そんな気持ちの表れだったんです。

そして、年が明けた1月23日。

シティバンク担当者から連絡がありました。

回答は、「全額補償」。

喜ぶことではなく、やっと元通りです。それでも、一時は不安を抱き、49万円の被害を考えた身としてはうれしい想いです。よかったです。

この件から学ぶこと。それは「銀行の言いなりになってはいけません!自分の思うことを信じて、ちゃんと伝えることです」。そうすれば道は開ける!そんな気がしています。

時間と神経をすり減らし、、、もうカードは盗まれないようにしないといけませんね。皆さまもご注意を!

きょうさん


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カテゴリ: 人間の魅力 | コメント (1)



■コメント

TCの件といい、このクレジットカードの件といい。。。本当に、はぁ〜!?って感じですよね。。
いやぁ、、でもあとはTCだけですよね。
色々大変かと思いますが、旅立ちも近いことですし、
頑張ってください!!
いやぁ、、本当に盗難にはきをつけなければ。。

投稿者 international-neet : 2006年02月01日 11:49



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