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2005年07月29日
●デンマークの滞在感想 

デンマークは、北欧4カ国の中で、一番、街がゴミゴミしていたように思う。

フィンランドやノルウェー、スウェーデンでは、人が多い首都であっても、とてもきれいな印象があった。しかし、デンマークの首都コペンハーゲンでは、ゴミくずなどが散乱していた場所が目に付いた。

まぁ、ほかの北欧諸国のレベルが高いとも言えるので、世界全体から見てみると、デンマークの街は十分きれいな方と言えるだろう。

コペンハーゲンには週末にやってきたこともあって、かなり観光客がやって来ていた。お目当てのひとつは、もちろん「人魚姫」だ。「人魚姫」を見るために、観光バスがあとをたたない・・・。

「スカンジナビア半島周遊お疲れさまでした会」と名づけて、コペンハーゲンでは、ゆっくり滞在するつもりだったが、ユースホステルも予約なしでは泊まることができなかった。

その代わり、久しぶりに私たちにとって豪勢な食事をし、おいしいデザートも食べた。きょうさんは、デンマークのビール、カールスベアも飲んでいた。

少しは疲れも取れただろう。これから続く、ヨーロッパ諸国へと向かう準備ができたデンマーク滞在であった。

たかさん♀


2005年07月29日
●スウェーデンの滞在費用

当初、スウェーデンの滞在予定は半日だった。

それが、到着して街並みを見た瞬間に、見たい場所が増えた。その結果、移動を含めて3日間滞在した。ストックホルムは1日半の滞在だった。

北欧は、ご存知のとおり、ヴァイキングの国。素晴らしい船の博物館や美術館が点在する。入場料は、どこも高く、1人1,000円以上する。それでも、スウェーデンカードという、とってもお得なカードを購入すると、乗り物代金や駐車場料金、観光入場料金が無料になるので、滞在期間によっては利用するべきカードだ。

日本からはツアーが少ないこともあって、あまりなじみが薄いように思う。日本人は少ないが、ヨーロッパ人には人気のようだ。日本人は、近隣諸国のノルウェーやフィンランド、デンマークに持っていかれる。確かに、スウェーデンと言っても、パッと思いつく観光場所がない。ノーベル賞くらい!?

私も正直言って、あまり知らなかったけど、美術館や博物館、そして、旧市街地の絵葉書のような素晴らしい景色がたくさんある。なのに、街を出れば、あっという間に緑、緑、緑・・・。そして森の中、そして湖が見えてくる。

スウェーデンに、また行ってみたい。

たかさん♀


2005年07月28日
●これだけ走っても、タダ

気づいたら、スカンジナビア半島をぐるりと一周した。‘せかたび号’もよく走ってくれた。ボクもよくがんばった・笑。

フィンランドは、大自然に囲まれながらの走行だった。ノルウェーに入ると、フィヨルドの岩間によく作ったと感心してしまう道路が続いた。スウェーデンは、中央分離帯があるだけではなく片側2車線なので、とても走りやすかった。

こんなにフリーウェイが発達しているとは思っていなかった。

ノルウェーの一部の都市では、一定区間に通行料が必要だったり、橋やトンネルの通行料があったが、それ以外のほとんどの道はフリーウェイのとおり、無料。これだけ大きなスカンジナビア半島がほとんどタダで走れるのだから、なんともありがたい。

北欧で生活してみると、食費は日本のほうが安いと思う。だから北欧諸国での食事はしんどい。それでも移動費は、安いように感じた。日本の列車や高速道路は高い。「○○年にはタダになる」と、宣言してくれれば目標もできるが、そんな日はやってくるのだろうか。

