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2005年07月31日
●バイキングでリラックス
デンマークの首都コペンハーゲンでは、バイキング(ビュッフェ)形式のレストランが多かった。
(良かったぁ〜!)
だって、よく食べるきょうさんには、ピッタリの食事だからだ。それに、食べ放題という響きも好き!そして気になるお値段も結構安い!昼食は大体800円くらいであったり、夕食は1,500円くらいからある。
普段よりは高額だけど、ちょっとお疲れ気味の私たちにとっては、お腹いっぱご飯が食べられるとということは、とってもうれしいことである。
レストラン内は、たくさんの人でにぎわっていた。値段の安さが人をひき付ける面もあると思う。
「地球の歩き方」を読むと、バイキングという言葉は、この北欧のバイキングから名前の由来がきているようだ。
この北欧は、バイキング時代というのがあり、バイキングというイメージはなんだか、船に乗り込んで、宝石などを奪略したりするような感じだけど、実際は、文化交流のような海外との流通の役割も多かったようだ。
このバイキング料理は、バイキングが遠征した際、ある村を占領すると村中の食べ物を集めて、大きなテーブルに載せて各自自由に取って食べたことから始まったという説もあるようだ。でも、バイキング料理というは、日本独自の呼び方であって、デンマークではブッフェっと書かれてある。そして、デンマーク語では、デ・ストア・コーレ・ボーとか呼ばれているらしい。
北欧は、水が安心して飲める。バイキング料理で私たち夫婦は大満足して、旅の疲れも少しは取れたように思う。
たかさん♀
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デンマーク(Denmark)
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2005年07月30日
●Carlsberg、飲みました
コペンハーゲンにやってくる観光客のほぼすべてが「人魚姫」を見に行くという。そんな「人魚姫」の像をコペンハーゲン市に寄贈したのが、コペンハーゲンのビール会社、カールスベアの社長だそうだ。
そう聞いて、カールスベアビール工場に足を運んでみたくなった。
いやいや、実はビールが飲みたくなった・笑。
神戸をはじめ日本の都市にも、いくつものビール工場がある。無料見学が可能で、添乗員時代も、「関西ビール工場めぐりツアー」があったくらい。もちろん個人でも行ける。ビールができる行程を見せてくれて、最後にはお楽しみの試飲タイムがあるという、ビール好きにはたまらない見学だ。
カールスベアは、2005年6月1日より新しく改装された建物で、ビールができる仕組みを詳しく見せてくれる。入場料が約752円かかると聞いて、(なんだお金がいるのか?)と思ったが、暑い中、ここまで来て、ビールを飲まずに帰ることはできなかった。
ところが、このカールスベアビール工場、期待以上におもしろかった。
ボトルコレクションの部屋には、これまでのカールスベアビールの銘柄がぎっしりと並んでいる。これだけの種類を作るのに何年かかるのだ?と思った。プロモーションコーナーでは、カールスべアがスポンサーをしているサッカーチームの紹介があったり、日本や世界各都市でカールスベアのトラックが走っている様子が映し出されている。コペンハーゲンだけではなく、世界のビールであることが十分に伝わってきた。
ビールの造り方のコーナーでは、昔はどうやって作っていたのかフィルムで見せてくれる。樽から作り、歌いながら樽を運ぶ様子は、現在のシステムから比べると想像もできない。当然、トラックもない時代なので、運ぶのは馬だ。その馬のひづめを丁寧に作る様子まで紹介してくれていた。
そんな紹介を、ただ展示するだけではない。部屋いっぱいに麦が並べられているので匂いを嗅げるし、厩舎には実際の馬がいるので、実にリアリティを感じる。これは、立派な博物館だと思った。ここまでできるビール会社なのだから、利益もかなり得ているのだろうと思う。こうやって消費者に見せることで、またファンが増えるだろう。そんなファン作りも上手だと思った。
さて、お待ちかねの試飲タイムは、ひとり2杯飲める。何種類もある中でボクが選んだのは、定番カールスベアと、新製品ヤコブセン。
いやぁ〜 いったい何日ぶりだろう!?
出されたグラスを手に取り、くるくる回してみたり、持ち上げたり、色を眺めてみたりする。(
エストニアののりさんの家で飲んで以来
だから・・・1ヶ月ぶりだぁ!)。久しぶりに、口に含んでみる。。。
んんん〜ん!ひゃぁぁ〜!おぉーーー
冷たぁーい感触が、のどを、しゅぅぅ〜と通っていく。うんまい!味よりも、「ビールを飲む」ということに幸せを感じたひとときであった。
『カールスベアからのビデオレター』
添乗員夫婦の10秒動画が見られます。
ダウンロードはこちら
です。
きょうさん♂
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デンマーク(Denmark)
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2005年07月29日
●リトルマーメイド 人魚姫
コペンハーゲンといえば「人魚姫」。デンマークといえば「人魚姫」といってもいいだろう。それくらい、代表的な観光スポットだ。毎日数多くの観光客がカメラを向けるらしい。
でも、125センチの大きさを実際に見ると、海のそばという広いスペースでは極端に小さく感じて「世界三大ガッカリ名所」と名づけられる意味も分かる気がする。
ボクらの場合、先に「ガッカリ名所」である印象が強かったので、そんなにガッカリには思わなかった。
小さいころに、絵本で人魚姫を読んだことがある。でもそのときに何を感じ、どう思ったのかは忘れてしまった。この銅像を作ろうと思ったビール会社の社長は、舞台で人魚姫を観て感動したようだ。大人になって、童話に触れてみると、どんなことを思うのだろうか?目の前の人魚姫を見て、また違った印象を抱くのだろう。
さすがに5時前後はひと気がなかったが、それ以外は、ひっきりなしに人がやってくるようだ。観光バスがどんどんやって来て、露店のお土産屋さんも大繁盛の様子。それだけの人を呼べるのだから、「人魚姫」の魅力はたいしたもんだ。
朝陽に照らされる人魚姫を見て、
(久しぶりに「人魚姫」の物語を観るのもいいかも!)
と思った。
きょうさん♂
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デンマーク(Denmark)
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2005年07月28日
●スウェーデン軍艦VASA号
「1628年。スウェーデンで一番お金をかけて作った軍艦ヴァーサー号が、なんと進水してわずか1300メートルすぎて海に沈んでしまった。大失態だった。なぜ沈んだのかその謎は隠されたまま分からない。それから333年後、海中から出されたヴァーサー号が、ストックホルムに7階建ての博物館として展示されている」。
そんな話を、社会を教えている先生から聞いた。偶然、ストックホルムでお会いしたのだ。初対面だったが、丁寧に分かりやすく話してくださる先生の話に聞きほれて、ボクらはヴァーサー号を見に行くことにした。
ただ素晴らしいと言われても、豪華と言われても、興味を示す方ではないので、ボクらはなかなか博物館や美術館に足を運ばない。しかし、その背景を感じることができれば、すぐに興味を持つんだなぁ〜と思った。
入館してから退館するまで、感動しっぱなしであった。
300年以上も海に沈められたたままだった船が、多くの処理を施されて展示されている。その様子も25分の映画で紹介してくれるのだが、当時のスウェーデンが、このヴァーサー号の救出?作業に多くの人や時間といった資源を使ったことがよく分かる。
泥まみれになった船の部品や、荷物、亡くなった50名の方の遺骨の一部などを洗浄し、リストアップし、とても丁寧に保管している。また、一番お金をかけて作っただけのことあって、船の細部など、凝った造りの人形が取り付けられているのだ。理解を深めれば、きっと意味あることに違いない。
ヴァーサー号を長く保存していくために、弱い光を照らして展示されている。「黒ずんだ部分は当時のもの。明るい部分は復元したもの」など説明書きもある。よくこの状態にしてくれたものだ。
社会の先生から聞くまでヴァーサー号のことは知らなかったのだが、船好きに限らず、多くの人がこの博物館にやってきていることからも、この世界最古と言われる船の魅力を感じる。ぜひ3時間は時間をとって観て欲しいと思う。
きょうさん♂
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スウェーデン(Sweden)
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2005年07月28日
●スウェーデン王宮パレード
日本にはない王宮、そしてパレード。衛兵交代のパレードがなぜあるのか不思議だが、1時間近いパレードは、ヨーロッパの国では、大概ある。きっと、「ようこそ、この国にいらっしゃいました!」という歓迎も意味も含めて、観光客用にこのようなパレードをしているんだろうと解釈した。
ストックホルムのパレードも12時15分から13時まで行われた。早めに行って待っておかないと、いい場所から見られない。
時間通りにパレードの開催。馬に乗った楽器隊、馬に乗った衛兵たちが続々と出場してくる。意外にも女性がたくさんいたのがびっくした。音楽にあわせて行進や刀を振り回し、上手に馬を操り、美しく並んでいる。石畳に衛兵達の靴音が響いて、何ともいえない雰囲気。
そんな中、観光客が前や横に出ないように、衛兵の数人が管理している。
「ここから出ないように!もっと下がって!!馬が通るから、そこあけて下さい〜」みたいな感じで。それでも観光客は、写真を撮るため、どんどん前に出てくる。
厳しく言わない衛兵さんの方の観光客は、調子に乗ってどんどん前に出てきて遊ばれている様子。逆に、厳しい衛兵さんの観光客の方は、きっちり並んでいる。そんな様子の方が、なぜか私にはおもしろかった。
パレードが終了した後の広場は、馬の糞が散らばっていた。誰が掃除するんだろう・・・と思った。
と、あまりパレードの方の印象が薄い、、、ごめんなさい・・・。それでも、スウェーデンの様子を感じられたので、満足だ!
