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せかたび日記
> フランス(France)
2006年08月12日
●エビアンは、うまかった
エビアンを飲んできました!
本場、エビアンです。
「エビアン、くんできてぇー」
昔テレビで見たことがあります。ダウンタウンの松ちゃんが、ゲームに負けた浜ちゃんにそう言って、浜ちゃんがわざわざエビアンを探しに行くシーンを。
その場所がどこだったか忘れてしまったんですが、今回訪れたのは、間違いなくエビアンの源です。
スイスのジュネーブから東のツェルマットへ進むのにレマン湖という三日月形の湖を通ります。その南側に、エビアンの街があるんです。
実は、レマン湖の北側を通ろうか?南側を通ろうか?と考えて地図を眺めていると偶然目についたのが、エビアンだったんです。
でも、まさか水のエビアンと関係があるとは知らなかったんですよね。街へ着いてもそんな気配もないし・・・。
で、念のためインフォメーションセンターで「水のエビアンと関係があるのか?」と聞いてみたら、街の地図を用意してくれて、ここで水の源泉が飲めるわ、それからここはエビアンの博物館になっているからエビアンの歴史などを紹介しているわよ−−−と教えてくれたんです。
ならばエビアンを飲みに行こう!とまずは博物館へ。エビアンの歴代のボトルが飾られていたり、シアターではエビアンの歴史を紹介していました。またフレンチアルプスから、どのように水を作り出しているのか説明してくれていたり、ボトルに詰めて世界各国へ出荷していく様子をドキュメンタリーで見せてくれたりしていました。
飲料の詳しい仕組みを知るのは、デンマークのカールスベアビール工場以来です。
エビアンのラベルに山のイラストが描かれているんですよね。マッターホルンに似ているような気もしますが、実際には3つも連なっていない。「このイラストに描かれている山はどこの山がモデルになったのですか?」
受付で聞いてみると、「それは実際にはなくて、イメージから取ったものです」との回答。ちょっとがっかり、、、
よほどエビアンに興味を持っていると思われたようで、帰り際にはわざわざ英語のパンフレット一式まで用意して渡してくれました。「通常はフランス語のパンフレットしかないんですが、ここには英語でエビアンについて書かれています。参考にしてください」だって。親切だぁー
そこには、今から200年ほど前、とある紳士が水を飲みつづけて身体がよくなったそうで、そのうわさが広まってやがて医者の確認や改良を重ねて商品化につながった話や、「Evian」はケルト人(前1200年ごろから、西および中央ヨーロッパにひろく分布していた民族)の言葉で「水」を意味する「Evout」から来ているなどが書かれていました。
こうして詳しく知るとブランドを感じますね。
博物館の裏側にある源泉に行ってみると・・・ほかにも大勢の人が空のぺットボトルを持参して水を汲みに来ているではありませんか!
ボクらも順番を待って、エビアンを口に!
つめたぁーい!!
すぅーっと飲めておいしぃ!!
日本で水を買うことなんてほとんどないし、エビアンを買ったことも1、2回くらいしかなかったので、味がどんなのか覚えていません。でも今も車に積んでいるスーパーで買った水よりはうまい!ほんとすっきりしている感じがする。
外国でもエビアンは売っているんですが、ほかの水に比べて高いんですよね。日本でもそうだと思いますが。やはりそれなりの質の良さなんでしょうね。
健康にもいいようで、水の効果も考えてみる必要があるんだなぁー そんなことを感じたエビアンでした。
きょうさん♂
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2006年08月10日
●せかたび号、再会&出発
昨年11月17日、リヨンの知人のところに、愛車せかたび号を置かせてもらい、日本へ一時帰国しました。
今年2月17日に世界一周旅行を再出発し、南アフリカから、東回りで北上し、中東、中欧を周って、ようやく8月5日にせかたび号と再会しました!!パチパチパチー
およそ9ヶ月ぶり。「あっ!せかたび号だ!」ちょっと、感動しちゃいました!
フランスの寒い冬を越したせかたび号ですが、預かっていただいた知人の方がきっちり管理してくださっていたおかげで、エンジンもタイヤも問題なしでした。
再会した翌日。早速車を洗いに行きました。さすが9ヶ月のカビやホコリは、結構こびりついていたんですけど、見違えるほどいい車になりました。車内は、まだ少しカビ臭いですけど、、、笑。
せかたび号は、昨年6月30日にエストニアで購入。北欧やイギリス、西欧を5ヶ月ほど走ってきました。
B 中古車は承知の上だったんですが、いろいろガタがきている部分もあり、ガソリンタンクに始まり、タイミングベルト、タイヤ、マフラー、ブレーキパッド、サスペンション、エンジンオイルのパイプと修理も重ねてきました。
買ったときよりいい状態になっているのは間違いありません。すっかり愛着がわいてきて、もう気軽には手放せないような存在です。
フランスを出たあと、スイス、南ドイツ、チェコ、オーストリア、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニアと向う予定です。
車の旅はとても楽しいです。
「物価が高いヨーロッパは車で周ったほうがいいよ!」と教えてくれたのは、中国からモンゴルへ向う列車で一緒になったフランス人カップルでした。彼らに会わなかったら、きっと車の旅は思いつかなかったと思います。
そして、旅人だった私たちが車を買えたのは、エストニアのタリンで知り合ったのりさんのおかげです。のりさんに出会わず、のりさんに名義を貸してもらえなかったら車を買うことはできませんでした(運転手は私たち名義)。
また日本への一時帰国中やアフリカ大陸の旅中、せかたび号を預かってもらえなかったら、今回のような再会もありませんでした。フランスリヨンの知人にも感謝です。
たくさんの人たちのおかげで、私たちは、せかたび号で旅を続けることができています。
予定していなかった日本へ一時帰国をしたのは、昨年11月に遭ったせかたび号車上荒らしのためです。せかたび号での旅生活に甘えすぎていたため、貴重品管理を怠り、私たちの大切な財産が盗まれるハメになってしまいました。
この度のせかたび号再出発では、貴重品管理はもちろん、安全運転で目的の国まで旅を楽しみたいと思っています。
たかさん♀
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2006年08月09日
●辻調グループフランス校
・フランス料理っておっしゃれぇ〜
・ナイフとフォークを使いこなしたい!