フリーウェイを走行しながら、ビュンビュンと‘せかたび号’を抜き去っていくクルマを見過ごしながらそんなことを思った。

きょうさん♂


2005年07月26日
●ノルウェーのまとめ  

北欧の中でもノルウェーは、とても興味があった国だった。

なぜなら、添乗員時代の恩師が「いろんな国へ行ったが、老後に暮らしたい国はノルウェーだ」と、はっきりと言っていたからだ。

思っていた以上に美しく、福祉や環境に力を入れている国だった。英語もよく通じ、人も優しく、のんびり暮らしている姿が印象的だった。森と湖の国。どの街も道路が広く、駐車場には車椅子のマークがよく書かれてあり、障害者用の停車スペースが設けられている

それは昔、何度も何度も街が火事になり、修復していることが多いので、道を大きくしたらしい。

フィヨルドの景観に世界中から観光客が押し寄せ、その施設も十分に整っている。

物価の高さに四苦八苦したが、税金の額も半端じゃない。消費税17%というのだから、仕方がない気もする。トイレ利用料も、高いところで180円かかる。350ml缶のコーラが1本350円。日本の3倍。。。

観光客の合言葉が、「ノルウェーはすべてが高い!」というくらいだ。

また、ファミリーで出かけている姿をよく見かけた。そして、ほとんどのお父さんが子どもベビーカーを押している。男性が子どもをあやし、面倒をみている。たくさんある公園の中は、いつも家族でのんびりしている姿があった。

ノルウェーの北の地方ラップランドと、南のオスロやベルゲンは、また違う。

都会に満ちて若者やレストランが多い南、逆に北は、ゆっくり時間が流れ、自然と溶け込んでいるような街並みがとても美しい。

しかし、私はこの国には住みたいとは思わなかった。なぜなら、やっぱり物価が高く、のんびりしているからだ。私の性分では、アジアのようなエネルギーや熱気で満ちた国のほうが合っているのかもしれない。でも、のんびりできるという点では、老後にこの国に住めたら幸せだと思う。

たかさん♀


2005年07月25日
●ドミトリーという共同生活

ドミトリーというのは、相部屋のことだ。

男女別々の部屋もあれば、同じもある。個室より随分値段も安い。それにいろんな国の人と会える。でも、プライベートはあまりない。

私たちは、値段を重視してほとんどドミトリーに泊まる。大体は二段ベットになっていて、4〜6人部屋が多い。ここ、ノルウェーの首都オスロでちょっとビックリしたYHAのドミトリーがあった。

ここは、学校の教室だったの?という感じの部屋で、黒板やピアノがある。妙に広い。ベットはなく、重ねたマットレスが並べられているだけの部屋。値段もほかのYHAに比べると断然安い。朝食込みで1人2,200円。ノルウェーは、3,520円くらいが相場だから格安だ。
YHAは安いのだが、場所が中心地から離れていたりするので、結構不便。電車に乗り継いでいかないと行けなかったり、バス停から長い時間歩かないと行けなかったりと・・・。私たちは、車があるおかげで、YHAの場所も自由に選べる。大きな荷物を持って動く必要がないのでかなり楽!!

私たちはよく、ミックスドミトリーといって、男女混合のドミトリーをよく選ぶ。女性の私には、少々大変なところはあるが、外人さんたちは気軽に話しかけてくれる。日本では、考えられない相部屋だが、慣れると楽しい。ちょっと男くさいけどね!逆に、女が多いと香水くさい。それが、きょうさんにはたまらなく苦しいらしい。。。

そして、大変なのはやっぱりイビキ!特にお酒を飲んで帰ってくる人がいたら、それはもうかなりの音!!また、朝早く出発する人もいる。そうすると、荷物の整理があるのでガサゴソと朝っぱらからうるさい。夜遅く帰ってくる人もいる。確かに大変な面も多いけど、値段が安い分仕方ない・・・