たかさん♀
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スウェーデン(Sweden)
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2005年07月27日
●ストックホルムの絵はがき
ストックホルムのインフォメーションセンターで、ふと一枚の絵はがきが目についた。
ヨーロッパらしい格調ある建物が夕陽に照らされて、オレンジ色に染まっている写真だった。きれいだなぁ・・・ 数多く並べられている絵はがきの中で、ひときわ目立つ写真だった。(ぜひ、この光景を見てみたい!)そう思っていた。
●
「ストックホルムの美しい街並みが見られる」と聞いて、足を運んだ場所が偶然にもその場所であった。(あの場所だ!)しかも時間は夜9時前になり、日没が迫っていた。
あの絵はがきのような写真が撮れるかもしれない。。。
そう思って、撮影ポイントを探す。先にカメラマンらしき人がカシャカシャとやっていたので、ボクも会釈して近づき、迷惑にならない場所にカメラを構えた。
確かに、絵はがきで見たとおりの景色が目の前にある。川沿いに建てられた格調ある建物、そのそばに並ぶいくつもの船。建物の窓ガラスに夕陽が反射するよう構図を決めて、何枚もシャッターを押していた。まるで「この光景がストックホルムだ!」と言わんばかりに興奮していた。
日が沈むのは早い。ほんの15分ほどで、窓ガラスに映っていた夕陽は消えてしまった。世界のいろんな街を歩いては写真を撮るのが好きなのだが、夕陽や朝陽は特に好きだ。青い空に照らされた街並みとは違う哀愁漂う雰囲気が、旅情を感じるのだ。(よかったなぁ〜)と大満足して、片づけをはじめる。
帰り際、先にいたカメラマンの横を通り過ぎる。「いい景色ですね」ボクがそう言うと、彼は「そうだね。もっと雲があったほうが、色がよくなるんだけどね」とやさしい笑顔で言った。身長が2メートルほどの彼は40歳前後。高価なカメラを抱えている。足元に置いているカメラバッグには、何本もの高価なレンズが並べられており、プロらしき様子をかもし出していた。
「どこから来たの?」「日本からです。あなたは?」。「ストックホルムに住んでいるんだよ」。そして彼は、ストックホルムのオススメスポットを紹介してくれた。彼は、この街が好きなんだなぁ〜と思うと同時に、初対面の外国人に懇切丁寧に教えてくれる人柄も尊敬した。
自己紹介をする。彼の名は「ハンズ」と言う。やはりプロカメラマンだった。世界を回って写真を撮ってきたらしく、いろんな国のことを知っている。ボクらがこれから行く訪問国を言うと、その国のオススメスポットや危険地域のことを教えてくれた。経験者からの話は本当にうれしい。東京にも来たことがあるらしく、今度時間があればほかの都市へも行ってみたいと言っていた。ボクらは日が沈んだあとも30分ほど立ち話をしていた。
「ホームページで写真を公開していますか?」そう尋ねると、彼は律儀に名刺をくれた。ホームページは修正中らしいが、ホームページのアドレスと共に、「ハンズ・ストランド(Hans Strand)」と言う彼の名前が書かれてあった。
「よい旅を続けてくださいね」。彼は笑顔でそう言って帰っていった。ありがたい・・・。貴重な時間をボクらのために使ってくれたハンズに感謝した。
●
帰り際、デジカメで撮った写真の出来栄えが気になって、もう一度絵はがきが見たくなった。インフォメーションセンターは閉まっているが、おみやげ物屋さんはまだ開いている。
(あった!) オレンジ色に染まる写真が、お店の一番目に付く場所に置かれていた。やはり素晴らしい作品は、どこにでも売っているようだ。(むむむ・・・やはりプロの写真は違うなぁ〜) 自分の写真との違いを省みた、、そして裏を返して、仰天した!
「写真家:ハンズ・ストランド」
この絵はがきは、なんと彼の作品だったのだ。こんな素晴らしい写真を撮る人は、何とも素晴らしい人だった。思い出に一枚買うことにした。
きょうさん♂
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スウェーデン(Sweden)
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2005年07月27日
●恋しくなる日本の味と人
ふたりとも、少々疲れ気味・・・。
だから、「ストックホルムに着いたら、日本食を食べて元気を出そう!!」ということで、街中にある日本食レストラン「おなか」(地球の歩き方に載っていた)に行った。夕方5時からオープンということもあって、お客さんはひと組だけだった。
唐揚げとお寿司を頼んだ。
う・ま・い!!
これに尽きる。
全てがおいしかった。中でも、お味噌汁とごはんは、なんて素朴で安心する味なんだろうと思う。
お寿司を握っていたのは、もちろん日本人。表情豊かでおしゃべり上手な方で、どうやら経営者であった。そんな井上さんと話すことができた。
スウェーデンという国は、なかなか日本人観光客がこない・・・。観光客は、近隣の国ノルウェーやフィンランドに持っていかれている。
スウェーデンって言ったら、確かにノーベル賞くらいしか頭に浮かばない。
しかし、スウェーデンを訪れた人は必ず、「素晴らしい国だ」と言うらしい。そして、もう一度来たい、と思う。私たち夫婦もそう思った。美しい街並み、200年以上も戦争がないので、街を破壊されていない。だから古い街並みがそのまま残っている。
なぜ、こんなに美しい国を日本の旅行会社はもっとアピールしないのだろうか!?と不思議に思う。
この日本食レストラン「おなか」は、この夏の観光シーズンを除いては、ほぼ100%はスウェーデン人のお客さんのようだ。そこもまた素晴らしい。。。
経営者の井上さんは、「こんなレストラン誰でも出来るよ!」って言っていたが、そんなに簡単ではないと思う。創業して12年も継続できることは難しいことだと思う。きっと、味はもちろん、井上さんの人柄が店を惹きつけているはずだと感じた。
しかし、スウェーデンと言う国も消費税がかなり高く、夫婦共稼ぎでないと暮らしていけないようだ。もっとストックホルムで、日本と関係を結んでいろんなことをしていきたいという井上さん。
いろんな話をしている間にかなり、店は忙しくなってきた。確かにお客さんは、ほとんどがスウェーデン人。常連さんもいるようだ。
そして、気がつくと、ふたりとも元気になっていた。やっぱり、元気な人に会って、パワーをもらうのが一番早く回復するみたい!ありがとうございました!