・ワイングラスの持ち方って・・・
・カマンベール以外のチーズを知りたぁ〜い!
フランス料理と聞くといろんなイメージがわいてきます。
いろんな世界の料理がありますが、フランス料理はその中でもグレードが高い印象があります。まぁジーパンではレストランへ行きにくい(行きにくいどころか入れてくれない?)とか、チキン料理をむしゃぶりたくなっても(おいおいちょっと待てよ、、、)とナイフとフォークを屈指してみようとしてみたり、ワインのテイスティングしても味は分からないんだけど、一応「おいしいです」と言ってみたほうがいいのかな?と思ってみたり・・・
まぁ普段の自分ではない、別の自分が現れるんです。
そんなこと言ってみたところで、生涯を振り返ってフランス料理を食べたと自信を持っていえるのはほとんどなく、ナイフとフォークが出されるレストランに行った回数は、2桁もない。
なもんで、別にフランス料理を語れることなんて何もないんです。
そんな無知な人間が、将来一流の料理人になろうとか、自分のお店を出そうとか、アイデア満載のパティシエになりたい!とか、本格的にフランス料理を学んでいるぼうとしている志し高き人たちと空間を共にする。
なんとまぁ〜 場違いなことなんでしょう・・・。
そんなことを思ってみつつも、目の前に出されるフランス料理の数々を見ていると、目の玉が飛び出しそうになるくらいに驚いてしまいます。実に凝った料理だなぁー 何時間かかったんだろう? どうやってデコレーションしているんだろう?
世界一周旅行中に食べる料理(食事)とはあまりにかけ離れた料理のオンパレード。このときばかりは、ちょっとした優越感&マナーの知らない劣等感を抱くのです。
『辻調グループフランス校』
昨年11月以来、9ヶ月ぶりの訪問です。普段、部外者は立ち入ることのできない学習環境なんですが、ご縁をいただいて、今回も特別に入らせていただくことができました。
前回訪問時の写真ブログ(せかたび日記)はこちら
●未来のシェフが育つ環境
●食生活という文化に触れ
●「食」を楽しむ、プロの姿
今回お会いした生徒さんたちは、前回お会いした生徒さんたちとは違っているのですが(期が違うため)、皆さん、相変わらずフレンドリーで、フランス料理を学ぶ鋭い眼差しとともに、素敵な人柄を感じさせてくれました。
ちょうど飴細工といった課題に取り組んでおられるタイミングで、それはそれは素晴らしい作品を見せてもらいました。
いくら食べられると言っても、食べることを目的に作っていない飴細工。これは見て楽しむものなんですよね。決まったテーマがあるわけでもなく、生徒さんそれぞれのアイデアをもとに、形にしていくんです。
芸術です!
聞くと、わずか2日で作ってしまうらしい。。。
もちろん、飴細工のプロ選手権であれば、同じ時間でもっとすごいものが出来上がるらしいし、先生曰く、生徒さんも、飴細工に慣れることが目的だそうなので、そこまでレベルを高く求められていないそうなんですが・・・素人目にはすごいんです!
こうした芸術の要素も含んだようなフランス料理を学ぶことで感性も研ぎ澄まされていくんでしょうね。。。
ひとつひとつのパーツを作り、組み立てていく姿は、それはもう近寄りがたいオーラが出ていました。素晴らしいものを見せてもらって大感謝です!
世界一周旅行。いろんな国で、いろんな料理に触れる機会がありますが、やはり表面的な部分が多々あります。もちろん、少しでも体験できることは幸せなことなんですが、本格的にその料理を学ぼうとすれば一度口にしたくらいでは何も分からないんだと思います。
浅く広く世界を触れているところがありますが、ボクらもここぞっ!というときには、深く狭く掘り下げていきたい!そんなことを感じました。
こうした環境を作ってくださった代表さん、そして皆さんに感謝しています。ありがとうございます!
数日間、ご一緒させていただきましたが、皆さんと時間を共有させていただくと、フランス料理が身近に感じる今日この頃です。
きょうさん♂
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2005年11月16日
●未来のシェフが育つ環境
料理で有名な、あの「
辻調グループ フランス校
」を訪れました!
そう、フランス料理を学ぶ人たちの学校なんです。リヨンから北に数キロ。お城をキャンパスにしたフランス校・・・ それは、それは、すばらしい学校でした!
(誰でも簡単に入れるわけではないのに〜) 特別にご縁をいただいたんです。うれしぃ〜 ありがとうございます!
昔のお城を買いとって営んでいるので、庭が広く、池には、カモが数匹遊んでいる豪華な環境。お城の中は、天井が高く、昔の骨董品やタイル張りの床、大きな扉などなど、いかにもフランス、いかにも由緒ある家系を感じさせてくれます。
実習で調理している様子や、その料理、授業風景などを見学させてもらったんです。
私たちを快く迎えてくれる先生方、「ボンジュール!」と明るい声であいさつをしてくれる学生さんたち。学校のいい雰囲気がすぐに漂ってきました。
私は、フランス料理には、ほとんど縁がありません、、、 それどころか、料理は大の苦手分野。でも、ここにいると、(私もこの学校で学びたいなぁ!)と思えるほどステキ!
何がステキか!と言うと、ひと言で表すなら「教育内容」。
私たちは、日本で添乗員を教育する仕事に就いていたこともあり、「学ぶ」ということには敏感な方なんです。
指導法でよく言われる、「やる気を与える」→「やり方を教える」→「やり場を与える」。このすべてを感じる学校なんです。
フランス料理を学びたい!一流シェフになる!お菓子を作りたい!将来はパティシエだ!