それにしても、今回のドミトリーは今までで見たこともない部屋だったので、逆に思い出深くなる(笑)。

しかし、夜10時にもなれば、その部屋もあっという間にいっぱいになった。

今日も楽しい人に出会えた。ウクライナ人のマークだ。日本が大好きで空手や柔道、合気道を習っている。かなり詳しい。日本人の私より日本の武道の歴史をよく知っていた。

世界中の人々が集まるYHAのドミトリー。これからの旅も、ドミトリーは欠かせない。

たかさん♀


2005年07月24日
●見えない未来を進む勇気

インフォメーションセンターの人が言っていたとおり、週末もあって続々と人が集まってきた。

「フィヨルドを歩いて感じる」ために、前夜、ソグネフィヨルドプレーケストンの駐車場に入った。朝を迎えたときは広いスペースにポツンとさびしく一台きりだった。それが9時を過ぎたあたりから、1分ごとに車が入ってきて駐車場はすぐにいっぱいになった。

辺りは霧一面に覆われている。ボクらは晴れるのを待っていた。ところが、到着した人たちは、そんなそぶりも見せず、支度をして早々と登り始めていく。

「なんで、この霧の中、行けるの?」

不思議で仕方がなかった。だって、駐車場から空を見上げても何も見えないし、青空の気配もないからだ。この状態で登っても、眼下に広がるフィヨルドは見えないじゃないか。それだったら、もう一日待ったほうがいい。そう思っていた。

コーンフレークの朝食を摂っていたときに、隣にオランダ人夫婦のキャンピングカーが到着した。彼らも早々と準備を済ます。「君たちはまだ行かないのか?」「空が変わるのを、もう少し待っているんだ」そんな会話をして見送った。5時間ほど経ち、サンドイッチを食べていると、彼らは戻ってきた。汗をかき、ハァハァ言いながらも、満足気な表情だった。

「景色はどうだった?」「ビューティフル!海面は見えなかったけど太陽の日差しが素晴らしかった!」

この駐車場では太陽の雰囲気も感じない霧の世界なのに、頂上は違う世界なのだろうか?また不思議に思った。日本の百名山をいくつか登ったことがあるが、どの機会も、晴れで出発すれば晴れが続いたし、霧で出発すれば霧のままだった。「山の天気は変わりやすい」という言葉も、天候が荒れるというイメージの方が強く、天候がよくなるという気はあまりしない。

午前中に出発した人が徐々に戻ってくるようになって、ボクらの考えも変わってきた。まずは行ってみることにしよう。明日雨になるかもしれないし、それだったらフィヨルドの海面が見られなくても、頂上で太陽を浴びれたほうがいいだろう。今日が霧で何も見られなくて、明日晴れだったらもう一度登ればいい。ぜひとも、じっくりとフィヨルドを感じたいボクらはそんな想いで出発を決めた。

それでも、道中は霧だった。

ずっともやがかかっている状態だった。日も暮れてきたようだし、もしかすると太陽の日差しすら浴びれないかもしれない。そんな不安を抱いていた。明日、晴れることを期待して、もう一日登る心構えをしておこう。そこまで思っていた。

ところが、頂上まであと300メートルというところになって、霧が動き出した。眼下をのぞくと、淡いブルーの海面がちらりと見えている。
おぉ!

足早にプレーケストンにたどり着いたときには霧がすっかり晴れて、目の前にフィヨルドが広がった。

まるでボクらの到着を待っていたかのように、霧が左から右へ、すぅ〜と動いていく。「さぁ、じっくりとご覧なさい」とでも言っているかのようだった。これまで登ってきた道の方を振り返ると、やはり霧に覆われている。このプレーケストンの頂上だけが晴れている不思議な状態だった。

見たい光景が見られて、撮りたい写真が撮られて、大満喫で帰る途中に思った。

「先が見えないからといって、動かないことはやめよう」、と。

ボクらは霧で先が見えない中、動かなかった。多くの人が動いていく中、見送るだけだった。しかし見えない先には、動いた人だけが知ることができる世界がある。それは動かない人には決して見られない世界だ。出発地では想像もできないような世界なのだ。

