●これがポルトワインの味
ポルトガルの田舎道を走っていると、山の傾斜沿いに田んぼが見えてきます。あたり一面、田んぼだらけ。ネパールの山を思い出すくらい、視界に見えるのは田んぼばっかり・・・。
(へぇ〜 ポルトガルって米も作ってるんだぁ)
そんな間抜けな自分に気づくのに時間はかかりませんでした、、、
よく見ると・・・ それらはすべて「ぶどう畑」。ポルトガルのぶどう畑は、山の斜面にあるんです。フランスのボルドー(シャトー)には山がなく、一面、平地にぶどう畑があったんです。だからぶどう畑のイメージって、「平らなところ」だったんですね。
残念ながら刈り取りのタイミングではなかったので、見ることはできませんでしたが、この斜面での収穫は大そう大変なはずです。
ボクらが車を走らせたのは、ポルトの街に流れるドロウ川の上流レグア[Regua]の街。このあたりは、ナショナルロードと聞いていたので、どんな景観が楽しめるかとわくわくしてやってきたら、目に見えたのは、田んぼに見間違えたぶどう畑だったのです。
インフォメーションセンターで詳細を聞いてみると、このレグアの街はポルトワインの産地。ここで造ったワインをポルトの街へ運んでいるのだそうです。どうりで観光バスもたくさんやってきているわけです。ポルトワインは、ポルト市だと思っていたので、意外な事実を発見しました。
そしてドロウ川沿いにナショナルロードを進んでいくと、「ナショナルロード」と呼ぶにはほど遠いでこぼこ道。離合がやっとの狭い道、雨で水は氾濫。びっくりです。そんな道でも、道の左右にはぶどう畑がいっぱい! 収穫で儲けたのかどうか分かりませんが、立派なお家も見かけました!
これだけぶどう畑があって、雨にも困らなければ、いいぶどうができて、いいワインが作れるんだと思います。
フランスでイギリス人夫婦のおうちにお世話になったときに、ポルトワインを飲ませてもらったんですね。とってもお酒好きの夫婦で、ブランデーから、赤や白のワイン、何種類のビールと、たくさん飲ませてもらった中のひとつでした。
ワインなんていっぱいあるから、味の違いなんて分からない・・・。そう思っていましたが、ポルトワインは甘かった。
実際、ポルトにやってくると、スーパーマーケットには、何種類ものポルトワインが販売されています。そしてワイナリーがポルト市の一角を占めているんです。「ポルト=ポルトワイン」の図式は成り立っているんですね。
旅中で知り合ったオーストラリア人に「見学と試飲が無料でできる」と聞いていた「CROFT」のワイナリーへ行ってきました。観光客10人くらいで工場内見学。ポルトガル人スタッフが英語で案内してくれます。
段々畑を手で収穫している写真があったり、大きな樽の中のぶどうを皆で踏み続ける写真が貼られていました。確か、歌い踊りながらぶどうを踏み続けるのはワイン特有の造り方ですね。でもスタッフのジェームスは、「この写真は笑っているけど、2時間もすればみんな笑わなくなるんですよ。匂いと疲れでそれどころじゃなくなるから」ですって。
鍵がかけられた蔵を開けてもらうと、床から天井まで、年代別にワインがぎっしり保管されていました。ほこりをかぶっているけど、価値ある品ばかりなんですって。1851年のポルトワインの値段・・・200万円!どっひゃぁ〜
質問コーナーがあったので、ジェームスに聞いてみました。
「なんでポルトワインは、ほかのワインと違って甘いんですか?」
ジェームスの答え:「ほとんどのワインは、砂糖を発酵させる期間が6日間だけど、ポルトワインは3日間と短い。だから砂糖の甘さが残っている」と。へぇ〜 そんな日数で甘さが変わるもんなんですね。はじめて知りました。
さぁお待たせしました!最後は試飲タイム。グラスを用意してくれて注いでくれます。
まずは白ワインから〜 まわりの人に合わせてグラスをゆらして香りを嗅いで・・・(似合わないなぁ、、、)。口に含んで・・・ おぉぉっ ニガイ!これが本物の味なのかぁ〜
そして赤ワイン 「チョコレートやチーズと合いますよ」と紹介されます。うんっ!おいしいぃっ! コクと言うんでしょうか、濃いと言うんでしょうか、濃厚な味を感じます。おいしい!白ワインより飲めました!
ポルトワインのほとんどの銘柄が、ここポルト市にワインセラーを出しているんじゃないでしょうか。一日中歩いても行き尽くせない数です。ボクらはここ「CROFT」だけでしたが、機会があれば別のポルトワインも飲んでみたい!
言葉のイメージが先行しているモノも、旅を通じて、現地で触れてみると、より味わい深くなりますね。
きょうさん♂
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■コメント
いやぁ、飲んでくれましたか(笑)ポートワインもなかなかのものでしょ?
ポルトガルといえば・・・今から25年位前に、TBS系列の朝番組で「おはよう720」なる番組がありました。この番組は結構お金をかけていて、「リスボン−東京70000キロ」ってタイトルで、実際に車でポルトガルから東京まで走りきったのです。
その時の番組のLP(笑)には、大ヒットしたカントリーロードやビューティフルサンデーが収録されていましたが、僕はその中でもポルトガル語で歌っていたトワエモアの「誰もいない海」が大好きでした!
いまでも覚えていますから、カラオケでちゃんと歌えますよ(笑)
駐車場も決定して、いよいよユーラシア大陸からアフリカ大陸ですね?気候の変動に身体がついていけばいいのですが・・・まっ、きょうさんなら大丈夫でしょ?(笑)
投稿者 結婚式のプロデュースをされている会社の社長さん : 2005年10月20日 17:00
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