そう思っている方々へ5ヶ月間、基本からしっかり伝えるカリキュラム。もちろん会話も必要なので、フランス語授業もあります。そして全寮制で安全面もしっかり取られていました。料理、製菓を学ぶ、集中できる環境なんですよ。
ほとんど毎日、昼と夜の調理実習。仕込みなどの下準備から、盛り付けまで学べるんです。もちろん、フランスの店かと思わせるほどの店が再現されていて、そこでは、サービスの練習やフランス語でのメニュー案内まで教わることができます。
また世界中から予約が集まるレストランの一流シェフが、オリジナルメニューを紹介してくれるんです。長ぁ〜い帽子を被ったシェフが、広いお部屋の一角で調理する、そんな華麗な手さばきを目の当たりにできるんです。平行して日本語の詳しい解説まで聞かせてくれるので、フランス語がまだ分からなくても大丈夫!ビデオカメラまであって、じっくり見られる、生料理教室!いやぁ〜 すごかったぁ・・・
5ヶ月間の学びが終わると、フランス国内のレストランへ修行に行くそうです。その数もたっぷりと! 実践の場があり、より学びたい人は、さらに学びをつづけるんですって。
驚いたのは、創設者の辻静雄さん。素晴らしいお皿やカップ、料理道具をたくさん残されていってます。その道具は、もちろん今も使用されていて、いいものを見る力を養うんですって。調理実習に最高素材を使い、フランス最優秀料理人賞を受賞した先生方がいる。いい素材、いい師、いい環境がそろっていてます。
「フランス料理を本格的に学ぶなら、フランスの地で、フランス人から、フランス語で学ばなければ。でもそれ以上にフランスという自然に囲まれた環境が磨きをかける・・・」。辻静雄さんは、そのようなメッセージをいまに残されているようです。その哲学をしっかり受けついだ先生方が、一生懸命になって学生さんたちに伝えています。
いただいた、たくさんのフランス料理、お菓子。おいしい味が、ますます美味しく感じました。
生徒さんたちの一生懸命頑張っている様子は、私たちの盗難でのショックをエネルギーに変えさせてくれました。本当に、ありがとう!
私たちも、旅の素晴らしさや悲しさを含めた魅力を、これから旅をされる方に伝えていくことが使命のひとつだと感じました。
辻調グループに感謝です。ありがとうございました!
たかさん♀
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2005年11月15日
●食生活という文化に触れ
●「フランス料理に、ワイン」。
切っても切れない縁だそうです。確かに、レストランでワインを注文するのは当然のようですし、学校でも実習料理を食べるときには、ずらりとワインが並んでいます。量はそれほど飲まないにしても、ワインがそばにあるというのが、フランス料理なんですね。
振り返ると、この旅ではいろんなお酒を飲んできました。モンゴルでの「アリヒ」や、デンマークの「カールスベア」。イギリスでは「ビター」、ポルトガルでは「ポルトワイン」も口にしました。日本ではもっぱらビール党で、あまり飲み比べはしませんでしたが、ワインの種類の多さにはビックリしました。
種類もそうですが、生産地独自の格付けがあったりするんですって。だからボルドーのワイン、ブルゴーニュのワインと言っても、ひと口では語りきれないんですね。ぶどうの粒や、アルコールの度合い、決められていることがたくさんあるそうです。
そんなことを、たっぷりと教えてもらえるんですから(ボクが尋ねたのはほんのごく一部)、学生さんたちがうらやましいなぁ〜と思っちゃいました。
「知りたいことが解かる場所」。
食べたいものが増えるように、飲みたいものも増えてくる。。。 フランス料理に触れ、フランスワインに触れ、そんな気がしています。
ちょうど、一時帰国する11月17日がボジョレーヌーヴォーの解禁日。2005年のボジョレー金賞を受賞したワインをいただいちゃいました。グラスを揺らし、においを嗅ぎ、舌でころがし・・・ 飲み方はまだまだぎこちないですが、そんな雰囲気がいいですね!
●「食後にチーズ」。
ボクの食生活の観点から言うと、チーズといえば、チーズケーキ、チーズフォンデュ。スライスチーズくらいです。ううん〜せまいなぁ・・・
チーズだけを食べるって日本では考えにくい気がします(そう言えば、小学校の給食で、三角形のチーズを食べていた!銀紙がめくりにくくて・・・)。でも、フランスにはいろんなチーズがあるんです。フランス料理の終盤でもチーズを食べさせてくれるんですね。
チーズの名前って、カマンベールくらいしか知らなかった。でも、ほかにも美味しいチーズがいっぱいあるんですよね。名前忘れて、ご紹介できません、、、 でも教えてもらったことで、「なるほど!」って思ったことは、
「食べ方によって味が変わること」。
皮がついているチーズは、その皮だけで味があるので、皮付きで食べると味が濃かったり、きつかったりします。でも中身だけで食べると、まろやかなので病みつきになりそうだったり、パンと一緒に食べるとまた違った感じがします。
地元名産のヨーグルトは、とびっきり美味かった!塩コショウで食べる味は格別。そしてたっぷりかき混ぜるとビロードのように!「日本へもぜひ!」って思うくらい。それは量的な問題でできないそうですが、世界にはいろんな味、そして食べ方があるんですね。
外国の食生活は、日本とは当たり前のように違います。しかし、新しい食文化に触れることが、世界を知ることにつながるんだと思います。
そう言って、ワインをがぶがぶと・・・ チーズをむしゃむしゃと・・・ 楽しむボクでした・笑。
きょうさん♂
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2005年11月14日
●「食」を楽しむ、プロの姿
ご縁をいただいて、辻調グループ フランス校さんにお世話になりました。
お忙しい中、風変わりなふたりの訪問?驚かせました・・・ また、フランスという国をはじめ、語学、人、経営、そして料理について、いろんなことを教えていただき、自分たちの知らなかった世界が近づいたようです。
この数日間で、たくさんことを感じました。
●
サービスの先生に質問をしました。フランス料理に長く携わってこられたプロ中のプロです。
「お客様に接する上で、何が一番大切ですか?」。その先生は即答でした。「清潔感です」と。服装、テーブル、店内。そして実習とはいえ、サービスマンのほおにヒゲの剃り残しがあると注意をするそうです。
別の先生に尋ねました。「いい食材を用意し、いい調理をしても、最後のサービスマンで評価が決まる。とても重要なポジションだと思いますがそれについてどう思いますか?」
「いい料理だと、キッチンが褒められる。わるい料理だと、サービスが怒られる。それがサービスの役割」だと。「その上で、お客様に言われなくても先に行動できるサービスマンをボクは目指している」と。実習中、つねに鋭い視線でフロアを見守りながら、優しい笑顔で質問に答えてくれました。