●
そして、ほかにも日本の関西からお客さんとしてこの「おなか」のお店に来ていた。とても品のいいご夫婦で、7日間ストックホルムに滞在しているらしい。
「ストックホルムだけで7日間!?」って思ったが、実際街を歩いてみると、確かに7日間以上は必要かもしれない・・・
「食べるものがなくて、ついついここに来てしまうの。やっぱり日本食よね!」という奥さまに私も納得!!
ご主人様は、何と高校の先生らしい。もっと話をしていくと、私が育った高校と同じ学区でも教えておられたそうだ。知り合いの先生もいた。奈良県に住んでいるということで、私の祖父母も住んでいた学園前なので、とても親近感がわく。
(いいなぁ〜)。年をとっても、仲良く旅ができることは素晴らしいと思う。
いろんな出会いがあり、パワーのもらえるレストラン。
スウェーデンのストックホルムに行ったらぜひ、日本食レストラン「おなか」に行ってみてくださいね!
たかさん♀
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2005年07月27日
●スカンジナビアマスターズ
「スウェーデンと言えば、思いつくものは何だろう?」
ノルウェーの首都オスロから、スウェーデンの首都ストックホルムへ向かう車中でそんなことを考えていた。
ゴルフが好きなボクにとっては、特徴ある帽子をかぶっていたイエスパー・パーネビックと、女王であるアニカ・ソレンスタム、ふたりのプロゴルファーが頭に浮かんだ。スウェーデンはゴルフ大国と聞いていたことだけあって、国道を走りながらゴルフ場も見える。鮮やかな緑を見ているとうずうずしてくる。
●
ストックホルムまであと30キロほどになったとき、道路脇の看板が目に入った。ゴルフのスイングをしているイラストに、「MASTERS」と書かれてある。「MASTERS」へはこちらで下りてください、というような案内だった。
(おや?ゴルフの大会でもやっているのかな?)。幸い時間もあったので、立ち寄ってみることにした。フリーウェイだと、気軽にそんなことができるのでうれしい。
数百メートルごとに立てられた看板に従って進んでいくと、ゴルフ場に着いた。大きなのぼりが掲げられている。
「スカンジナビア マスターズ」
なんと、ヨーロピアン男子ゴルフツアーの中でメジャー級のゴルフトーナメントに遭遇したのだ。ラッキーィ!ゴルフ好きにとって、プロのプレーは見てみたいもの。それも大きな大会だから(パーネビックに会えるかも!)と期待する。
駐車場の係りの人に尋ねると、今日はプロアマ戦らしい。「そうだ!確かに今日は水曜日だ」。通常、木曜日から日曜日までの4日間で大会は開催されるので、前日の水曜日は、プロたちが大会主催者や関係者たちとラウンドをする日なのだ。入場料もいらないらしく、ゴルフ場の中に足早に入っていった。
パッティンググリーンでは、所狭しとプロたちが練習をしている。簡単そうにカップに入れている様子がさすがはプロらしい。(誰か知っている選手はいるかな?)と目をギョロギョロしてみたが、いなかった。続いて練習場に行く。ここでもざっと50人ほどが、広い練習場でボールを打っている。バシッ!ビシッ!何球打ってもキレのいいスイングが見放題。かっこいい!と惚れ惚れしていた。
練習場の端に人が集まっているので行ってみると、ちょうどプロのレッスン会がはじまるところらしい。昨日降った雨の影響で今日のプロアマ戦が中止になったようで、その代わりのイベントだそうだ。
司会者らしき人のアナウンスに耳を傾けると、
「・・・イエスパー・パーネビック!」
おぉ〜!4人ぐらいの現れたプロゴルファーの先頭に、パーネビックがいるではないか!
思わず「パーネビック!」と叫びそうになるくらいドキドキしてしまった。人ごみの中を、スルリと前の方へ近づいて見てみた。
身長はボクと同じくらいに感じた。体格がいいプロゴルファーが多い中、パーネビックはスリムな方だが、そのとおりシャープな身体の線が特徴的だった。オレンジのズボンに、水色のシャツと言う変わったコーディネイトに見えたが、これも専属スタイリストの提案なのだろう。
レッスンのテーマは「ロブショット」らしく、クラブフェイスを開いて打つショットをたくさん見せてくれた。短いショットは豪快さは感じないものの、プロの繊細を感じる技だった。ボクは、後方から、前方からと場所を移動し、テレビで見慣れたパーネビックのスイングに見入っていた。
偶然、遭遇したプロゴルフトーナメントであったが、パーネビックに会えて、またプロの技を目の当たりにして、大満足であった。目を肥やすことは、いつか自分にとって役立つことだと思う。ぜひ、イギリスでゴルフをする機会に活かしたい。
きょうさん♂
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スウェーデン(Sweden)
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2005年07月26日
●オスロ。怒りん坊の彫刻
すっごい彫刻!!よくある美術館より、かなり迫力のある彫刻が並んでいるフログネス公園。
ノルウェーの首都の真ん中にあるこの公園は、市民の憩いの場のようだった。
その中に、650点以上もの彫刻が並んでいる。その中でも有名なのが、「怒りん坊」といわれている、その名の通り、怒っている顔がとってもかわいい坊やだ。
なぜ有名かというと、この公園にある彫刻は、ほとんどが無表情。
だけど、この小さな坊やだけは、一生懸命怒っている。なぜだか、分からないけど・・・。
きっと、世界中の旅ガイドブックに書かれているのだろう。「怒りん坊を見つけましょう!!」って。もちろん、地球の歩き方にも載っていた!! さすがに、人だかりができている
子どもたちも一緒に怒っているポーズをして、写真を撮っている。そりゃ、私もしないわけにはいかないでしょう。
このフログネス公園はとっても広い。バラ園があり、いろんな花がいっぱい植えられている。人造湖があり、広い芝生があり、一日中ゆっくりできるのではないだろうか。
私たちもいい天気だったので、のんびり、ランチボックスを持って、芝生の上でゴロンと寝転ぶ。きょうさんは、あっという間に眠ってしまった。
もちろん、公園なので無料!!これがまたいい!!
この彫刻は、有名な人によって作られたみたいだけど、何でこのような彫刻にしたのかは、公表していないそうだ。だから、この人だらけの彫刻をみて、いろんな感じ方があるそうだ。人間の一生、輪廻回生、天国と地獄!?などなど。
私は、何を感じたかと言うと・・・
(大きい土地があるなぁ〜。。。日本だったら、これは間違いなく、有料だろうなぁ・・・)
と、悲しいかな、感性がなさすぎる・・・
この大きな彫刻は、子どもたちの遊び道具にもなっている。小さいときから、こんな素晴らしい彫刻を目の前にして遊んでいるノルウェーの子どもたちは、大人になっても、きっと柔軟で想像力豊かな大人に育つような気がする。
たかさん♀
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ノルウェー(Norway)
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2005年07月24日
●恐怖!?丸石に惹かれて
ロフォーテン諸島でインフォメーションに立ち寄ったとき、思わず立ち止まったポスターがあった。
崖っぷちにの間にまん丸の岩が挟まっている。その岩の上に人が立っているのだ。数百メートル下はフィヨルドの海面だ。すごく壮大で、信じられないような写真だった。(これは、私にも行けるんかなぁ〜)と思って調べたら、リーセフィヨルドの一番奥にあって、[KEJRAG]という場所だ。往復6時間の登山で行けるらしい。
これは、行くしかないでしょ!!
その日の朝も霧だった。それもビックリするくらいの深い霧!視界20メートルもなかったくらい。
またまたひたすら待つことに。待つこと4時間くらい・・・。朝9時ころになって、ようやく少し周りが見えてきた。それでもまだ霧は深い。
昨日のプレーケストーンの経験から、「登山口は霧でも、山の上はわからない!」そんな想いもあって、霧の中、いざ出発!
