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 ホーム > せかたび日記 > ●インドの旅、喜びと怒り
2006年11月07日
●インドの旅、喜びと怒り

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26日間。インドをぐるっと周ってきました。

インド旅ルートはこちら

インドに対する事前期待が低かった、、、かなり低かったおかげで、僕のインド旅は、充実したものとなりました。「もう一度行くか?」って聞かれたら、もちろん「はい!」。

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ずっと見たかったタージマハルを歩けたし、たかさんから何度も聞いていたガンジス河をこの目で見ることができました。朝陽は美しかった!ガンジス河越しのシチュエーションだからそう感じたのかもしれませんが、あのガンジス河の光景や音は特別でした。火葬場に数時間いて、人が運ばれ、焼かれ、灰が流される様子を見ていると、この世で目を背けることなんて何もないんや、誠実に向き合っていればそれでいいんや・・・そんなことを考えていました。

たかさんも行ったことがなかった南インド。ビーチは広く、波は高く、楽しかった。ダハブ(エジプト)の海でも30分しか水に浸からなかった僕らが、コヴァーラムビーチではボディボートまで借りちゃって〜 おもしろかったなぁー ちょっぴり波乗り気分を味わいました。バックウォータークルーズもよかった。次は、あのケララ州の村で過ごしたいほどいい素敵な場所でした。


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「じゃぁ、順風満帆だったか?」

と、問われたら、決してそうではありません。インドを旅するのは楽ではないんですね、、、

インド旅12日目。ゴアに着いた夜、熱が出ました。僕は、健康優良児を自負してるつもりですが、キリマンジャロ登山以来の発熱。ひと晩で熱は下がったものの、数年ぶりの下痢がしばらくつづきます。トイレットペーパーが減るわ、減るわで大変でした(笑)。二人で旅をしていると、どちらか病気のときに助け合えるメリットがあるんですが、ゴアでは二人ともダウン、、、きつかったなぁ〜

原因は、「暑さ」と「食事」。

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ほかの季節に比べたらまだマシなのかもしれませんが、インドは暑かった。靴を履く気になれず、ビーチサンダルばかり。値段が3倍位するからクーラー部屋には泊まれないんだけど、ファンだけの部屋は暑かったです。

それに、食べたいものがない、、、食べること好きな僕らですが、インド料理の辛さは口に合いません。カレーをはじめ、サモサにしても、なんにしても、スパイシーが当たり前だから、「辛くない?辛くないようにしてください」とレストランで伝えるのが日課。そういえば、大好物の日本のカレーライスなんですが、インドのカレーとは噂どおり別物ですね。ちゃんと確認してきました。それもそのはず、日本のカレーライスのもとは、植民地時代に、インド風カレーとしてイギリスで作られたのがきっかけで、その後、文明開化の日本に西洋料理として輸入されたんだそうです。あぁ、あの具だくさんカレーが恋しい・・・。

そんなこんなで、暑くて、食欲は湧かないし、栄養つけなきゃ!といっても食べたいものがないし、のどはずっと渇いているから水ばっかり飲んでいたら、下痢になってしまいました。(この下痢はいつまで続くのか?) 不安だらけでしたが、南で魚料理にありつけて、一匹食べたら、翌日には下痢が止まりました! あのときばかりは、「お金で健康が買えた」と実感したものです。


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そして、大きなハードルだったのが、インド人。

「インド人」を語ることなく、「インド」は語れないんでしょうね〜 インド人。すごいです、彼らの生きるパワーは! 僕ら旅行者は、インド人にとっては、ひと目で“よそ者”と判ります。だから、タクシーやオートリクシャーといった乗り物ドライバーをはじめ、宿やお土産物屋さんから、街の商店まで、モノを売っている人たちからのお誘いは凄まじかった。。。

特に、乗り物ドライバーなんて、ありゃ、磁石に吸い付く砂鉄? 列車やバスを降りた瞬間、僕らに集まってくるインド人。そっから値段交渉がはじまるんですが、2倍、3倍スタートは当たり前。だから、インド人の言い値の4分の1くらいから交渉をはじめるんですが、なかなか下げてくれません。それが旅行者価格といえばそれまでなんですが、できるだけ地元人と同じ値段で乗りたい欲があるから、交渉が長引いてしまうんですよね。

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もちろん、全員が全員ボッてくるわけじゃなくて、中には、一発で低い値段を教えてくれるインド人もいます。そんなときって、すんごい、うれしいんですね〜 やっぱりいろいろ聞き回って探すことが大切です。まぁ、そうやって、やっと値交渉が終わって計算したら、案外、「20円前後の攻防」だったりするんですよ(安っ!)。後半のインドは、それくらいやったら高くてもいいやんっ とか言ってましたね。

インド人って、簡単に値を下げません。
中東諸国も値段表示のないところが多く、交渉が必要だったりするんですが、すぐに最初の値を下げてくるので、割と交渉もスムーズなんですよね。でも、インドではそうはいかなかった、、、「今はハイシーズンでこの値が普通なんだ」「インド人はこの値段で買ってるよ」「ほかも同じだよ」「なかなか手に入らないんだ」など、モノによって言ってくる理由は違いますが、そうやって値段を下げないんです。それで買う人が納得すれば、問題ないので、ある意味説明上手なのかもしれませんね。

