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2006年02月26日 |
●ラフティングから「勇気」
@「ラフティングへの期待」はこちら
A「ラフティングの恐怖感」はこちら
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「ロープから手を離してしまったの?」
もう一艘のガイドのぺトラスにそう言われました。意図的に離したつもりはなかったんですが、確かに、ロープから身を離してしまいました。それが結果的に、激流に飲み込まれるという恐怖感を味わってしまうことになったのです。
ならば、(何がなんでも離さない!)
それがラフティングのコツ!と考えました。
ポイント16を通過しただけで、まだまだラフティングはつづきます。右手にジンバブエ側の渓谷、左手にザンビア側の渓谷を眺め、ボートは下流へと進んでいきます。
そして迎えたポイント18。またしても大きな衝撃がやってきました!
さっきと同じように大きく傾くボート。しかし今度はロープを離しませんでした。たとえ、ボートが転覆してもロープを離さなければ大丈夫です。右隣のジャックも、左隣のジュリアンも荒波に耐えるようにロープにしがみついています。
そうしているうちに、ガイドのチャンゴが、転覆したボートの上に乗って、全員の位置を確認し、片側に移動するよう指示します。そして全員が左サイドに回ったと同時に、
「よしっ!ボートを起すぞ!」
「ワン、ツー、スリー!!」
事前レクチャーで教わったとおりに、ボートは元通りに戻りました。見事な復活でした。あとは、順番にボートに戻っていきます。なんと見事なチームワークだったことでしょう!
ロープにしがみついているたかさんも無事に引き上げます。よかったぁ〜
一度溺れかけていると、(こわい・・・こわい・・・)と、水が怖くなり、いやなもんです。
でも、一度コツをつかんで、無事にしのいだと思えたら、あとの気持ちは楽なもんです。(さぁ!波よ、かかってこい、激流を楽しむぞ!)そんな感じです。
まるで荒波に向かう漁師のように、ボクらは残りのポイントを楽しんで越えていくことができました。
初のラフティング体験。快晴の青空の元、2時間のボート旅でした。‘スリル感’、それだけを求めていましたが、‘溺れる?’全く想像していなかった気持ちを体験することができました。
自然のチカラの中では、人間ができることなんて何もないんだ・・・ と自分の無力さすら感じました。
一方で、‘恐怖’を乗り越えたことで‘立ち向かう勇気’も感じました。何事も失敗を経験することで少しは成長できるもんですね。
スーパートラックに戻った参加者全員。飲み放題のビールやコーラで喉を潤しながら、ラフティングの魅力をお互いに語り合うのでした。
(ラフティング日記、おわり)
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きょうさん♂
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2006年02月25日 |
●ラフティングの「恐怖感」
前記、「ラフティングへの期待」はこちら
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ラフティングがやってみたくて参加したものの、ボクもたかさんも、実は海より山の方が好きなんです。
ボクなんて、もともと呼吸器官系が優れていないので、長距離も泳げないし、シュノーケリングも苦手。オーストラリアでダイビングの免許を取ったけど、あわびを獲るために使った一度だけ。海の中で長時間過ごすなんて、想像しただけでも怖いんです。。。
ラフティングスタート早々、川に飛ばされてしまいました!地面に足がつくかどうかを考える間もなく、川のうずに巻き込まれてしまうんです・・・
(なんもできへん、、、)
そう思っていると、ボクに近づいてくるカヌーが見えました。
どうやらボクを助けてくれるようです。でも、川の流れが激しくてなかなか近づけないんですよね。ボクも救いの手を差し伸べるものの、何もつかめず、ただもがき苦しみ続けるだけ・・・。
ようやく川の流れが穏やかに変わりました。これで助かりそうだ・・・。 (ほぉぉぉっ) ボートも近づいてくれて、やっとボクは戻ることができたのでした。
ほんの一瞬でした。
(あんな衝撃だけで川に落ちるのか、、、)と驚きと不安を隠しきれませんでした。ホントっ!