未来が分かっていれば、悩みはないかもしれない。不安もないかもしれない。でも見えない未来だからこそ、自分の経験を振り返り、人に感謝し、対策を用意し、自分の力を試すことができる。実におもしろいことだ。

思えば、この世界一周旅行も未来を考えると何も見えていない。まったく霧の中だ。それでも、きっとこの先には何かが待っていると思う。そう信じたい。そう信じて、勇気を出して、動いていきたい。ボクはそんな生き方をしていきたい。

きょうさん♂


2005年07月17日
●もうひとつのガソリン 

財務部長としては、できるだけ安い街でガソリンの補給をしていこうと考えている。長距離を走ってくれる「せかたび号」はよくガソリンを食べる。

でも、もう一つ考えなければならないガソリンがある。

きょうさんのお腹のことだ。きょうさんのお腹は、ガソリンが少なくなると、体の動きが鈍くなる。いつもは速い思考スピードも落ちてくる。また、お腹のガソリンが切れてしまうと、口数が少なくなったり、機嫌が悪くなったりする。

(人間とは、やはり生理的欲求にはかなわないんだなぁ〜)と思う。

」 だから、きょうさんの様子はすぐ分かる。そんなとき、食事の話をしたりすると、少し機嫌がよくなる。あまりに時間が経つと、自分から「僕にもガソリンを入れてほしい・・・」と言う。素直な所がうれしい、というより分かりやすい。

食事は「質より量」と言い切るきょうさん。結婚して2年経ったが、私も同じようについつい食べてしまう。もちろん、旅に出てもそうで、痩せるはずの世界一周旅行が、このままいくと、変わらないか、もしかすると太ってしまうような気がしている。

きょうさんは、よく食べる。二日分と思って作っていた料理がなくなることはしょっちゅうだ。その分、身体のタフさには、頭が下がる。

世界一周旅行がはじまっても、朝は、私より早く起きている。大体7時くらいだ。移動の日は、朝食を済ませて8時ころには出発。休憩や昼食をとりながら、夕方まで運転をしている。観光の日は、運転に加えて、観光ポイントでは走り回って写真を撮っている。

フィヨルド観光は、見所いっぱいなので、落ち着くのが、夜の9時ころくらいまでなってしまう。そのあと、晩ご飯を作って食べて、さらにパソコンを夜の11時〜12時くらいまでやっている。ほんとにタフだ。

しかし、車の中で寝ようと、ホテルで寝ようと、横になったら3秒で寝られるきょうさん。やっぱり昼間、あれだけ動いているからだと思う。

この世界一周旅行が出発して2ヶ月が経とうとしているが、ふたりとも健康を維持できている。よく寝て、よく食べて、健康そのものだ。お腹もこわしておらず快便だ。

身体が資本の旅だからこそ、ガソリンに気を配って旅を続けていきたい。

たかさん♀


2005年07月15日
●旅のワースト「ベスト3」

(こんなに苦しい想いをしたのは、いつ以来だろう・・・)

耐え切れずに、トイレで吐いてしまいました、、、

落ち着いた今、ここまでの旅を振り返り、「ワースト3」を挙げてみようと思います。「ベスト3」も書いていないんですが、添乗員夫婦の苦闘を知ってもらいたくて、発表しちゃいます!