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こんなことがありました。

タージマハルの裏側へ行きたくて、オートリクシャーに乗ることにしました。日没が迫っていたので時間を気にして「何分かかりますか?」って聞いたら「15分」。それで行ったら、すぐに10分経ちました。別に道が混んでるわけでもなく。「ちょっとぉ〜 もう10分経ったよ。本当に15分で着くの?」って言ったら、「今は、渋滞だからね」だって。どこがやねんっ!って二人でツッコミしてしまいました。結局、30分くらいかかりました。。。(笑)

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それから、物乞い人が、多かった。

腕や脚がない人をはじめ、小さな子どもから、赤ちゃんを抱えた母親、そして、おじいさん、おばあさんまで。どの街でも物乞い人はいました。数えていないけど、僕らに手のひらを差し出してきた人の数は、100人は超えていたはず。

中には、列車に勝手に乗ってきて、頼んでもいないのに太鼓をたたきながら唄を歌う人もいました。それで、しばらく経ったら、周りにいる人に向かって、順に手を出していくんですよ。「あんた、私の唄を聴いたでしょ。ほら、お金払ってよっ!」みたいに。そりゃ、インドっぽい唄といえばそうですが、ありゃ強盗ですよ。。。 ほかにも、街を歩いていたら平気な顔して「タバコちょうだい」とか「10ルピーちょうだい」って言ってくる人もいました。(めちゃめちゃ元気やん!働けよ!)って感じ。近くでがんばってリクシャーこいで働いている人もいるのに、そうやって簡単にお金を得ようとしている人もいる。あんときは、腹が立ちましたね。

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そんな人たちは、もちろん論外。相手にもできません。ただ、身体に障害を持っている人や、仕事をするのが困難そうに見える人に対しては、迷うところがあったんです。渡した方がいいのか、どうなのか?と。でも、僕らは決めました。「1ルピー(約2.7円)も渡さない」。お金の額じゃなくて、全員に渡すことなんてできないし、この人には渡して、あの人には渡さないとか、今日は気分がいいから渡して、機嫌が悪いから渡さないとか、そうやってその都度、考えたり、判断したりするのがイヤだった。だから、物乞い人が近づいてきたり、手を差し伸べてきても、すべて断っていました。

(じゃぁ、皆、渡していないのか?)

そうではありません。あげている人も十分見かけます。さっきの列車内の唄なんて、二人に一人は渡していたように見えました。ヴァラナシでは、ガンジス河で沐浴する習慣があります。沐浴の帰りに、階段に整列して座っている物乞い人たちに対して、順番にお米やお金を渡していっている人が大勢いました。沐浴は、毎日のことなので、渡す準備も毎日しているんだと思います。それが宗教の教えなのか、何なのかは、ちょっと旅したくらいじゃよく分かりません。でも、(これがインドって国なんだなぁ〜)と感じた出来事のひとつでした。


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ときには、嫌な気分にさせられたインド人だけど、全般的に“いい人”が多かった気がします。それも、事前イメージが低かったおかげかもしれません。「困った人を助ける」という考えがあるのか、異国の人間に関心を持っているのか、商売でもなく、見返りも期待するでもなく、僕らに声をかけてきたインド人も大勢いました。

「困ったことがあったら連絡してね」と気さくに電話番号を教えてくれたり、名刺をくれたインド人。バスの車掌さんより親身になって降り場所を教えてくれたインド人。列車中に僕らがスパイシーな料理が苦手と知って、売りにくる料理がスパイシーなのかそうでないのかをいつも解説してくれたインド人。満員列車内で、僕らのために座るスペースを用意してくれたインド人。日本が好きで日本食づくりに励んでいるインド人。日本は偉大な国だとずっと話してくれたインド人。「機会を作ってぜひ遊びにおいでよ」と誘ってくれたスイス(銀行)で働くインド人。。。

「結婚したい男性の国籍、1位はインド人」。これはインドで見かけた新聞に載っていたロシア人女性のコメントですが、その理由にあったとおり、インド人のオープンな性格は、十分に見習うことができます。


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最南端のカーニャクマリに到達したあとは、インド旅も終盤。(このバスともお別れか・・・これが最後の列車か・・・)と、しんみりと、せつなく感じていました。

列車内にこだます売り子たちの声。「チャイ、チャイ〜 コフィ、コフィ〜」。あの独特の声に、睡眠を妨げられることもありましたが、(もう聞けないのか)と思うと寂しいものありました。チャイは、日本でいうミルクティーをもっと甘くした紅茶。生姜が入っているものあって、10円以下で飲むことができたチャイ。何度飲んだことでしょう。。。美味しかったです。

先月、はじめてコルカタに着いたとき、周りを囲むように集まってくるインド人にビックリしました。(そんなに寄ってくんなぁー)とも思いました。再び、コルカタに戻ってきましたが、前と同じように呼び込みをしてる彼ら。そんな旅行者の姿を見つけては、勢いよく駆け寄ってくるインド人ともお別れです。

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途中、お互いに体調を崩しましたが、大きな問題もなく、ふたりとも無事にインドを旅できて良かった。インドを紹介してくれたたかさんに感謝です。ありがとうー

「インドは好きか?」

そう聞かれたら、「はい」と自信を持って答えます。しんどかったけど、楽しかった。(旅してるー)って想いが強かった。あの人々の笑顔にまた会える日を楽しみにしています。ありがとう、インド。そして、ありがとう、インド人!

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きょうさん♂

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