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2006年11月06日 |
●ヤギの首がはねられます
ヤギの首が、毎日はねられる。。。
インドのコルカタには、そんな場所があります。
カーリー女神寺院[Kali Temple]。先月、コルカタに着いたときには、時間の都合もあって行くことができなかったんですが、コルカタに戻ってきて早々、足を運んでみました。
前は、行こうか行くまいか迷っていたんです。
だって、「カーリー女神に捧げるため」といっても、バッサリ、バッサリ、毎日、それも何10頭も切り落とされるヤギなんて、どうも理解しがたい、、、そんな想いもあって、足が重かったんです。
でも、インドをぐるりと旅してきて、ヒンドゥー教の習慣に触れ、いろんな発見と驚きを繰り返してくると、インドの人たちがしていることに興味がわいてきました。
それで、インド旅の最後となるコルカタで、カーリー女神寺院へ行こうと思ったんです。
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ヤギの断首は、午後2時30分までと聞いていたので(朝10時〜)、コルカタのハウラー駅に13時に着いた足で、タクシーで向かいました(交渉100ルピー)。45分ほどでカーリー女神寺院に到着。ちょうど、最後の断首の儀式が行われるところでした。
2頭の黒ヤギに水がかけられています。
ヤギと聞いて、モンゴルで見たようなヤギの大きさを想像していたんですが、そんなに大きくはなく、よく見かける犬の大きさくらい。そして、ヤギの首には、クイズに正解したときにかけられるような赤い花輪がかけられ、その周りで人々が祈りを捧げています。
断首の儀式が行われるのは、境内の一部にある6畳くらいのスペース。境内は全般的に白っぽいタイル張りなんですが、そのスペースだけは血の色に染まったからなのか、オレンジ色になっています。今日も朝から何頭も儀式が行われていたことが判ります。そして、そこに、ヤギの首をはさむための2本の木が設置されていて、無数のハエが・・・ ううん〜 ハエは血を好むのか・・・
4人のインド人に連れられ、その儀式スペースに連れられる2頭の黒ヤギ。何をされるのか判っているのか、嫌がるように足が背いています。設置された木の周りでは、人々が水をかけたり、ろうそくを灯したり、また自分の頭を入れるようにして、何かを唱えています。
その周りで見守る、僕らを含めた見物客。
行進曲を演奏するような太鼓(ドラム)を抱えた人と、刃渡り60センチほどの斧(おの)というか、ナタを持った人が現れ、境内にはいよいよ・・・という空気が流れます!
ドドドドド・・・!!
太鼓の音が鳴り始めると、まずは1頭目。4人のインド人が、ヤギの足をそれぞれつかんで持ち上げ、首を2本の木の間に挟みます。その上から抜けないように挿し棒を入れ、ヤギは逃げられなくなりました。
ドドドドド・・・!!
さらに、鳴り続ける太鼓の音。
ヤギの胴体を引っ張ると、首の長さが強調されます。
その首をめがけて、ナタを振りかぶり、まるで薪を割るかのように・・・
スパっ!
真下に落とされるヤギの頭。
ピュシュー! と、切られた胴体から、血が勢いよく噴き出し、少年がその血をステンレスの容器に集めています。首を落とされても、バタバタとのた打ち回るヤギの胴体。4人がかりで、地面に押さえつけていると、やがて、動かなくなります。切り落とされたヤギの顔も、はじめは目をむいていましたが、しだいに、眠っていくように半目になり息を引き取りました。
淡々と、ナタについた血を取り去る人。。。
そして、2頭目も同じ要領で行われました。。。
固まったように見入る僕らふたり。インド人見物客は、すっかり見慣れているようで、隣りの人としゃべりながら見ている人もいれば、微笑んでいたり、顔を背けている人もいました。また、祈りを捧げていたり、飛び散った血を額につけている人もいました。
2頭目の断首が終わると、境内の隅へ運ばれるヤギの胴体と首。足を柱にくくりつけ、ナイフで皮をきれいに剥ぎ、肉を切り分けていきます。そういえば、スペインで見た闘牛でも、死んだ牛は、このような感じで、切り分けられていたことを思い出しました。
ヤギが切り分けられている様子は、僕らしか見ていなかったので、カーリー女神へ捧げる儀式としては、断首の瞬間に意味があるのだと感じました。
(ヤギの首がはねられるシーンを見て、どう思うんだろう?)
そんなことを考えていましたが、「残酷なっ!」「ひどいっ!」とか、そういう想いは、正直言ってありませんでした。最初にコルカタに着いたときに見ていたら、また違った印象を持ったかもしれませんが、ぐるりとインドを周ってきて、ヒンドゥー教の特徴というか、やり方というか、ガンジス河もそうでしたが、淡々と作業のように行っているインドの人々を見ていると、こういうことも有りなんだなぁ・・・と、淡々と見ている自分がいました。
最後のインドで、またインドを感じた出来事でした。
きょうさん♂
・カーリー女神寺院は「建物内撮影禁止」と知っていたのですが、建物外で行われる断首の儀式も「撮影禁止」と念を押されました。
・敷地の中央にある寺院の中には、カーリー女神の特徴である真っ黒い石があり、その周りに並びながら、人々はお布施をして、額にペイントをもらっていました。寺院内は、裸足。地面は、粉と花びら水が混じり合い、裸足で歩くのは罰ゲームのような感じもしました。
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