やはり、行けども行けども霧だらけ・・・。周りの景色は何も見えない・・・。視界50メートルくらいだろうか。それに、かなりの登り坂。ところどころには、チェーンがある。これって、ロッククライミング!?と思うような岩場が続く。登っては下り、登っては下り・・・。
すれ違う人を見ていると、昨日のプレーケストーンのような客層ではない。比較的若い人が多いように感じた。
山を登るとき、私は、過去のことを思い出す。普段は、未来のことばかり考えているんだけど、山を登り、息があがり、苦しいときほど過去を思い出す。家族や友人のこと、今までに行った海外のこと、国内旅行のこと。いろんなことを思い出していた。
特に今回は、霧の中の3時間の登山。
こうして、いろんな体験ができる健康な身体に産んでくれた両親のことを思った。
「健康」それは素晴らしいことだ。何でもできる。これからも、ずっと「健康」でありたい。そんなことを考えながらの3時間はあっという間だった。きょうさんは、何を考えて登っているんだろう?
霧が続く中、ようやく、まん丸な岩が目の前に現れた。
丸い岩は見えるものの、真下のフィヨルドまでは全く見えない・・・
霧の中だったけど、まずは写真を撮る。でも、岩の上に飛び乗ってポーズを取ることは、私にとっては容易ではなかった。だって、高所恐怖症なんだもん!!
きょうさんは、写真を撮ってくれるので、離れたところでカメラを構えている。ひとりで岩に登らないといけない・・・。なかなか飛び移れなかったとき、男性が手を貸してくれたので、何とか乗り移ることができた。
怖い・・・。思ってた以上に、怖い・・・。
なのに、きょうさんは、写真を撮ってくれてはいるものの、「ハイ、ばんざいして〜 ハイ、そのまま後ろ向いて〜 もう一回、万歳して!」と楽しそうに言っているのが聞こえる。
「無理、無理、ゼッタイ無理!!だって足が動かないもん」。棒立ちのままの写真で終了。
腹ごしらえをして、帰っていく人も多い中、私たちは出来るかぎり、霧が消えていくのを待ちたかった。待っていても霧が晴れる保障はないのに・・・
そんなことをしていると、ある外人さんが、「こっちへおいで!」って言っている。行ってみると、真下にフィヨルドが見えた!深ーい緑色した水面に船が見えた。ハッキリ見えた。周りにいたみんなも喜んでいる。
「おぉ〜い!たかさぁーん!」
きょうさんの声が聞こえた。きょうさんは、絶好のポジションからその瞬間を待っていたので、私より先に知ったようだ。もう一度写真を撮るから、岩に登れと言う。でも、もう一度あの岩に行くのは・・・
とためらっていると、また、別の外人さんが「手を貸してあげるよ!」と言ってきてくれた。それで何とか岩に乗ることができた。ふぅ〜 何とか無事写真撮影を終了。
すると、写真が撮れて満足気なきょうさんが、「じゃ、二人で撮ろう!」と。
(えー!また乗るのぉ〜)
きょうさんに手を引いてもらいながら乗って、後ろに向きを変える。
きょうさんは横で、「うわぁ〜めちゃきれいなぁ!!」私は目をつぶっているので、全く見えない・・・
とにかく、早く岩から下りよう・・・。今度こそ、ホントの終了だった。
そんな丸岩の上では、腕立て伏せポーズをする人や、片足立ちする人、変なポーズをとる人などがいる。私には、考えられない・・・
かなり、心臓バクバクだったけど、景色はとってもきれいだった。
それにしても、不思議。どうやってあの丸岩は挟まれたのだろう・・・。帰りの私は、そんなことを考えたり、霧が晴れて周りの素晴らしい景色に感激しながら戻っていった。
山登りは人生に、よく似ているという。
苦労して人生の道を進んでいくと、素晴らしいことが待っている。途中で休憩しながら、下を見る。過去を振り返るようだ。そして、歩いてきた道をかみしめる。時には、運も必要だ。それは、天候なのかもしれない・・・
2006年はじめには、アフリカ大陸の最高峰キリマンジャロ登山をする予定だ(
2006年3月、登頂成功
)。
この健康な身体を思い存分使って、私の財産にしたい。
たかさん♀
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ノルウェー(Norway)
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2005年07月23日
●プレーケストンからの眺め
ノルウェーフィヨルドの中でも、リーセフィヨルドのプレーケストーン[ Pleikestoen ]は観光パンフレットでもよく見かける景色のひとつだ。
これが、とっても印象的で、絶対行きたい!って思っていた。
その頂上まで、歩いて2時間かかる。
気合を入れて前夜からスタンバイしているというのに、早朝からずっと霧・・・。昼になっても霧・・・。いったい何時間、この霧が行き去るのを待ってるんだろう??
午前中、隣にクルマを停めたオランダ人夫婦は、霧の中、出発していった。午後になると、汗をかいて駐車場に戻ってきた。
「景色どうでした?」って聞くと、「見れたけど、下のフィヨルドは霧で見えなかった。でも、とても太陽がきれくて、別天地だった。とっても良かったわよ!」っと言う。
(そっかぁ〜やっぱり霧でフィヨルドがよく見えないんだぁ。。。今日は無理なのかな。せっかくだからきれいにフィヨルドを見たい。明日もう一日待とうか・・・)そんなことを考えてたら、きょうさんから「よしっ、10分後に出発!」という言葉。どうやら、明日晴れる保証はなく、もしかすると雨になるかもしれないのだから、まずは行ってみようという考えらしい。
期待半分。イヤイヤ半分。(だって、この霧じゃぁ、行っても見えないよ〜)そんな想いだった。
登りはじめて1時間経っても相変わらず霧・・・。戻ってくる人に尋ねても、「フィヨルドは見えない」と言う。
登りはじめて1時間30分。もう少しでプレーケストーン到着というころ、あたり一面に青空が広がっている。
「もしや、もしや!フィヨルドが見えるかも!!」。期待感が一気に爆発した!
「わぁ〜見えたぁ〜見えてる!!めちゃめちゃきれい!!」
高さ604メートルのプレーケストーン。真下を覗くのは、ちょっと怖いけど、真っ青な海とフィヨルドの地形がきれいに見える。まるで絵画を見ているようだった。パンフレットと同じ光景だった。下のフィヨルドを観光している船がしっかり見える。
(良かった、良かった。本当によかった!)。もし霧で見えなかったら、明日また上ろうって言ってたから、ホントに良かった。だってまた2時間近くも上れない!
でもひとつ分かったことがあった。それは、登り口は霧でも山の上は、分からないということ。これは、ホントに運次第。こんな素晴らしい景色が見られることに感謝感謝のふたりだった。
たかさん♀
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ノルウェー(Norway)
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2005年07月21日
●撮りたかったベルゲンの街
ノルウェー第2の都市、ベルゲン[Bergen]。
この街の名前をはじめて知ったのは、旅行会社に勤めていたころ。だから今から10年ほど前にさかのぼる。
当時、旅行業務取扱主任者の資格を取ろうとしていたボクは、行ったことのないヨーロッパのパンフレットを見ては、街の位置や観光名所を地図と照らし合わせていた。
おもちゃ箱のようなかわいらしい建物が規則正しく並ぶ街並みに魅せられた。それがベルゲンだった。
「いつか機会があれば、この目で観てみたい」と思っていた。
この世界一周旅行でのノルウェー訪問では、もちろんベルゲン経由を考えた。
フィヨルドといった観光名所ではなく、街そのものに魅かれるのも不思議な気がするが、あこがれの街を歩いてみたい、そして写真を撮ってみたい。ノールカップ岬を過ぎてから、特にそんな想いで車を走らせてきた。
しかし、ベルゲンは噂どおり雨だった。年間の3分の2は雨が降るというわれるベルゲン。せっかくだから、天気のいい日に街を歩きたいのだが、そう簡単にはいかないようだった。
ここ数日、長距離運行を続けていたので、ベルゲンでは3日間の休養をとることにしていた。翌2日目も曇り・・・。こうも天気に恵まれないと、ローフォーテン諸島を思い出す。(このまま晴れないのかなぁ〜)不安になった。
3日目の朝、ようやく晴れ間が見えた。待ち焦がれていた青空だ。雨や曇りが続くと、晴天がうれしい!