もちろんこれは日本のレストランサービスでも通じることだと思います。お客様に食を楽しんでいただくために・・・ 学校の組織の中で、それぞれの先生方の役割を認識されている、そんなプロの魂を感じました。
●
学生さんは、日本人です。ここ数年は、若い世代がほとんどだそうです。そんな日本の若者が安心して学べるようにサポートされている本部の方もまたびっくりです。フランス語を自在に扱う日本の方、日本語を自在に扱うフランスの方、そんな精鋭さんが集まっているんです。
キャンパスがお城。職場環境といえば、狭い作業デスクしか知らないボクには、天井が見上げるように高く、アンティーク家具で囲まれたオフィスは、中世の世界にタイムスリップしたように感じます。でも皆さん、決してお堅い雰囲気じゃないんですよ。温かく人間味を感じさせてくれる方ばかりでした。
「学習の量が多いので、ここの生徒さん大変ですね」。
そう心配しながらも、いまの学びが将来の職に役立つことを信じているようでした。「食」を学ぶ環境づくりを、最大限にされている姿が印象的でした。はじめての海外生活、そんな学生さんも多いと思うんですね。でもここにおられる本部の方々、先生方がおられるので、安心して生活、学習できるんですね。
●
ポールボキューさんのお店、ポールボキューズ[Paul Bocuse]を見せてもらいました。ボクらは、はじめて名前を聞きましたが、フランス料理界でこの方の名前を知らない方はいない・・・それくらい偉大な方です。ポールボキューさんと、辻調理師専門学校の創設者である辻静雄氏は、とても親しい仲だったそうです。日本人が、フランスの地で、フランス料理を学ぶ。。。 簡単なことではなかったと思います。でも、ふたりの固い絆もあって、今日に至っているそうです。
ポールボキューズの中庭には、世界の料理人の絵が書かれてあります。とても素晴らしい絵です。その中に、辻静雄氏の絵もあります。フランス料理を日本語で辞典のように体系化した「●フランス料理研究」ことは、輝かしい功績です。日本の誇りをここでも感じることができました。
そしてこのポールボキューズからすぐのところに、ポールボキューさんの宴会場があるんです。
食べに来なければ入れない場所。でも、招待されなければ決して来ることのできない場所。ボクらを迎えてくれたのは、壁一面に拡がるオルゴールでした。
そして今夜の晩餐の準備中、ボクらのために一曲聴かせてもらったんです。となり同士での会話ができないほどの大きなオルゴールの音は、お腹の中にずんっずんっと響いてくる、とっても元気になる曲でした。
「食は、エンターテイメント!」。
偉大な料理人、ポールボキューさんのメッセージだそうです。でもボクには、(食は、楽しむもの。悲しいことがあったのなら、美味しいものを食べたらどうだい? 元気がでるよ!) そんな風に聞こえてきました。
●
ポールボキューさんと辻静雄氏の間柄。辻静雄氏の意図を汲んでいる現在の本部スタッフの方々、そして先生方。そんな素晴らしい環境で未来を拓きはじめている学生の皆さん。「食」を舞台に無限に広がる可能性を、たっぷりと感じさせてもらいました。ボクらの相談に乗ってくださり、フランスやリヨンについての知識をたくさん教えてくださった代表さんに感謝いたします。
お世話になり、本当にありがとうございました。
「辻調グループ フランス校」はこんなところ
です。
きょうさん♂
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2005年11月10日
●盗難で学んだ大切なこと
こんにちは。
たくさんの方からメール、ブログコメント、掲示板書き込みをいただいています。温かいお言葉、本当にありがとうございます!! すべての方へお返事ができておらず、申し訳ありません、、、
ようやく、今後のことを考えられるようになりました。
ここ数日は、朝起きるたびに「盗難に気づいた瞬間」がよみがえってくるっ・・・ それくらい、人生最大のショックでした。自分の過ちを知る授業料は高いもんだと気づいています〜
皆さんからの励ましのメッセージをいただき、どんどん傷が癒されていくようです。皆さんの経験を通じたお言葉が心に染みています。とてもうれしい想いです。ありがとうございます(感涙〜)!
事件直後。スーパーマーケットへの連絡、クレジットカードやキャッシュカードの銀行口座を閉じる手続き、トラベラーズチェックの払戻し手続きに追われました。クレジットカードは、すでに引き出しを試みた記録があり(暗証番号間違いで引き出せず)、仕業の早さを痛感しました。トラベラーズチェックは、番号控えを残していたため、払戻しの可能性があります。ただ通訳を介した報告はかなり長く、終わったころには日が暮れていました。
途中、(もしかすると、要らない物はゴミ箱に捨ててないだろうか?)と期待して、駐車場やスーパーマーケットの周りをウロウロしている自分がいたりしました。あるはずないのにね、、、
その後、クレジットカードの払戻し手続きや保険会社へ提出するために必要な事故証明を取るため警察へ。失ったものが戻ってくることは期待していませんでしたが、事情聴集などはなく、コンピュータの質問に答えるだけで、事故証明が発行されるあっさりとしたものでした。ただフランス語のポリスや、コンピューターの英語に苦戦し、すべてが終了したのは夜11時ころ。朝食を買いに行ったものの事件に遭い、一日中何も食べなかったのも、この旅はじめてのことでした。
(さぁ、これからどうしようか・・・)
ようやく未来思考となるんですが、頭が回らず、その夜は眠りにつきました。不思議なことに熟睡。よほど疲れていたようです。
翌朝。いつもそばに置いていたリュックサックがないんですよね。(あれっ?)
そして、盗難に遭ったことに気づくんです。(あっ・・・ そうだった、、、)
夢であってほしい・・・ でも夢じゃない、、、 あれもない、、、これもない、、、これまでの旅が、、、 そう想うと、くやしくて、かなしくて、わんわんと泣いてしまいました。 出会いを通じての感動の涙は、じわぁ〜と心地いいものもあるんですが、このときの涙は胸を突き刺すように痛かった・・・。
今後のことを考えないといけない!いつまでも泣いていてはいけない!って頭は思うんですが、意識を変えられないんですよね。(なんで置きっぱなしにしたのか!)と自分を責めるばかり。この日は、リヨンへ向かうため北上するんですが、なかなかハンドルを握る気力がありませんでした。。。
そうは言っても、じっとしてはいられない。
「旅を止めるか、中断するか? それとも続けるか?」
ボクが選んだのは、「続ける」ことでした。それは、止めることもできるし、少し休むこともできます。それらも考えましたが、どうも気持ちがスッキリしない・・・。
なんででしょうか?