●第3位/買っても、買っても、買っても、「まずい炭酸水」

ロシアで、水を買おうと思ってスーパーへ行くと、日本ではあまりなじみのないガス入りの炭酸水を間違って買ってしまいました。ロシア語でちゃんと書いてあるようなんですが、よく確認せずに買ったもんで、ふたを開けたとき、プシュゥ〜とガスが出たときには、「しまった!!」と悔やみました。

数日後、別のスーパーで、(同じ間違いはせぬまい)と、売り場を歩いていた人に尋ねたんです。ロシア語読めないから。「これって、ガス入りですか?ガスなしですか?」って。そしたら、「ガスなしだよ」って。安心して買って帰って、いざ開けたら、プシュウ〜! 「なんや!ガス入りやん!」。

数日後、エストニアで買う際には、念入りに確認。エストニア在住の方に「炭酸水は見たことがない」と聞いたので、迷わず買ったら・・・ プシュ〜 「売っていたんや!」と皆で驚き!もう3連敗にはびっくりでした。

炭酸水を好んで買う人もいるようなんですが、ボクらはどうもこの味が苦手です。でも、捨てるほど無駄にはできないので、無理して飲むんですが、まぁ苦いこと・・・。バシャバシャバシャとボトルをシェイクして、炭酸を抜いて、それから飲むようにしていました。


●第2位/ホテルが消えている

モスクワからサンクトペテルブルグの駅に着いて、まずホテルへ向かいました。モンゴルでロシアの『地球の歩き方』情報をコピーしていたので、一番安い宿を目指して向かったんです。重量級のバックパックをいつものように背負い、地下鉄に乗り、そして最寄の駅から歩いて向かうと・・・。あるはずの場所にないんです。

(あれ?おかしいなぁ・・・)。道を間違えたかな?と思って、辺りをうろうろすること30分。どうも見つからないんです。通る人にメモを見せても、分からぬジェスチャーばかり。ロシア語もちんぷんかんぷん・・・。もう一度、地図の場所に戻って、その辺りの建物をしらみつぶしに入っていくと、3件目の人が、「ここには、ない」と。メモに、新しい住所を書き、「そこへ移ったわよ」と。ロシア語なので、大まかな理解ですが、(なんて親切な人なんだ!)と思いました。

確かに、コピーした情報は3年前なので、最新情報とは言えないんですが、まさかなくなっているとは・・・ 

重い荷物を持ったままの移動は体力の限界、、、ガッカリ度はピークでした、、、


●第1位/悪天候、大揺れ、悪夢のフェリー。

夕方のフェリーだったので、乗る前に「夕食はどうしよう?」と話していたんです。船酔いしたら食欲なくなるだろうから、こういうときぐらい船酔いするのもいいかも?なんて思っていたら、まさか本当に船酔いするとは思いませんでした。

ロフォーテン諸島を行き来するフェリーはいくつもあるんです。ボクらも「渡るとき」「島の途中移動のとき」と2度乗ったときは何ともなかったんです。でも、この「帰るとき」、海はかなり荒れていたようで、動き始めてからすぐに船の揺れが大きくなったんです。椅子に座っていてもずれ落ちそうになるし、頭を安定できるほどの高さも背もたれにないし、不安定な状態だったので、じわじわと気分が悪くなったんです。

(こりゃ、酔うわ)と甲板に出ることにしました。外の景色を見ていたら、少しはマシだろうと・・・。

確かに部屋の中にいるよりは風にも当たれてマシでした。しかし、揺れの大きさを感じるには迫力ありすぎ!水平線と比べて、船のマストが左右に揺れる!甲板に立っている人も皆(おっとっと)と同じ方向にこけそうになる!ボクも最初は、体重移動しながらどこまで耐えられるかと楽しんでいましたが、しだいに力尽き、胃の辺りがじんじんとしてきました。部屋の中にいたたかさんも外に出てきて、ふたりそろって顔色が悪くなっていたんです。

時計を見たら、港を出てからまだ40分。確か、3時間半の船旅だったよな、、、部屋の中にもおられず、甲板でも耐えられず、甲板の椅子に座ってじっとこらえるしかありませんでした。心地よかった海風がしだいに寒く感じはじめ、両手で頭まで抱え込む始末。まるで化け物からおびえる子どものように、ボクらはこらえていました。

