世界一周旅物語の記事を探す
世界一周旅行メルマガ
「初対面は緊張するなぁ〜」「なにを話そうかな・・・」、そんな経験ありませんか? 世界一周旅行中の添乗員夫婦が言葉の壁を超え、世界の人に触れていきます。「人とのコミュニケーション」に興味がある方は、ぜひ無料メルマガを登録してください。もっと人が好きになります!  詳しくはこちら
メルマガ無料登録
@メールアドレスを入力して、A登録ボタンを押すと確認メールが届きます♪

@メールアドレス(半角):
A

世界一周旅行夫婦
世界を旅しています!

きょうさん、たかさん
添乗員夫婦の紹介

世界一周旅行リンク
世界一周サイト
せかたび夫婦と同じように世界一周旅行に出発されている方や、たび好きの方が運営されているサイトをご紹介しています。あなた旅にお役立てください。
リンクページはこちら
●相互リンクをご希望の方
こちらからどうぞ



 ホーム > せかたび日記 > ●ドイツで歯医者さん体験
2005年08月02日
●ドイツで歯医者さん体験

前話、「●噛みすぎた「ガム」の結果 」からのつづき
--------------

トイレから戻ると、先生が待っていた。手を差し伸べられ、握手をする。(おぉ!欧米人独特のコミュニケーション。日本だったら、歯医者の先生と握手することないよな〜)と思ってしまう。

「どこでうちの歯医者を知ったの?」
「日本大使館に紹介してもらった」。

本当のことだけど、「日本国が紹介した」ということは、ここの歯医者さんにとってもうれしいことだろうな〜と思った。

「長い旅だから、日本に帰るまで治療を延ばすことはできないんだ」
「あら、いつごろ日本に帰るの?」
「2年半後なんです」
「えっ?2年半!?」

それを聞いた先生は、その場にいた受付の女性や待合室にいた看者さんにドイツ語で伝える。「わおぉ〜!」そんなジェスチャーで皆、笑いながら驚いている。まるでコントを見て笑う観客のような反応だった。そんな雰囲気に囲まれてボクの緊張も徐々にほどけていった。

アジアからやってきた風変わりな看者を歓迎してくれるように、3人の先生に囲まれてボクは治療室に通される。たかさんも見学者として治療室に入った。「ここに座ってくださいね」。日本と同じような治療台だ。
きちんと並べられた治療具、うがい水。まぶしい電灯。(はぁ、、、いやだぁ) まして、今は勝手の分からないドイツ。(ちゃんと治してくれるだろうか?)不安な気持ちを持ったまま。先生の笑顔が唯一の救いだった。

昨日、歯から外れた金属を見せる。

すぐに状況を理解してくれたようだ。上の奥歯にはめてみて、「どこも欠けていないから使えるわ」と言ってくれた。ホッとした。型から作り直す、なんて言われたら、ベルリンの滞在を延ばさなければならないところだった。

消毒剤のようなものを塗って、空気を吹きかけて、接着剤をつけて、はめこむ。クッション剤として厚手の綿を歯に挟んで・・・。治療方法は日本とまったく同じ。むしろ楽しそうに治療している先生たちの様子がほのぼのと感じた。日本の歯医者さんって、どちらかというとピリピリムードが漂っているよなぁ〜 そんな印象を持っているからだ。

綿が口から飛び出ていて、鬼の顔のようになっている。「10分、力強く噛んでいてね。そしたらもう大丈夫よ」。そう笑いながら言って、先生は治療室から出て行った。たかさんは、おもしろ半分で写真を撮っている。まぁ、治療風景が見られるこんな機会もなかなかないだろう。あとで聞いたら、「口の中がよく見えた」と言っていた。

10分後、先生が戻ってきた。はみ出た接着剤を丁寧に掃除してくれて、噛み合わせをチェック。「カチカチ噛んで・・・ Good!」どうやら無事に完了したようだ。

(よかったぁ〜 これで、安心してものが食べられる)。

そう思った瞬間、先生が何か言っている。

なになに?んん???聞き取れなかった。もう一度?

ボクに鏡を持たせてくれる。下の奥歯を指している。

あっ!金属が欠けている。そこを治療具でつつくと・・・

チクッ!!痛い!

「ちょっとした問題ね。これは2年はもたないわよ」。先生がちょっぴり困った顔をして言った。

ボクは、まだ治療台から離れられなかった。

鏡を見せてもらうと、下の奥歯に被せている金属が4分の1ほど欠けていた。まったく気づいていなかった。いったい、いつからだろう?日本に行く前に歯医者で完全治療したはずだったのに・・・。

でも、こうして上の金属が外れたおかげで、虫歯になる前?に知ることができた。これはこれで、よかったとしよう!

先生は、ボクの口を大きく開けさせたまま、アシスタントの女性と何やら相談している。ボクのすぐ目の前で、何やらドイツ語が会話されている。不思議な感覚だった。

先生は言った。

「さっき治した上の歯は、支払ってくださいね。これから治す下の歯は、私たちからのプレゼントです」。

なになに?無料でやってくれるの!?

うれしいぃー!

お礼を言うと、「いいのよ、いいのよ」みたいなジャスチェーをしてくれた。

そして、また違った接着剤のようなものを用意して、チャカチャカ、ガチガチと、治してくれた。2年以上、保てるかどうかは分からないが、ガムなどは控えた方がいいと言われた。虫歯予防のキシリトールも、はがれやすさにはかなわないのは皮肉だ。

ドイツの医療技術は発展していると聞いたことがあるので、そのまま先生に伝えてみた。すると、「フランスはもっと進んでいるみたいよ。イギリスもね」と言った。それでも、こんなフレンドリーで明るい雰囲気の歯医者さんは、なかなかないだろう。厳格なイメージの強かったドイツの印象が一気に覆ったようだった。

「日本の入れ歯の技術もすばらしいわよ」と言われ、できることならお世話にはなりたくないと肝に銘じる。歯医者さんに行く度に歯磨きに熱心になるのだが、行かなくなると意識が薄れてしまう。

「もう歯医者に行かないことを願っているわ」

別れ際、笑いながらそう言ってボクらを見送ってくれた先生たちを思い出し、「歯磨きをもっとしっかりやろう!」と、また思うのであった。

●おわり

きょうさん♂



■トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
 http://www.sekatabi.com/mt/mt-tb.cgi/195

■コメント


■コメントを書く
コメント登録機能を利用するには、TypeKey トークンを設定してください。

世界一周旅物語(せかたび)−世界のいまには夢がある!
E-Mai:mail@sekatabi.com   URL:http://www.sekatabi.com/
●相互リンクをご希望の方へ こちらで受付中です! ●テキストリンク広告 メールで受付中です!

世界一周旅物語(せかたび) Copyright © 2004-2024 All Rights Reserved. HP