資金を失ったからでしょうか?何も成果を得てないからでしょうか?それとも、人様に合わす顔がないからでしょうか?
たぶん、「人生最大の失敗」を取り戻したいからだと思います。どちらかと言うと、弱気で、臆病者。だからこそ、人一倍準備に時間を遣い、対策を練るタイプ。だからこそ、こんなわずかなミスで大きなダメージを受けたのは、自分史上初なんです。好きな旅、自分が選んだ道だからこそ、逃げ出したくない! そんなことを思いました。
むしろ、この失敗から活かせることがあるはずだ!って。そう考えたら、旅を続けたいと思ったんです。そう思うと、やりたいことがまた増えてくるんです。
そして気づいたのは、「何のために、この旅をはじめたのか?」ってこと。世界でできる何かを見つけたかったんや!やりたいことは見つかりかけている。。。これから確信探しだ!ってところなんだって。
事件以後、リヨン北部に滞在しています。素晴らしい体験や感動がめじろおしです(おってお伝えします!)。「やっぱり世界のいまには夢があるんだ!」 そんなことを再認識しています。
「せかたび」は、日本へ一時帰国をし、また出発します!これからの「せかたび」にどうぞご期待ください。
きょうさん♂
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2005年11月09日
●未来を拓く、エネルギー
11月7日に盗難にあいました。被害総額は、備品を含めると、ざっと150万円くらいでしょうか。そのうち、トラベラーズチェックの払戻しと保険で100万円ほど、戻ってくると期待。。。(頼!)
私は、悔しかったけど、意外にも冷静だったんです。
お金の盗難は仕方がない。現金50万円は大きな痛手だけど、それでも、2ヶ月もふたりで働けば取り返せる額。旅の勉強代と思うこにしたんです。それでも、今まで出会った人たちの住所やメールアドレスがなくなったことが、一番ショック・・・。
問題は、これまで撮ってきた写真やホームページのデータがいっぱい入ってあったパソコン。正直、この分野は、きょうさんに任していたので、どれほど大切だったのか分かりませんでした。
今まで行った世界各地の写真は、心の思い出とし、盗られたパソコンやデジカメは、また買えばいい。パソコンデータも、新しくつくり直せば・・・ なんて、淡々と思っていました。
しかし、きょうさんのショック度はかなりのものでした、、、
きょうさんは、大切なパソコンに、自分がイチからコツコツと貯めてきた全財産を入れていました。そのデータで、今後やるべきことを蓄積していたんです。
確かに、きょうさんがパソコンに向かってる時間は、とっても多かった。世界一周旅行の出発前も、旅に出てからも、朝早くからデータを打ち、インターネットカフェで更新、夜はネタづくり、写真の整理などなど。パソコンは、きょうさんの頭の中身そのものだったんです。
盗難の翌朝、きょうさんが大泣きしました。その涙で、どれほどきょうさんの大切なものだったのかを知りました。きょうさんが盗難で失ったもの。それは、私が失ったものとでは、比較にならないほどの貴重なものだったんです。それを感じれなかった自分に、私も泣いてしまいました。
言葉では、「頑張ろう・・・」。そうお互いに言えるんですが、行動がついてこない。時間だけが流れていく感じでした。
沈黙で運転をつづけるきょうさん。ふと、「旅を続けてみないか?」と口を開きました。
「自分がこの旅で借りを作ったようで、その借りをこの旅で返さないと、自分との約束も守れない人間になる・・・」 そう言います。
私も、この旅を途中で終えることは、嫌だ・・・。
それから、ずいぶん話し合ったんです。
そして、ひとつの答えが見つかりました。
「せかたび」をはじめてもうすぐ6ヶ月。旅の目的やふたりの目標がはっきりとしてきたことが、何よりも大きな成果だと感じています。その目標を実現させるため、旅を続ける決意をしました。
もし盗難に遭っていなかったら、「せかたび」の目的を、思い出せなかったかもしれません。
そんなことが、きょうさんの崩された心を再起させてくれたようです。今は、落ち着きを取り戻し、気づいた目的、目標に向かって話し合いを続けています。いつも目的や目標を見失わないで生きていきたいです。
さて、私たちは、一度日本に帰国します。銀行関係の手続きを整理するためです。必要なことが終了すれば、また旅を続けます。しかし、資金が減ってしまったので、ルート変更や期間短縮をするつもりです。
盗難に遭ってしまったけど、私たちは、相変わらず健康であり、未来を切り拓くエネルギーがあります。それだけでも、幸せなことです。
うれしいことに、「せかたび」のファンと言ってくださるたくさんの方から応援メールをもらっています。本当にありがとうございます!
新しい「せかたび」となって、新しい扉を開けることにします。これからも、どうぞよろしくお願いします!
たかさん♀
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2005年11月07日
●盗難に遭ってしまいました
11月7日。場所はニース[NICE]のスーパーマーケット「カルフール」の駐車場。
モナコ公国の観光を終え、第2ステージの終了地リヨン[LYON]到着まであと2日となった朝。開店直後の買い物を終え、せかたび号に戻ると、後部座席に置いてあったはずのリュックサックがない、、、ふたつとも・・・。ポーチもない!
よく見ると、助手席の鍵が壊されている。
(やられた、、、)
被害は、現金50万円(日本円、米ドル)。トラベラーズチェック70万円相当。旅の記録をしていたデジカメすべて(3台)。せかたびサイトのデータベースとなっていたパソコン。ほかパソコン付属品すべて。
パソコンを失ったため、日本の知人の連絡先、旅で出会った方々の連絡先、インターネットを通じてやりとりをさせていただいた方のメールアドレスや受信メール、出発から5ヵ月半で撮った写真データのすべてを失う始末(ガァ〜ン)。
(もしものために!)と、データのバックアップをしていたDVDディスクすら、持って行かれてしまった、、、(最悪↓)
添乗員経験者としては、極めて不覚、、、「貴重品は身につけてくださいね」と散々お客様に伝えてきたのに、そんな自分たちが車に置きっぱなしにするという大失態、、、車での旅に慣れ、いつの間にか安全に感じていたような油断が原因でした。
お互いの命の次に大切なものを失い、(なんで身につけなかったのか!)と悔やんでも悔やみきれません、、、(涙)
せめてもの救いは、「パスポートは身につけていたこと」。なぜか、「もう1台のパソコンは持って行かれなかったこと」。
●「せかたび」の現状と今後●
1.すべてのデジカメを失い、写真ブログを更新することができません(グスン)。また地図データを修正することができず、旅ルートが更新できません(グスングスン)。現在、せかたびサイトの復旧を急いでおります!