お互いが、お互いをフォローすることもできず、時間が経過するのを待つボクら。ついに寒さにも耐え切れなくなり、フラフラになりながら、室内へ移動。少し、楽になったかと思った瞬間、胃袋のあたりからこみ上げてくるものが・・・。

あわてて、トイレへ・・・(あとはご想像にお任せしまして・・・)

吐くとだいぶマシになったんですが、そりゃぁ、もう地獄のような気分の悪さでした。たかさんは吐かずに済みましたが、ボクは、学生時代に体育会で飲みつぶれたとき以来の失態でしたぁ、、、

お互い「この辛さを経験すれば、大抵のことは耐えられる」と言っています。


いろんなことがある旅の道中ですが、明日も元気にがんばります!

きょうさん♂


2005年07月13日
●きょうさんが変化した事

世界一周旅行がはじまって、一ヶ月以上経ち、きょうさんが変化している!特に北欧に入って、そう感じるようになった!

モンゴルでは、プリングスのお菓子を平気で買おうとするきょうさんとの喧嘩を、「夫婦のグチ」で書いたこともあったが、今はスーパーに行っても、ひとつひとつの値段をしっかり見て、一番安い食材を選んでいる(エライ!エライ!)

北欧の物価は、きょうさんもお金の遣い方をしっかり考えてしまうくらい高い!

今は、大好きなクッキーやコーラも我慢して、一番安いポテトチップスで我慢している。

頑張って運転しているきょうさんに、「好きな飲み物買って来ていいよ!」ってお金を渡したら、一番安い牛乳を買ってきた。そのときはビックリした!それくらいコスト意識が変わった(笑)。ちなみに、牛乳は朝食の時に、コーンフレークと一緒に食べるので、ちゃんと次の日のことを考えて買ってきたんだと思う。ジュースやコーラよりかなり安いしね!

確かに今は質素な生活だけど、二人とも心豊かでおいしい空気で満足している。それが何よりもごちそうである。


もう一つの変化は、きょうさんの英会話の上達である。

きょうさんのコミュニケーション能力は、世界共通だ。日本でも、気になることがあると、見ず知らずの人でも質問をしたり、誰にでも話しかけるタイプだ。

旅中でも時間があると、「ちょっとコミュニケーションしてくるわぁ〜」と言って、外国人に話しかけている。そうしているせいか、きょうさんの英会話力がかなり上達しているような気がする。そして、きょうさんが、コミュニケーションをとった後、私を紹介してくれる。それが何よりもうれしい・・・。

そこで知り合った方から、今後に活かせる情報源を得たり、時には「うちの国に来るときは、泊まらせてあげるよ!」な〜んてな具合になることもある。

さすがきょうさん!素晴らしいコミュニケーション能力だ!

客観的にきょうさんを見ていると、(あ〜私も頑張らなきゃ!)って思う。

日本でもそうだったが、きょうさんと毎日いるといい刺激になる。そして、これからのきょうさんの変化も楽しみだ。何より、私もこの旅で変化し続けたいなぁっと思う。

たかさん♀


2005年07月11日
●無言で食べる豪華ディナ

ノルウェーは島がたくさんある国だ。

その中でもロフォーテン諸島を車で走行。残念ながら雨で、気分も下がり気味・・・

北欧は物価が高いため、食事もスーパーで食材を買って、簡単なものしかほとんど口にしていなかった。
そんな中、インフォメーションで聞いたお勧めのレストランが気になっていた。そのレストランの食材は、この島で取れる魚や野菜といった自然のものを使っているという。「よーし!今日は、豪勢にそのレストランでディナーだ!!」って、私は思った。
パンフレットで見ていたモダンな作りのレストランはすぐに分かって、「高かったらどうしよう・・・まぁ値段を見て高ければやめればいい・・・」と思いながらドアを開けた。メニューを見せてもらったら、二人で5,000円くらい。(食べれそうかも・・・)悩む金額だけど、せっかくだし!!と思って、きょうさんを呼んだ。