しかし!! こんなことは、まだ序の口。このあと、恐怖の転覆が待っていたのです。
●
ラフティングは、激流がずっと続くわけではありません。穏やかな流れのときは、笹の葉でつくった舟が流れているかのようにボートは進んでいきます。
「チャンゴ、暑いから泳いでいいかい?」
南アフリカから来ているヤンさんは、許可をもらって、ドボンっと川に飛び込みます。ボートのロープを握っていれば、離れていく心配もなく、水の中でクールダウンできるんです。
ヤンさんに続いて、ドボンっ ドボンっ とボクらも、続いていきます。(あぁ〜 気持ちいいー)
この日のラフティングは、ポイント10から23をめぐる14キロの距離。それぞれのポイントにクラス3とか、クラス4とか、設けられているんですね。
ポイントが近づいてくるとボートに戻り激流に備えます。事前に想っていた‘スリル感を楽しむ’どころか、どうこの激流を乗り越えていくのかと必死です!
「Forward」(前へ)
チャンゴの声に皆、パドルを漕ぎます。そして激流を通過!ぐあん、ぐあんと歪みながらも通過。(よかったぁ〜)
一度落ちていると、こんな小さな成功体験がうれしいんです!
ボクらの二艘のボートには、救助用のカヌーが一艘、そしてビデオクルーのカヌーが二艘ついてきています。あとで映像も見せてくれるんです。んで、穏やかな流れのときは、ボートにやってきて、参加客全員にインタビューしてくれます。
「名前は?」「どこから来ているの?」「この川はどうだい?」って。
そして締めくくりは・・・ 「次のポイント16を楽しんでくれっ!」だって。
(ポイント16?どんな激流なんだろう?) 気になります。。。
ビデオインタビューも終わり、ポイント16が近づいてきました!
前を行くもう一艘のボートは激流に飲み込まれそうになりながらも、波の激しさに耐えて無事に乗り越えていきました。(すごいなぁ〜)
そしてボクらのボートが激流に向かいます。
ボートに乗るボクらの目線よりも高い波。ビッシャっ!水しぶきが(これでもかっ!)というくらいに顔面にかかってきます!鳴門のうず潮どころではありません、、、
「Get down!」
チャンゴが「かがめ!」と指示します。皆、ボートにへばりつき、ロープを握り、衝撃に備えます。
(この波を超えられるのか?)そう思った瞬間でした。
ボートが大きく傾きます。(あぁっ!)右サイドがぐっと上に持ち上がり、ボートがジャンプするような衝撃のあと、ボクの頭の上にボートが落ちてきました。(おぉぉぉぉ!!!)あっという間にボクは、転覆したボートの下敷きになってしまいました、、、
(うわぁ・・・生き埋めやぁぁ〜)
(ボートが転覆した場合、中のエアーポケットで空気を確保してください)そんな事前案内を思い出します。確かに、空気がある。ふぅぅぅっ〜 と息を吸いこんでみるものの、波の衝撃が強く、口の中に水がどばぁーと入り込んできます。
げぼっ げぼっ・・・
ボートの下敷きになっていることに耐え切れず、もぐって外に出ようとします。また衝撃で、手からロープが離れていきます。あぁっ! 泳いでボートに近づこうとしても近づけません。それくらい流れは激しかった、、、ボートからどんどん離れていきます。もうそのあとは、また何もできなくなってしまうのでした、、、
まるで回転する洗濯機にもみくちゃにされる小さな靴下のように、ぐちゃぐちゃっ、もごもごっ、、、 がぶがぶっ 呼吸しようとして口を開けると水が入ってきます。
(これって溺れてるんちゃうん?) そんなことが頭の中をよぎります。
(うわぁぁー たすけてくれぇぇ〜)
そんな想いだけで、手をアップアップさせることだけに必死だったのです、、、
(いったい何分くらいやったん?)