2.緊急一時帰国や計画変更など、今後の「せかたび」の動向につきましては、おってご連絡いたします!
●お願い●
1.私たち「せかたび」とメールのやり取りをしていただいていた皆さんへ
皆さんの大切なメールアドレスを盗られてしまい、申し訳ありません、、、
今後、こうしたことで大切な情報が盗まれないように、暗号化していくなど対策を考えていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いします。大変、申し訳ありませんでした、、、
現在、こちらからメール送信をすることができません。もしよければ、「せかたび」までメールを送っていただけないでしょうか?お手数をおかけしますが、どうかよろしくお願いします!
「せかたびメール」→
mail@sekatabi.com
2.
せかたび企画「モンサンミシェル写真投票」
にご投票いただいた皆さんへ
写真投票してくださった皆さんのメールアドレスを盗難により、失くしてしまいました、、、大変、申し訳ございません。上記同様、今後の対策を考えていきますのでよろしくお願いします。
(念のために)と3つ目のバックアップをしていたメディアが、偶然もう1台のパソコンに移っており盗難を免れました。いま「せかたび」に残された写真は、このモンサンミシェルの写真15枚のみです。「この企画だけでも最後までやり遂げなさいね!」どこかで誰かが言ってくれているのだと思っています。
金賞、銀賞、銅賞につきましては当初の予定通り、プレゼントさせていただくことができます!
お手数ですが、投票メールを再送信してもらないでしょうか? お手数をおかけいたしますが、どうかよろしくお願いします!
「せかたびメール」→
mail@sekatabi.com
いつも「せかたび」をご覧いただいている皆さんには、大変ご心配をおかけします。。。被害発覚当時、ふたりとも精神的にかなり落ち込みましたが、だいぶ回復しています(まだ夢であってほしいと思いますが・笑)。少しでも早く「せかたび」をお届けできるようがんばりますので、これまでのように応援をしていただければと思います! どうぞよろしくお願いします。
最後に、、、旅をされる方、されている方、くれぐれも貴重品は身につけてくださいね! 自分たちのようになってほしくないと心から思っています。
リヨンにて
(添乗員夫婦、きょうさん♂ たかさん♀)
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2005年10月09日
●ヌーディストビーチ発見
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これが、
ヌーディストビーチの画像
です!
ボルドーへ行ってきました。あのボルドーワインで有名なところ!いたるところに、たくさんのブドウ畑があって、さすが、さすがのワインの街です。
ボルドーの街から西へ向かうとアルカション湾があります。砂浜のきれいなビーチなんですね。10月だというのに、すごい暑さ!!泳いでいる人がたくさんいました。
その中で、きょうさんの目が「あっ!」と、釘付けになった人がいたんです。
そう!!ヌーディストです。もちろん下は、はていますが、上半身は素っ裸!!日本ではまず見られない景色にきょうさんは、ちょっと興奮気味!女性の私でも気がつけばジッと見ていましたもんね。ヌーディストビーチの画像を手に入れたいのか、写真を撮るのに必死です。。。笑。
でも、やっぱりカラダに自信のある人だけかもしれないけど、全員ではなかったです。数人ヌーディストがいたんですが、その中でもやはり一番胸の大きな女性が目立っていました!
「じゃぁ、この辺で休憩しよっか!」っと、きょうさんは、その人の方を向いて三角座りをするんです。私もその後ろで三角座り。。。
ふたりでビーチに来ているのに、お互いに向かい合わず、直列並び・・・ きっとほかから見たら、ヘンなふたりだったはず。
よく見ると、ほかの男性陣たちも見ています。いや女性も見ている。。。みんな見ている。。。
私は、体験したことがないから分からないけど、人に見られる喜びってあるのかなぁ??でも、気持ちよさそー!
私も世界一周旅行中に無人島でも見つけたら、ヌーディストやってみようかな。みんな、逆の意味で注目するかも!?
たかさん♀
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2005年10月08日
●フランスパンは美味しい
「フランスに行ったら、絶対‘フランスパン’を食べるゾ!」
って思ってたんです。
日本で、「フランスで売っているフランスパンは、日本で売っているのと全く違う!って」フランス人が言っていたのをテレビで見たことがあって、すご〜く気になっていたんです。
無事にフランスをパンを食べました!それも毎日!だって、おいしーんだもん!!
そして、フランス人は、ビックリするくらいみんなフランスパンを買っている。
スーパーから出てくる人は、みんな長いフランスパンを持っているんですよ!バケットって言うらしい。
多い人は、5本〜6本も持っていて、そんなに食べれるの?って思っちゃいました。
フランスのフランスパンは、外側はパリっと!中側は、ソフトで柔らかい!
でも、やっぱりフランスパンもピンからキリまであって、値段が安いものは、全体的に硬かったような気がする。。。
また、焼きたてのフランスパンを食べたときは、格別のおいしさ!何でもそうだけど、出来たてって温かくて、何もつけなくてもそのまま食べれるんですよね!
フランスに行ったら、フランスパンは食べるべきだと思う。
毎日食べていたおかげで、ふたりとも顎が強くなったような〜(笑)。
でも気をつけないといけないことがあるんです。外側のパリッとしている部分が、ボロボロ落ちてくる・・・ 食べこぼしのように。後片付けが大変なんだよなぁ〜
ちなみに、「どこのフランスパンがおいしかったか?」と聞かれると困るんです。街の通りやスーパーなど、適当なところでみつけたフランスパばかりだから・・・でも、おいしいパン屋さんは、人がたくさん並んでいるのですぐ分かるはずですよ!