いそいそと街へ繰り出す。街の中心地に車を停めると、写真でよく見たあの光景が目の前にあった。
青空をバックに、カラフルな建物が横一線に並んでいる。それほど広くない場所なのだが、遠くから見ても、近くから見てもなんとも味わい深い。。。ブリッゲンと呼ぶ世界遺産の街であることは最近知ったのだが、確かに世界遺産=[World Heritage] を示す黒い碑が建っている。
カメラを構える観光客が集う中、ボクらもそこで写真を撮った。また一枚、世界遺産の写真が増えた。
夕暮れを待って、フロイエン山へ上る。夜景が見たかった。ケーブルカーで8分。頂上駅に下りると、眼下にベルゲンの夜景が広がっていた。その眺めを楽しむ人も大勢いた。この旅はじめての夜景に目が輝く。カシャカシャ、、、シャッターも進む。24時の終電まで、ベルゲンの街を目に焼き付けるかのように過ごした。
(なんで、ベルゲンに惹かれるのだろう・・・)そんなことを問うてみた。
よく分からなかった、、、でも数え切れないほどシャッターを押したということは、やはり魅力ある街だったのだと思う。
きょうさん♂
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2005年07月20日
●大切な大島紬帽のゆくえ
ノルウェーにはたくさんの島がある。その島をつなぐために、フェリーが運航されていたり、橋や地下トンネルで結ばれている。フェリーは有料だが、橋や地下トンネルは有料もあれば、無料もある。だから地図を見て、橋がある場合はどきどきしてしまう。
今日通った橋は、有料だった。それも日本円で1,600円くらい。高いなぁ、、、
でも明石海峡大橋のような素晴らしい橋だった!いい景色を眺めながら、窓を全開。うーん、気持ちいい〜。きょうさんは、運転しながら、写真を撮りたそうだ。「危ないから、私が写真撮るよ〜」と意気込んでパシャパシャ撮っていた。横からきょうさんも、あぁして、こうしてと、私の撮影を気にしている。
ちょうど、橋の真ん中あたりを過ぎたころ、私がかぶっていたチョーお気に入りの大島紬帽子が飛ばされた!そう、友だち夫婦がこの旅のトレードマークとして作ってくれた帽子なのだ。
「クルマ、停めて!はやく停めて〜!」
きょうさんは、ビックリした様子だけど、落ち着いて、橋の途中で停車。
「帽子が飛ばされたぁ〜」そういい残すと、即座にクルマを降りて、飛ばされたところまで、猛ダッシュで走っていった。
「ない!ない!なーい!!」
きょうさんも、すぐに走って来てくれて、一緒に探す。でも「ない!ない!ない!」。風に飛ばされて、橋の下に落ちてしまったのだろうか。橋の手すり越しに真下の海を見てもない!どこを探してもな〜い!!何分探しただろうか?通り過ぎていくクルマが何事か?と不思議がっている。見つからない、、、
かなり、ショック・・・(悲)思わず、友だち夫婦の顔が浮かんだ。
落ち込んで、クルマに戻る途中・・・(もしや? 後部座席に残っているかも!?)っと、小走りに戻ってみると・・・
そこに、ちょこんと行儀よく置かれていた。
「あったぁー!」。思わずうれしくて、帽子をかぶりながら、きょうさんの方を向くと、ずっと走り回っていたきょうさんは、ひざから崩れ落ちた・・・
「ハヤトチリもいい加減にしてくれよぉ〜」とひと言。お騒がせしました・・・
とにかく、よかったよかった♪
橋を渡るときには、帽子に気をつけよう!
●大切な大島紬の帽子は
コレ
で〜す!
たかさん♀
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2005年07月19日
●世界一長いフィヨルド
朝起きると、久しぶりの青空が見えた。やったぁー!!
今日は、このノルウェーのメイン観光ともいえるソグネフィヨルドを遊覧船で見る日。ワクワク♪「フィヨルドを船から感じる」ため、ふたりとも期待いっぱいで、町に向かう。
でも、遊覧船乗り場に着くと、何だか怪しい雲行き・・・ そして、観光シーズンもあって、かなりの人だった。
私たちは、車と一緒にフェリーに乗り込むので、歩いて入船する人より、遅れてしまう。いい席めざして小走りに進んでみたけど、すでにチョー満員の気配。でも、デッドスペースらしく、一番上の甲板の端っこに陣地をとれた!!うーん、いい眺め♪
2時間30分の遊覧船の出航だぁ〜
ちなみにお値段は、ふたり分プラス車代で11,000円ほど!相変わらずの高値だ。
さてさて、景色はというと、最初のうちは、ゆるやかなフィヨルドで優雅な雰囲気。
海面を見ていると、ん? 何かが川の中で飛んだ。よく見ると、イルカだぁ〜。たくさんいる♪ イルカもいるんだぁ。っと思っていると、日本語のアナウンスが聞こえた。ノルウェー語に、ドイツ語に英語に日本語に・・・と数カ国語でフィヨルドの案内してくれていた。さすが観光化されているだけあるなぁ〜。
後半から船は、ナローフィヨルドと呼ばれるもっとも狭いフィヨルドの間を通っていく。両側の山々というか岩々を見上げていると、首が痛くなりそうだった。
「すごーい!」の一言。
怪しい雲行きだった空が、やがて雨に変わってきた。そのうち大雨に。。。寒いなぁ・・・ 気がつくと、甲板には私たちだけになっている。船内は、逆に人であふれ返っていた。
地球の歩き方にそういえば書いてあった。
フィヨルド地帯は、雨が降りやすく天候が変わりやすいので雨具の用意を!って。その通りになった。やっぱり私は雨女!?
きょうさんは、自分の身体よりも、大切なカメラを、雨に濡れないようにハンカチで守っていた。さすが、カメラ小僧だけある(笑)。私も、頑張って寒い中見続けてしまった。
きょうさんが、「地球の年月を感じるなぁ〜」っと言った。確かにこのフィヨルドが出来るまでに、数億年、数千年と年月がかかる。自然の偉大さを改めて感じる。。。
今回は、雨の中のフィヨルドだったけど、霧の中にそびえたつ山々が幻想的だった。何度も「すごい!」と連呼するぐらい素晴らしく、たっぷり「フィヨルドを船から感じる」ことができた。
数日後には、「
歩いて感じるフィヨルド「●恐怖!?丸石に惹かれて」
」を予定している。
どうか、いい天気になりますように・・・・
たかさん♀
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2005年07月18日
●ブリクスダール氷河で遊ぶ
「ガイランゲルフィヨルドに来たからには、この氷河を見ておきたい。」そんな想いで足を延ばした。「こんな夏場に氷河!?」とはじめは不思議だった。
このブリクスダール氷河は、車で簡単に行ける。国立公園なのに、無料!駐車場から歩きはじめると、途中には、雪解け水の豪快な滝があったりする。片道45分くらいのハイキングを楽しみながらたどり着く。
氷河は山の中腹くらいのところに、今にもすべり落ちてきそうだった。氷河にも触れる。まさに氷、そのものだった。
近くまで行くと、さすがに半袖では寒い。ジャンバーを着込む。
写真好きのきょうさんは、目を輝かして、カシャカシャやっている。
その間私は何をしているかと言うと、冷たい雪解け水を飲んだり、持ってきていたりんごやトマトを冷やして食べたりしていた。おいしかった〜
以前、ニュージーランドでも氷河ハイキングをしたことがあった。それは、町からヘリコプターを使って、山の上の氷河まで行って、ハイキングを1時間ほどして、またヘリコプターで町まで戻ってくるといったツアーだ。
氷河は残念なことに、温暖化などの影響で、年々小さくなっているようだ。このブリクスダール氷河にも、「1,800年前の氷河は、この位置です」という標識が、現在の位置より数キロ離れた場所に立ってあった。現在はこんなにも短くなっているのかと思うと信じられなかった。今後もどんどん短くなっていくのは、残念だ。
ノルウェーにやって来て、日本にいるときよりも、地球のことを考えるようになった。それは、ノルウェーという国自体が、地球の問題点を指摘しているように感じたからかもしれない。ひとりひとりの人間がそんな意識をもつような地域づくりになっているように思う。
こんなに緑が多く、川の色もエメラルドグリーンのような、澄み切った水は素晴らしい。どこの場所へ行っても、どんな山奥でもゴミ箱は必ずある。休憩場所もトイレもきれいだ。車椅子のマークが書かれた駐車スペースは至るところにあって、障害者の方への配慮も行き届いてる気がする。ほとんどの道が幅広く、運転休憩ができるように、ベンチもたくさんある。
ノルウェーのGNP(国民総生産)は、日本より100万円ほど高く(2003年世界銀行数値)、発展している国なのに、なんて心も豊かな国なんだろうと思った。
私も、ひとりの人間として、このまま美しい地球であることを願い、環境のことを、もっと考えていきたい。
たかさん♀
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2005年07月18日
●観光客が一番よく通る道
ノルウェーは、縦に細くて長い国。全体を三等分すると、一番下が、フィヨルドたっぷりの地域になる。トロンヘイムからベルゲンへ向かうルートは、いくつもの見所があって、ルートは何通りでもある。
さんざん地図とにらめっこし、インフォメーションセンターで情報を収集した結果、フィヨルドの海岸線ではなく、フィヨルドの最深部を通るルートを選んだ。その方が「フィヨルドを越えて感じる」ことができると思ったからだ。
「ナショナルツーリストロード」。ノルウェーで観光客が一番利用する道を進むことにした。ノルウェーには北部や南部など、何ヶ所かこの名前がつけられている道がある。今回は、そのひとつ、国道63号線の「ナショナルツーリストロード」を通る。「国際」と名前がつけられるくらいだから、どんな絶景が見られるんだろう?とわくわくした!