いえ、きっと数秒の出来事だったかもしれません。それでも、ボクにとっては、それくらい長い地獄の体験でした。
転覆を免れたもう一艘のボートに救われました。「大丈夫か?」
ボクは笑顔をつくって応えるだけでした。もうひとり、もうひとりとボートに引き上げられます。
あとから聞いたのですが、ポイント16の別名は「ターミネーター2」。十分すぎる激流でした。
この転覆で、たかさんも川に落ちたようですが、ボクがもう一艘のボートに引き上げられたときには、すでにボートに戻っていました。
(怖かったねっ!)
言葉のわりには、楽しんでいるように見えるたかさん。(やるなぁぁ〜)と何でも楽しめる彼女の性格を見習います。
スリル感を楽しむために参加したラフティングだったのですが、(こわぁぁ・・・)と自然の力の偉大さと恐怖を感じました。
でも、失敗の原因が分かれば、改善策も見つけられます。またやってきた次の転覆では無事にボートにしがみつくことができたのです!そうなれば、面白い! ラフティングの魅力、再確認ですね!
最終話、「ラフティングからの勇気」へつづく
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きょうさん♂
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2006年02月24日 |
●ラフティングへの「期待」
‘激流の中を漕ぎ抜けるクルーたち’
そんな映像だけが頭にあって、前から(ラフティングをしてみたい!)と思っていたんです。
たかさんは、オーストラリアのケアンズで経験あり。ビクトリアの滝近くでできるラフティングは有名ということで、ボクのラフティングデビューが決まりました! イエ〜イ!
もともと、スリル感は好きなんです。
ジェットコースターをはじめ、遊園地の絶叫系は好んで乗りたがるほうなんですね。あの、心臓がどきっとする瞬間がたまらない!
だから、ラフティングもそんなスリル感が楽しめると前日からわくわくしていました。
この日の参加者は13名。南アフリカ、イギリス、フランス、カナダから友だち同士やカップル、父息子の関係などアクティブ好きそうな顔ぶれがいました。そしてラフティング会社の一室に通され、レクチャーを受けます。ヘルメットやライフジャケットの着用を教わり、早速スーパートラックに乗って、荒れた道を上流へ向かいます。
ここ数日雨季の影響で天候も曇りがちだったんですが、この日は快晴!青い空が映えわたり、(絶好のラフティング日和や!)とさらに気持ちが高まってきます。
でこぼこの道なき道を登ってきました。スーパートラックが停車します。ここから水際まで下りれば、いよいよラフティングのはじまりのようです。
ところが!
すぐには下りず、13名は観覧席のような椅子に座らされ、暑い日差しの元で、もう一度レクチャーを受けるんです。(はやく行きたいなぁ〜)と思っていたんですが、ガイドのチャンゴとぺトラスの表情は本気モード。「もし水に落ちた場合の救助方法」といって、ライフジャケットの肩の部分を握ってボートに引き上げる方法を念入りに教えてくれるんです。
ボートから離れてしまった場合は、パドル(漕ぎ棒)や救命ロープを使って救助しますとかも、説明してくれます。
(えっ?そんなことあるの?)
聞いていて、だんだんと不安になってきます。
次は、ボートが転覆した場合。「中にはエアーポケットがあるので、そこで呼吸を確保してください」。とか、ボートの片側に全員が集まって、ひっくり返ったボートを元に戻す方法を教えてくれるんです。。。 すべての英語は理解できないんだけど、大事な話ってことはほかの人の表情を見ていたら判ります。
ボクは、肩にチカラが入っていくのを感じました。さっきまでわくわくしていたのはウソのよう。だって、単純にスリル感を楽しめるアクティビティだと思っていたのに、救命方法の話を聞かされちゃぁ、真剣にならざるを得ません、、、
(大丈夫かなぁ・・・)
さぁ、崖下までジャングルのような道を下りていくと、ラフティングボートが二艘、用意されています。13名をふたつのチームに分け、ボクとたかさんは、フランス人カップルと、南アフリカからの男仲間3人と一緒に7名のチームになりました。
ガイドのチャンゴが、全員の利き腕とかを確認しながら、ボート内の位置を決めていきます。そしてチャンゴの合図に合わせたパドルの漕ぎ方や姿勢の練習がはじまります。
「Forward」(前へ)
「Right forward,Left back」(左曲がり)
「Left forward,Right back」(右曲がり)
「Get down!」(かがんで!)