バケット1本、1ユーロもしないから、お買い得です〜
たかさん♀
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2005年10月07日
●こんな夫婦と過ごした日
イギリス人夫婦。
ジョークばっかり言って笑顔の耐えないスチュワート(71歳)。そんなスチュワートを子どものように見守る寡黙な妻ウェンディ(62歳)。
彼らに出会ったのは、イギリス、ポロー[Poole]近くでした。 → 『
●フランスを選んだ英夫婦
』
教えてもらっていた住所にせかたび号が近づくと、通りで椅子に座って待っているスチュワートの姿が見えました。(おぉ!来たか、来たか!)そんな表情をしています。クルマを停め、家に入るとウェンディがいて、外国人特有の大きなハグとキス。この習慣にはやく慣れたいと思いつつ、まだ不慣れな自分がいます。でも、こうして迎えてくれることは本当にありがたいことです!
当初は「1泊」の予定だったんですが、「明日の夜も泊まれるか?隣のポルトガル人夫婦を紹介するよ」、そう言ってもらって、2泊させてもらうことに!その後、睡眠時間以外のすべての時間をスチュワートとウェンヂィと過ごす、実に密度の濃い2日間でした。
一番驚いたのは、このふたりのバイタリティです。
71歳と62歳には見えません。やってることが若い!
「いま庭を造っているんだ。ここに池を造って、橋をかけてね」。楽しそうな表情で教えてくれるんです。そして基礎だけの家を購入したようで、床から壁紙、天井。浴槽、配管までスチュワートがやったんですって!もうビックリ!細かい部分を見ると雑だったりするんですが、聞かなかったら分からない!
「今年の冬は庭造り。来年の夏は壁を貼り、来年の冬は3階の内装・・・。まだまだ、死ねないんだよ」と大きな声で笑うスチュワート。
そんな計画を立てているようで、広いガレージには、ブッロク、木材をはじめ、ドリルからタイルカッターまで大工道具一式が揃っていました。こりゃ本気だぞぉ〜
ウェンディは、フランス語を習っています。日常会話をしていても、「フランス語ではこう言うのよ」と教えてくれたり、フランス語を話すポルトガル人との会話では通訳までしてくれました。
「フランス語、いつ習っていたの?」って聞いたら、「今でも習っているのよ」だって。現在進行形ですね。「イギリス人は、英語しか話さない人が多いと思うの。でもほかの言葉も大事だわ」。そう言うウェンディの表情は、これからフランスで暮らしていく決意を強く感じました。
一番うれしかったことは、ふたりがとことん説明してくれたこと。コミュニケーションを取っているといっても、ヒアリング力が乏しいボクら。知らない単語は山のように出てくるんです。イギリス政府のイラク派遣から、第2次世界大戦の歴史の話になると、結婚について、離婚について。それはもうちんぷんかんぷんなんです。
「すみません、、、解らなくて・・・」。何度聞き返したことでしょう。その度に、別の言い方をしてくれ、ボクらが理解できるまで説明してくれるんです。説明するのも大変なので、(まぁいいよ、気にしないで・・・)と話を打ち切ることもできたと思うんですが、決してそんなことはなかったです。
外国人だから・・・ 旅人だから・・・ そんなことではなく、ひとりの人間として接してくれているような気がしました。
●
スチュワートもウェンディも、日本人に会ったことないんですって。
それもそのはず、「日本の印象って何?」って聞いたら、最初に出てきたのが、「太極拳」だったんですよ。「太極拳は、中国だったかな・・・アジアのことはよく解らないなぁ」って言ってました・笑。ちなみに、そのあとに出てきたのが、「酒」。そして「盆栽」でした。
でも彼らは言ってくれたんです。
「君たちに出会えて、日本の印象がよくなったよ」
「若い君たちが、世界を周ることは、日本を紹介する大使館職員のようなもんだなぁ」って。
この「大使館職員」の意味が分かるのに苦労したんですが、理解できたときは褒めてもらえているようでうれしかったです!
ボクらの第一印象について尋ねてみました。
すると、「君たちのビッグスマイルが印象的だったよ。とても大事なことだ。それから君たちのことが好きになって、助けたいと思ったんだよ」。
日本人に会ったこともないふたりが、日本人を泊める。ある意味、とても勇気がいることだと思うんですね。でも、71歳、62歳になってイギリスを離れてフランスでの生活を選んだふたりにとっては、簡単なことだったのかもしれません。「ノープロブレム!」と笑顔で言うふたりからそう感じます。
●
別れの朝がやってきました。
いろんな方に出会ってきていますが、別れのときはやっぱり悲しいです。
ともに食事をし、文化の違いを話し、お互いのことを理解し、深く関われば関わるほど、別れが悲しくなります。モンゴルをはじめ、ドイツ、オランダ、そしてイギリスでも、別れが悲しくて仕方がありませんでした。「今回は笑顔でお別れしたいね」とたかさんとも話していたんです。
「これからどこへ行くんだ?」
いつも笑顔のスチュワートが、真面目な顔で聞いてきます。ボクは、「フランスを南へ行って、スペイン、ポルトガル・・・」 じわじわとこみ上げてくるものをおさえるのに必死でした。
車に荷物を積み、本当に別れの瞬間となって、ずっと寡黙だったウェンディが、声を上げて、涙を流しはじめたんですね。それを見てスチュワートも涙し・・・ ボクらも・・・ 悲しい涙は止まりませんでした、、、
「Come back here...Someday!」
そう言うふたりに手を振り、せかたび号を南へ走らせたのでした。
「オレは適応力があるほうだと思うんだ」。そんなスチュワートの言葉を思い出しました。
いくつになっても、何ごとも受け入れられる度量と、対応できる器用さ。そんなものをボクも持っていたいです。
(おわり)
きょうさん♂
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2005年10月04日
●ロワール渓谷、古城巡り
フランスの北方のもう一つの世界遺産「ロワール渓谷」。
ふたりとも添乗員だったくせに、このロワール渓谷のことは、まったく知らなかったんです(お恥ずかしい話で・・・)。
イギリスからフランスへ向かうフェリーを待つ間に、フランスナンバーの車を探して情報収集。実際にやってくると、ウワサ通り、ロワール川に沿って、たくさんのお城が建っているんです。数十分車を走らせると、次のお城!って感じです。
ドイツのロマンチック街道の川沿い版みたいな雰囲気かな。でも私は、ロワール渓谷の方が、ロマンチックのような感じがしました!