この道だけで、デジカメのメディアがいっぱいになるくらい見所盛りだくさんであった。個人的に一番の絶景地は、「ダルスニッパ(Dalsnibba)」という1476メートルの山頂だ。ここへ上ってくると、この地域の雪山が360度見渡せられる。ここ数日雪山を遠くに見ながら、(夏なのに雪山だ!)ってビックリしていたが、この「ダルスニッパ」に来れば、雪山を間近に感じられ、驚きもスーパー級だ。
でも、もっと驚いたのは、「ダルスニッパ」までの5キロの上り道だ。ここだけ別料金になっている。通行料に敏感になっているふたりなので、1,000円超の料金と知ると、通るのを迷ったが、車が続々と山頂へ向かう様子を見ていると、(こりゃ、行ったほうがよさそうだ!)と判断した。
しかし、この道、通行料を取る割りに、道路が舗装されていない。言わば、でこぼこのオフロードなのだ。舗装されていなくても、ただまっすぐの道を登るだけなら運転しやすいのだが、実にくねくねしている。急なS字カーブが1,500メートルの頂上まで50メートルごと続いている。ギアも1速か、2速でしたか上がれないような坂道なので、実にギアチェンジが面倒くさい。
さらに、ガードレールがない。だからハンドル操作を誤れば、簡単に崖下まで転げ落ちてしまうのだ。頭の中をそんな恐怖感がよぎる。せめて一方通行にしてほしいが、残念ながら頂上まで上った車が下りてくる。広い道幅ならまだしも、車2台がすれ違えるぎりぎりの道幅。その度に、がけっぷちに車体を寄せ、離合を続けていかなければならないのだ。
観光バスが下りてきたときなんて、泣き叫びたくなった。(うわぁ〜 やめてくれぇ!)って。
「ナショナルツーリストロード」は、フィヨルドをいくつも超えるため、くねくね道がたくさんある。絵はがきで有名な「トロールスティーゲン」や「ガイランゲルフィヨルド」の街への上り下りなど何ヶ所もある。スリル満点と言える以上に、ドキドキハラハラだった。こんな恐怖感を味わう運転ははじめてだった。
「ナショナルツーリストロード」の見所は、「ダルスニッパ」だけではない。ヨーロッパで最も高い絶壁「トロールヴェッゲン」は、世界中のロッククライマーが目指す山。11ヶ所の急カーブで有名な「トロールスティーゲン」、ガイランゲルフィヨルドのパンフレットでおなじみの突き出た断崖の縁「フリーダールユーヴェ」など。短い期間でフィヨルドを満喫したければ、ぜひこの地域を訪れることをオススメしたい。
「フィヨルドを越えて感じる」という目的は十分に達成できると思う。
きょうさん♂
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2005年07月17日
●今夜はご飯を炊きました
やっぱり私たちは、日本人だなぁ。。。ゴハンが恋しくなる。。。
(食べたい!食べたい!)と数日前から言い合っていたので、キッチンが使えるキャンプサイトに泊まったことをきっかけに、久しぶりにご飯を炊きました!もちろん、鍋で!
お互い、ワーキングホリデーのころにつくったころを思い出しながら、米よりも水を少し大目に入れて・・・ 鍋蓋がないから、アルミホイルを代わりにして強火で約8分・・・ グツグツ音が聞こえてきたら、弱火で6分・・・ 数分蒸らして出来上がり!
ノルウェーで購入するので、細長いお米。でも、久しぶりに食べる、ご飯はおいしーんだなぁ。
これから行くヨーロッパも、パン食が中心となりそうです。
あ・・・納豆が恋しい(きょうさんは納豆嫌い)。
私は、仕事がらいろんな国に行かせてもらったけど、やっぱり日本料理が一番美味しいと思う。
特にお母さんの味かなぁ。義母さんの料理もとってもおいしくて、なかなか私の料理レベルではかなわない。
(どうして、お母さんたちは、こんなにおいしく料理が作れるんだろう?)結婚してから、よくそんなことを考えていた。毎日つくるからだろうか??愛情がいっぱい入っているからだろうか??それとも、料理番組や料理レシピを見て勉強しているから??