脳が、すぐに和訳できないので、どうも動作に時差が生じます。(んんん・・・やっぱり不安)それでも、そんなに練習する時間もないようで、いざ出発! 二艘のボート、一艘のカヌーで川に向かって漕ぎはじめました。
(いよいよだぁ〜)
不安は尽きないけれど、ここまで来たからには楽しむだけです!
この日のラフティングの度合いは、クラス3〜4(クラス5はかなり危険らしい)。流れの激しさによって、クラスが決められているようです。遠くから見ると、大したうずに見えなかったんですが、ボートで近づくと案外大きいんですよね。
(おわっ!これを越えていくのか・・・)と思っていると、いきなりチャンゴの声が!
「Get down!」
(えっっ・・・ なんだっけ?) と頭が和訳しはじめたころ、ぐわぁん!とボートが大きく揺れ、バランスを崩してしまいました。ボートのロープを握る暇もなく、ボクは川の中へ飛んでいきました、、、
スタート直後、わずか20秒。
んぐっ! ごわっ ぶっしゃっっ! いきなりの激流にもまれ、ボクは、なす術もありません、、、ボートからもどんどん離れていきます。
(どうなるんやぁ〜〜)
「ラフティングの恐怖感」へつづく
きょうさん♂
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2006年02月23日 |
●ビクトリアの滝を散策
世界三大瀑布のひとつ、ビクトリアの滝[Victoria
Falls]へ行ってきました。
※ちなみに、あとふたつは、ナイアガラの滝(アメリカ、カナダ)と、イグアスの滝(ブラジル、アルゼンチン)。
このビクトリアの滝は、ザンビアとジンバブエの国境に位置しているので、どちらからでも見れるんですが、私たちは、ルート的にビザ代の安いザンビア側から見学しました。リビングストンという街から8キロ、車で10分くらいのところにあります。
お宿に夕方5時ごろ到着すると、日本語が話せるポーランド人のマーティンに出会いました。「今からビクトリアの滝のサンセットを見に行くんだけど、一緒に行かない?」って誘われたんです。到着して早々だったし、バスの長旅で疲れていたんだけど、タクシー料金も割勘で安くなるので、行くことにしたんです。
タクシーに乗ってすぐ走ると、前方に、雲につながっているような水しぶきが見えてきます。(あれが、ビクトリアの滝なんだ!)ってすぐに分かるんです。
到着すると、3つほどの散策道が用意されていて、歩きやすい道になっているんですね。途中には、バブーンがいたりして、いかにも自然って感じがするんです。
メインの散策道は、ビクトリアの滝を間近で見られるというザンビア側のハイライトなんです。橋を渡ってビクトリアの滝を一望できる場所まで行けるんですが、すんごい豪雨なんです。まぁ豪雨というより、滝から落ちた水しぶきが地上50メートルくらいまではね返ってきてるんです。
前が見えず、すぐそばのはずの滝も全く見えない、、、 今は雨季で、かなりの水量になっているので、滝つぼまで見えないんです。残念だけど、入園時間が18時までなので、今夜はここで終了。
翌日も、お宿の無料送迎バスに乗って、もう一度行きました。
ジンバブエ側から見るビクトリアの滝は、水しぶきもかからなくて、大きく見えるらしいと聞いたので、行こうかとも思ったんです。でも、ジンバブエのビザは、数分入るだけでも30ドルかかるし、入園料がザンビアの側の10ドルよりも高い20ドルなんです。ひとり50ドルはとうてい払えないので、ジンバブエ側は断念しました。
でも、ザンビア側だけでも、見ごたえは十分にありましたね!
天気の関係で虹は見えなかったですが、雨季ということで、水量の凄さ、迫力さには、ビックリでした!
さて、世界三大瀑布制覇まで、あとはナイアガラの滝を残すのみ(来年1月ごろかなぁ?)。どれが一番感動かな?これもまた楽しみです。
たかさん♀
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