ロワール渓谷には、たくさんお城があります。手持ちのパンフレットに書かれているだけでも32。当然、全部は見られなかったけど、5つほど、見て周りました。どれも中世時代の雰囲気を感じる造りで立派でした。お金かけてる〜 イギリスのお城とは違いますね。
残念ながら、ツアーに参加していない私たちは、お城の詳しい説明は分からなかったんです。でも、こっそりと日本人ツアー客に混ざって、ガイドさんの案内を聞いちゃいました。なになに?ルネッサンス・・・。難しい話もありましたが、さすがによく分かる。
日本語ガイドが付くのが、ツアーの一番のメリットですね!
私のお気に入りは、シェノンセウ城(CHENONSEAU)!何が素晴らしいかというと、庭園が見事なんです。庭園を見るだけでもお金を払う価値あり。
そして、この辺りは、フランスワインのブドウ畑が広がっているんですよ!田舎町をのんびり走りながら、ブドウ畑を眺めるのも最高です。
途中、ブドウ畑の中に入って、ぶどうをじっくり観察をしてみました。おいしそうなぶどうを見て、思わず私は手が出ちゃいました〜
小粒だったけど、とってもあまい!このあまさワインになったら、きっとおいしいんでしょうね〜
ヨーロッパでの随一といわれる景観のロワール渓谷。素晴らしいところです!
たかさん♀
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2005年10月03日
●フレンチを堪能しました
フランスに来たら、そりゃフランス料理食べとかないとね!しかし、ふたりの予算ではちょっと・・・
って思っていたら、きょうさんが「たかさんの誕生日プレゼントに・・・」と、ヘソクリで余っていたお金(そうなんです。イギリスで自分用にお金を持っていたんです)を使って、フランス料理店へ連れてってくれました!!わぁ〜い!
しかし!
フランス語なので、メニューに書かれている内容がまったく分からない・・・。
ロワール渓谷中心の街、トゥール[ Tours ]を歩いていると、「るるぶに紹介されました!」という日本語の案内を見つけました。
それを見ていると、中から、店主らしき人が出てきたんです。
「英語話せますか?」って聞くと、「イエス」。
「英語のメニューはありますか?」って、きょうさんが聞くと、「ノー!」。
ふたりで残念がっていると、店主は店の中に戻り、何と日本語のメニューを持ってきてくれたんです!やっぱり日本人がたくさん来る街なんだぁ。。。
雰囲気もよくて、このお店に決めちゃいました!
この店は、ソムリエさんが経営しているお店らしく、店内にはワインの写真がたくさん飾っていました。
残念ながら私はアルコールを飲まないので、きょうさんだけ赤ワインを注文。
味はというと・・・ コクがあって、おいしかったみたいです。
そして、前菜には、サーモンのマリネとエスカルゴとウィンナーのサラダ。メインには子羊のもも肉と、料理長お勧めの魚料理。
どれもこれも、色とりどりの盛り付けで、これがフランス料理なんやなぁ〜っと思いました!
あっという間に、うれしいディナーの時間が終了しちゃいました!もちろん、味は最高!でも、料金は思っていたよりも手ごろでしたよ。
本格的フランス料理を食べ、大満足のたかさん。ありがと!きょうさん。また、ヘソクリためてね!(笑)
たかさん♀
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2005年10月02日
●モンサンミシェル修道院
世界遺産 モンサンミシェル
。私たちがフランスで行きたかった場所のひとつです。モンサンミシェルの写真や画像は見ているものの、添乗員のころはふたりとも縁がなかったんですよね。
イギリスからフェリーでフランスへ。モンサンミシェル近くの港サンマロに到着。車でモンサンミシェルの街に近づくと、ずっと先にポツンと浮かんでいるお城が見えたんです。
「あっ!モンサンミシェルやっ!!」。
私は思わず助手席で叫んでしまいました。遠くからでも、美しく見えるんですよ!そうそう、あれあれ。写真で見たモンサンミシェルだ!って。おとぎ話に登場するような変わった形をしていて、とても神秘的!
私たちは、モンサンミシェルに到着したのが朝の10時ころ。それからきょうさんの写真撮影にお付き合いしながら、結局翌朝までまる24時間滞在したんです。それくらい飽きないきれいなモンサンミシェルでした。
うれしいことに、この日は城の中は無料。う〜ん、なんだろう?日曜日だから?教会のミサにも参加できたんですよ!!ラッキー!!誰でも気軽に参加できるスタイルだけど、儀式は、とっても厳か。キリストに祈りを捧げ、歌を唄い、小さい子供たちが、ろうそくの火をもち、最後にキリストからの施しのパンや水をもらうといった感じ。1時間30分ほどの時間でした。
ミサ。何だか不思議な感じだったけど、はじめてのことで新鮮でした!
城内ももちろんだけど、やはり海に浮かぶ城は、外側からの眺めも素晴らしい!
ほかの外国人ツアー客たちは、モンサンミシェルのまわりが引き潮になっている限られた時間に、砂浜、というか粘土質のところに入っていき、モンサンミシェルを外から眺めていました。ほんの数時間のうちしかできないことだけに、貴重な体験ですよね。足はドロドロなっていたけど・・・。
日本のツアーに参加している人たちを見ると、添乗員のころを思い出します。やはり時間がないのは変わっていないようで、城内のみの観光だったようで慌しそうでした。それも、ほんの数時間の滞在。あぁもったいないなぁ〜
でも、モンサンミシェルへのアクセスはそう簡単ではないようなので、忙しくてもツアーに参加した方がいいのかもしれません。私たちは、おんボロでもせかたび号が走ってくれているので24時間もいられてよかったです!
この日の天気はとっても良くて、日中にはじまり、夕暮れ、夜景、朝陽とすべての景観を見ることができて、大満足でした!!
もう、きょうさんは、(いいなぁ〜いいなぁ)って興奮状態! 400枚近くも写真を撮っていました!!
もし、モンサンミシェルに行かれる方は、ぜひ外側の海を歩いてみてくださいね!この時期だったら午後2時ころが潮が引く時間のようです。また違った形のモンサンミシェルが見られますよ。
たかさん♀
追伸:
あまりに感動したので、「せかたび写真投票企画」を立てちゃいました!
題して、
『モンサンミシェルの写真プレゼント』
詳しくはこちらをご覧くださいね
。
今日もお読みいただきありがとうございます♪
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