料理は、どちらかというと苦手な方だけど、おいしいものを作り、食べるということは、幸せであり、健康であり、素晴らしいことだと思う。
もっとお米を食べて、そんな気分を味わっていきたいと思った。
たかさん♀
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2005年07月14日
●雨の中のロフォーテン諸島
地図を見ていると、どうも気になる島があった。
ヴェストフィヨルドと呼ばれるノルウェー北部の地域で、ヴェステローレン諸島とロフォーテン諸島だ。日本では名前も聞いたことがない島だったが、ノルウェーの豪華客船ヒュッティルーテンもこの諸島のいくつかの街に停泊することを知った。ノールカップで出会った外国人からも、「もし時間があるなら、この島へは行ったほうがいい」と言われたくらいだ。
ただ国道を南下するよりも、島を経由した方が面白そうだし、あまり事前情報がなかっただけに、(何か新しい発見があるかもしれない!)と期待して、行くことにした。
ヴェステローレン諸島の北部アネネスから、ロフォーテン諸島のセルヴォーゲンまでおよそ300キロの距離だ。島なので、移動はカーフェリーを使う。それほど大きくないフェリーなのだが、案外、利用客が多い。地元ノルウェーのキャンプカーがほとんどで、これほど人が集まるのはやはり有名なんだろうなと思った。
アネネスのインフォメーションセンターで、この島々の写真が目に入った。フィヨルドをバックにした漁港の写真だ。日本とは違うデザインの船がずらりと並んでいるだけでも珍しいのに、背景にフィヨルドが写っているので、とても趣を感じた。この島の特徴を示した素晴らしい写真だ。ぜひこの目で見てみたいと思った。
実際に、車を走らせると、巨大な岩がボクらを迎えてくれる。まるでこの島は、すべてがこんな岩でできているのではないかと思うくらい、岩が目に入ってくる。ごつごつした岩の塊が荒々しい雰囲気を感じさせてくれる。これがフィヨルドを間近で感じることなのかと思った。
しかし空は、あいにくの曇り空。青い空が見られないのが、何ともくやしい、、、
最高の被写体がすぐ近くにあるのだが、雲や霧、もやでその全貌が見られない。結局その日は、北側のヴェステローレン諸島を一気に縦断して、翌日に期待した。
翌日も朝から雨。ロフォーテン諸島の主要都市スヴォルヴァールにやってきたが、天候が晴れる気配は一向にない。街のインフォメーションセンターは、たくさんの観光客でにぎわっている。皆、ホエールウォッチングなどのサファリツアーに行きたかったようなのだが、ツアーキャンセルが続出しているような様子だ。ボクらも、気軽に行けるハイキングを探したが、この天候では、何も見えない・・・。
せっかくのこの島にやってきたのに、何もせずに通過するのはもったいないと、予定を変更してもう一日滞在することにした。天気が晴れれば、絶景にも対面できるし、何かの発見があるかもしれないからだ。
しかし、翌日も朝から雨。まるで台風がやってきているのではないかとと思うくらいの激しい雨風だ。おまけに、大事な‘せかたび号’は屋根から雨漏りが・・・。どうやら、後部ガラスと天井との間にすき間があって、そこから雨が入ってきたようだ。車内にコップを置いて、しのぐ。
雲の動きが早い。昼すぎに、青空が見えたと思ったが、ほんの数十分で、またどんより雲に覆われた。フィヨルドの岩に残った万年雪をバックに、漁港の写真を撮りたいのだが、この天候では難しそうだ。明日こそと期待して、さらにもう1泊することにした。
しかし・・・
翌日も雨。どうやら、この時期は、こんな天候が多いらしい。まるで日本の梅雨のようだ。この島でよく見かけた写真や絵はがきのような絶景は、なかなか対面できないようだ。インフォメーションセンターのスタッフに「まだ数日続くようだ」と聞いて、あきらめて移動することにした。物価の高いノルウェーで無念の撤退だ。
長い世界一周旅行をしていると、こういうこともあるだろうと客観的に考えるのだが、美味しいものをお預けされてしまった少年のように実に残念だった。期待してやってきたロフォーテン諸島は、雨風というベールに包まれたままである。
きょうさん♂
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2005年07月12日
●地図があれば、迷わない
ヨーロッパ全域が網羅された道路地図と共に移動している。エストニアで車を買った際に、この地図も買ったのだ。
「今日の行程」、「明日の行程」と付せんを貼り、ルート計画を立てている。本当は通った道を蛍光ペンでなぞっていきたいのだが、物価の高い北欧では、蛍光ペンが1本300円くらいするので、今は我慢している。
昔から地図が好きだ。中学生のころは、国鉄時刻表の地図を見て、日本全域を旅しているつもりになっていた。高校生になって旅に出るようになると、旅先でまず地図をもらい、それからどこへ行くかを決めることが習慣だった。「今ここだ!」「あそこへ行ってみよう!」そうやってうろうろするのがうれしいのだ。
旅行会社に勤めはじめると、世界へ行く先輩に頼んで自分が行ったことがない国の地図を買ってきてもらっていた。いつの間にか、ボクの部屋には日本各地、世界各国の地図やパンフレットでいっぱいになり、この世界一周旅行出発前には整理に困ってしまった。
そんな中、どうしても捨てられず、日本に大切に置いている地図がある。
オーストラリアにいたころ、プロゴルファーテストに予選落ちしたあとに、タスマニアを車で2週間ほど周ったのだ。そのときに、広げると模造紙一枚くらいの大きさになる地図を買った。その地図に、蛍光ペンで道をなぞり、ポイントなるコメントを書いたり、国立公園のスタンプを押したり、お気に入りの灯台をチェックしたりしていたものだ。何度も広げては見ていたので、折れ目がビニールテープで何重にも補強してあり、かなり年季が入った地図である。帰国してからも思い出にふけってよく見ていた。
さて、この度のヨーロッパ道路地図は、まだまだ新しい。第2ステージ、第4ステージでヨーロッパを巡る予定だが、どんなことを書き記していくのか楽しみだ。・・・おっとその前に、早く蛍光ペンを手に入れよう!
きょうさん♂
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2005年07月09日
●絶景フィヨルドが美しい
フィヨルドは、ノールカップと同様、私たち夫婦のあこがれのひとつだ。
フィヨルド。小学校のときに社会の授業で習ったことを覚えている。「何それ?」って感じだったけど、「ギザギザの沿岸ってところかな?」と理解していた。
そのフィヨルドを船で見るのも素晴らしいが、車で走るのもいい。クネクネ曲がってて運転が大変なんだと思うけど、助手席に座っている私にとっては、目もくらむような、景色が永遠に続いている。きょうさんも、車を停めては、写真を撮っている。
特に海の美しさが素晴らしい。透明度はもちろんのこと、よく言うエメラルドグリーンという色だ。寒いこともあって、泳いでいる人がいないから、海が汚れないのかもしれない。
ノルウェーには、4代フィヨルドと呼ばれるフィヨルドがある。ほとんどがノルウェーの南だ。ソグネフィヨルド、ガイランゲルフィヨルド、リーセフィヨルド、ハダンゲルフィヨルドらしい。ぜひ、全部行きたいところだが、予算の都合で、ふたつほど行く予定。ワクワクドキドキ♪北部以上に素晴らしいフィヨルドが見られそう・・・
以前、ニュージーランドでもミルフォードサウンドのフィヨルドを船から見た事があるんだけど、天候が悪くて、壮大さを感じなかった記憶がある。うーん!でも今回は、天候に期待して楽しみたい!
このノルウェーでは、フィヨルドをより楽しめるように、「HURTIGRUTEN」といわわれる沿岸急行船がある。
ノルウェーの南ベルゲンから北端のキルケネスまで11日間で往復するのだ。まさにフィヨルドの船旅を楽しむ豪華客船だ。私たちも乗りたい!と思って料金を調べたら、一泊するだけでも、車代を含め6万円ほどかかる。「(値段が)高すぎ!」どう考えても、無理だった(悲)。きっと素晴らしい景色が見られるのだろう。。。
でも私たちも、フィヨルドの島々を移動するのにフェリーを使う。そこでは、少しだけフィヨルドの優雅な船旅を満喫しようと考えている。
たかさん♀
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2005年07月08日
●ノールカップで白夜体験
「白夜」・・・幻想的な響き。
そう、太陽が沈まない。だから暗いはずの夜が白く、というより薄暗いイメージを持っていた。
でも実際は、夜なのに昼間くらいの明るさだった!
モンゴルでもロシアでも今の時期とても日が長い。夜の10時や11時くらいまで明るく、生活リズムが狂いそうだった。フィンランド北部から北極圏に入ると、日は沈まない。車の中で眠っていても、いつが朝なのか、分からないくらいだ。
太陽の沈まない様子がよく見えるノルウェーの北端、ノールカップへ行ってきた。
ノールカップは島にあって、本土から海底トンネルを通じて渡る。海底トンネルに入ったとたん、急な下り坂、半分くらいのところで、今度は上り坂になる。これが無料なのか!と驚いていたら、トンネルを出たら、料金所があった。どうやら表示を見落としていたらしい、、、約3,300円くらいする。高いなぁ〜
この辺りは、北欧ならではのトナカイもたくさんいる。トナカイも暑いせいか、万年雪のところに集まったり、トンネルの近くにたむろしていたりする。道路にピョンと出てくるから危ない、、、
このノールカップで、太陽が沈まない光景に出会える。それまでに抱いていた想像を超えるような景色を目の当たりにして、(自然には勝てない)と思った。地球儀のようなモニュメントがまたいい味を出していた。200度以上は、水平線で、地球は丸い!と感じる場所でもある。
夜中の1時や2時になっても、夕方くらいの明るさだ。そして、朝の太陽も素晴らしかった。サンサンと照りつける日差しだけど、カラっとしている。また日陰に入ると、とっても気持ちがいい!