シェフお勧めの料理を頼んで、食事を待っていると、きょうさんの様子がおかしい・・・。何だか機嫌が悪そうだ。せっかくの豪華なディナーなのに・・・

どうやら、「スーパーで買い物している時は、1円でも安いものを探して時間をかけたり、食材が減らされたりしているのに、このレストランを決めるときは、3秒で決めて注文した。ボクは、たまの豪華な食事よりも、普段の食事のボリュームを増やしたい・・・」と。

「えっ!せっかくノルウェーに来たんだから、そこの名物料理を少々お金がかかっても、食べたい・・・」という私の思いとは、考え方が違うようだ。

私も、世界の食べ物を楽しみにしている以上、引き下がれない。

何だかぎこちない雰囲気だ。

おいしそうな料理が運ばれ、食べ始めても、無言の二人。せっかく料理なのに、なぜかあまりおいしくなかった。きっと、きょうさんも同じだろう・・・

レストランは時間も遅かったため、お客さんは私たちふたりだけ。シーンとしている様子が気になったのか、店員の人も「味はどう!?」などとよく話かけてくれている。答えると、また黙々と食べる二人・・・

私は、「ムカツク・・・食べてやる!!」とガツガツ食べていた。おかげで、お腹が痛くなった。

料理が終わりに近づき、きょうさんが店員さんに「このお肉は何ですか?」って聞いたら、「クジラよ!」って。「えー!!」この島は確かに、ホエールウォッチングで有名な場所。なので、よく鯨は食べるみたいだ。
確かに日本でも鯨を食べるけど、値段が高いこともあって、あまり私は食べない。

それがきっかけで、店員さんと盛り上がっていくうちに、私たちの雰囲気も和やかになってきた。

きょうさんは、私が世界の料理を食べたいという思いは理解してくれている。私も出来るだけ金銭面を考え、普段の食事も少し楽しみになるような食材を考えようと思う。

でも、正直難しい・・・普段の料理でも金額面や簡易料理鍋で出来る料理を考えると同じメニューに偏り、飽きてくる。

そして、ホテルに泊まらず、車での寝泊りなので睡眠不足にもなり、体調は悪くなりやすい。だからたまには、ホテルにも泊まらないといけない。ノルウェーのホテルは、一泊YHAで7,500円くらいが安い方だ。

お金はいくらあっても足りない・・・。車でノルウェーを抜けるのには、まだ日数がかかる。予算はぎりぎり・・・。何とかするのが、私の役割。。。う〜ん。

(まぁ、何とかなるでしょ!)

と思いながら、日々計算機とにらめっこしている私です。

たかさん♀


2005年07月09日
●マイカーは生活の必需品

車のない生活で育ってきた。

車に乗ると気分が悪くなる少年だった。親が家探しをするのが好きでよくついて行っていたが、不動産屋さんの車で吐くこともしょっちゅうだった。移動手段はずっと列車だった。駅から遠くても、タクシーを使うことに抵抗があり、時間をかけて歩くほうが好きだった。

大学2年生の時に免許を取った。親もその頃は免許を持っていなかったので、我が家で第一号の免許取得者となった。今もそうだが、車に関する知識は皆無で、クラスにいた自動車に詳しい仲間に運転のコツを教えてもらった。

今でも忘れていない印象的な運転のコツがある。「ブレーキの踏み方について」である。彼がボクの手のひらをとり、彼の人差し指でボクの手のひらを押すのだ。グゥ〜と強く押し、徐々にその力を緩めていく。ブレーキペダルを足で踏み込むコツを伝えてくれた。なるほど!教習所の先生よりも分かりやすい!そのコツは今でもボクの安全運転の心得となっている。

免許を取ったものの、車を買うことは考えなかった。車の代金だけではなく、維持費を考えるとどうも使いこなせないように感じたからだ。それでも、友だちの車を何台も運転させてもらって経験を積み、旅行会社勤務時代は営業車を毎日運転していた。結婚してからも譲り受けた車を動かしていたので、いつの間にか、車は生活の一部になっている。

物価の高いヨーロッパをできるだけ長く周遊するために、エストニアで車を買った。愛着を持つために‘せかたび号’と名づけた。

ボクは、外見よりも性能にこだわる方だ。今回の‘せかたび号’もエストニアの中古車ショップでいろんな車を見比べた。同じような値段で、フォードや、ワーゲンの車もあった。しかし最終的に、車体の軽さが感じられ、空調の表示機能が分かりやすく、シートの座り心地がよく、ハンドルが動かしやすいといった部分でこのマツダ車に決めた。フィンランドは、びっくりハプニングに見舞われたが、それ以降は日々300〜400キロの長距離をがんばって走ってくれている。

この世界一周旅行第4ステージ終了まで無事に走ってくれることを願い、日本ではやったことがない運行前点検を毎朝行っている。

きょうさん♂


2005年07月07日
●フィンランド滞在の費用

フィンランドで使ったお金の総合計は、5日間で57,293円。

北欧を旅したことがある人なら、5日間で6万円弱という旅費を聞いたらびっくりするかもしれない!だって、コーラ1本250円くらいする物価の高さ。コーラ好きのきょうさんも、さすがにコーラのコの字も言わないほど(笑)!この金額におさえられた自分たちをほめてあげようと思う。

それにしても、物価は思った以上に高かった、、、

ホステルには、5日間のうち1泊しかしていなくて(タンペレのYMCA)、あとはなんと車中泊だ。慣れれば、結構寝られる。北欧は、ガソリンスタンドでも、簡単に車を停める事ができるので、多くの車が停まっている。

食事は、スーパーで食材を買って、ガス火をおこして、簡単料理を作っている。

フィンランドは、自然の宝庫であり、湖の美しさは、見ているだけで贅沢な気持ちになれる。
特に、北の方の北極圏は、列車がなく、車でしか行けない所が多い。フィンランドでは、ぜひ、レンタカーや車での移動を勧めたい。大きな国では、車の移動は大変だ。同じ景色がずっと続くから、眠くなる。でも北欧では、距離はあるものの、景色が変わる。飽きない。私も、いつもより眠らなかったくらい・・・。

私が訪れたかった国、フィンランドは、素晴らしい国だ。

北欧は、福祉面が充実しているといわれる。例えば、車椅子の方々が移動しやすいように、大きいトイレがいっぱいあったり、バスのドアが広かったりする。いろいろなところに車椅子のマークがある。

また、リサイクルの普及にも驚いた。空き缶やペットボトルは、ほとんどのスーパーで機械化されている。自動販売機のように空き缶を入れると、10円ほど返金されるのだ。(日本もそうすればいいのに・・・)って思った。そうすれば、もっとペットボトルや空き缶のゴミ処理をひとりひとりが意識する思う。

また、北欧では、酸性雨が深刻な問題となっている。工場や自動車から排出される硫黄酸化物や窒素酸化物が原因だそうだ。実際、ほとんどは、アメリカや中国、私たち日本の国がこの酸化物を排出しているもので、北欧では少ししか排出されていないと言う。この酸性雨が原因でこの素晴らしい森林が破壊されていっているという現実なのだ。

日本人として、私も少し考えなければならないと思った。

たかさん♀


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●デンマークの滞在感想  (7/29)
●スウェーデンの滞在費用 (7/29)
●これだけ走っても、タダ (7/28)
●ノルウェーのまとめ   (7/26)
●ドミトリーという共同生活 (7/25)
●見えない未来を進む勇気 (7/24)
●もうひとつのガソリン  (7/17)
●旅のワースト「ベスト3」 (7/15)
●きょうさんが変化した事 (7/13)
●無言で食べる豪華ディナ (7/11)

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