冬になると、太陽が昇らない期間があるそうだ。それはそれで、とても美しい光景らしい。そして、冬名物のオーロラ。ノルウェーという国は、なんて幻想的な素晴らしい自然に出会えるのだろう・・・
冬のノールカップも見てみたいなぁ〜。
ノールカップ岬、もう一枚の写真
たかさん♀
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2005年07月06日
●サンタクロースの夢物語
♪ジングルベール、ジングルベール、すずが鳴る〜
っと歌を唄ってしまう、ここロバニミエのサンタクロース村。
7月の真夏真っ盛りなのに、サンタクロース!?って・・・
日本ではなかなか考えにくいんだけど、たくさんの観光客が来ていた。この村には「ここから北極圏です」というラインも引いてある。神戸明石の子午線のようだ。
サンタクロースが住んでいるこの村には、1年中サンタクロースに会える。でも、クリスマスシーズンではなかったので、白いブラウスに赤いチョッキを着て、以外とラフな格好。(サンタクロースの夏服バージョン??)
やはり、観光化されているため、サンタさんと一緒に写真は撮れない。写真を撮れるのは、店の人だけで、後で19ユーロ(2500円くらい)で販売される。(たかっー!!) 見本コーナーには、優香が写っていた!
もちろん、私たち夫婦には、そんな余裕はなく、断念したんだけど、夢あるサンタ村なのにガッカリだった。
しかし、フィンランドと言う国は、ムーミン村もうそうだったけど、ほんとに夢のある国で、子供たちは大喜びだ。サンタなんて、ムーミンなんてって言ってても、やっぱり現地に行くと、大人でもはしゃいでしまう。フィンランドの子供づれファミリーもたくさん来ていた。サンタさんのぬいぐるみに抱きついている子供、トナカイのぬいぐるみに埋もれている子供。私たちも子供が出来たら、ファミリーで来たいなぁー。
サンタ村では、郵便局も有名である。いつ手紙を書いても、ちゃんと世界中クリスマスシーズンにクリスマスメッセージを贈ってくれるレターがある。(有料)
そう!サンタさんからのメッセージ。ちゃんと日本語だしね!そして、私が書いた、クリスマスカードも時期になると送ってくれるシステムもある。なんか、フィンランドのサンタ村から届く、クリスマスカードっていうのも、夢がある。
今年は、年賀状が送れないからクリスマスカードでも送ろう!!
たかさん♀
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2005年07月03日
●アニメ「ムーミン」の世界
♪ねぇ、ムーミン、こっち向いて、恥ずかしがらぁ〜ないで〜
・・・と歌を唄いたくなってしまう「ムーミンワールド」に到着。町はムーミンの看板一色!そして、ファミリーがいっぱいで、子どもたちであふれかえっています。ムーミンは、カバじゃないんです!妖精みたいな、この世に存在しない生き物です。フィンランドのヘルシンキで生まれたようで、ヨーロッパでも人気の漫画みたいです。<
私たちは前夜、トゥルクから13キロ、ナータリの街に到着。朝一番に「ムーミンワールド」にやってきたので、そんなに混雑はしていなかったんです。(ラッキー!)
「ムーミンワールド」は島になってて、そこには、ムーミンの家や消防署、スナフキンの家などがあるんです。ディズニーランドのちっちゃい版ですね。
ムーミン家族がいて、といっても、もちろんぬいぐるみだけど・・・。もっというと、そのぬいぐるみもムーミンで見た記憶とは似ていないような・・・。
でも、やっぱりここに居る子どもたちのように何だかワクワクして、はしゃぎまわってしまった。楽しかったです!
ムーミンファミリーは、外で遊んだり、釣りをしたり、音楽会をしたりと、もちろん、お客さんとの写真も一緒に撮ってくれたり、と大忙し。やっぱり、ディズニーランドと同じで、主役のミッキーとはなかなか写真が撮れないんです。というより、ムーミンの周りには子どもたちであふれかえっていて、なかなか近づけない。。。
私はというと、もちろん、ムーミンパパ、ママ、ムーミン、スナフキン、ミーと、子どもたちに負けじと、しっかり写真を撮ってもらいました。きょうさんは、フィンランドのパパたちと同じように、カメラマンに徹してくれていました。ムーミンファミリーとは一枚も写っていないんです、、、ごめんなさい。
子どもの頃、よくムーミンの漫画を見ていたんですが、詳しい内容は、覚えていなくて。。。ムーミンの家は4階建てで、地下には食料品置き場までありました。小さい島をそのまま実物大の「ムーミンワールド」にしたようで、実際に家の中まで入れるんです。1時間ごとに、劇場ではムーミンたちがコントをして楽しませてくれたりします。
ちなみに、きょうさんは、ムーミンを見た事ないんだって。でも「ムーミンワールド」は楽しそうに撮っていたなぁ、、、
日本に戻ったら、きょうさんと一緒にムーミンを見よう!っと。
たかさん♀
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2005年07月02日
●ボンネットからの白い煙
ヘルシンキの市内散策を簡単に終え、次の目的地へ向かってフリーウェイへ。(さぁいよいよだ!)とアクセルを踏んでいく。
!!!
走り出してわずか70キロ、エンジンの音がおかしくなった、、、(なんだ?なんだ?) そう思うと同時に、ゴムの焦げる臭いが・・・。「くさっ!」 ボンネットの脇からは、白い煙がもくもくと出てきた。
フリーウェイを緊急停車。ボンネットを開けてみると、くさい臭いが一気に押し寄せてきた。わぁ、、、 よく見ると、タイミングベルトが切れていた。
「いやな予感がしていたんよなぁ〜」
車を買うときに見たエンジンルーム。タイミングベルトの古さが気になっていた。車の引き渡し前には最終チェックがあって、そのときには、ラジエター、エンジンオイル、フィルターの取替えが必要だった。そのために一日待つくらい大掛かりな修理だった。だから、(ほかの箇所は大丈夫なんだ)と思ったのだ。そうは思っても、あとのまつり。今は車を直すしかない。
ここがどこなのか分からなければ、連絡手段もない。仕方がない、、、走り行く車に停まってもらおう。ビュンビュン通り過ぎる車に向かって、親指を立て続けた。日差しがまぶしい。
幸い、車はすぐに停まってくれた。たかさんを車のそばに置いて、近くのガソリンスタンドまで乗せていってもらった。フィンランドは英語が通じると言っても、田舎ではまだまだフィンランド語が主流。なんとか状況を伝えて、修理屋さんを呼んでくれることに。それまで待つことになった。たかさんは車のそばでちゃんと待っているだろうか。
●
ウトウトと、眠りながら1時間ほど待っただろうか。専門家と言うより、地元のおっちゃんらしき人がやってきた。やっと車へ戻れる。たかさんも元気に待っていた。どうやらタイミングベルトだけではなく、ローラーも壊れているようだ。修理に時間がかかるようで、またさっきのガソリンスタンドまで行く。この田舎では、換え部品もないようで、おっちゃんも困っている様子。
中古車だから、故障は覚悟していたが、こうも早くトラブルが来るとは思わなかった。それでも、あとから気づくより、早く分かって良かったほうだ。これも来るべくして来たものだ。そう自分に言い聞かせる。
「タイミングベルトがなくても走れるので、この先70キロのトゥルクの街まで行って修理した方がいいのでは?」と言われる。でも、不安な車でまた長距離を走るより、この街で直るのなら待つほうがいい。そう伝えると、おっちゃんは「分かった。直そう!」と。ボクらはフィンランド人の執念を感じることになる。
タイミングベルトは、3つのローラーの周りを回っている。そのひとつが壊れて、ふたつだけになっている。だから代わりのローラーをもうひとつ作らなければならないようだ。おっちゃんは、まず原本となる金属を取りに行った。数時間後、戻ってきた。しかし、ネジの幅が合わないので、補う金属をまた作りに行った。今度は1時間くらい経っただろうか。戻ってきたが、またネジの太さが合わないようで、削りに戻った。そして三度戻ってくると・・・
ジャガジャン!
バッチリ、ローラーがおさまった。タイミングベルトもぴったり収まるように合わせる。厳しい表情のおっしゃんの顔が、ようやく和んだ。(どうだ!オレの技術は!)そんな想いも感じてくる。なにわともわれ、直ってよかった!時計を見ると、緊急停車してから8時間が経っていた。これで先へ進める。
次はどんなトラブルに遭遇するのだろう?まだまだやってくるだろうが、修理を重ねていけば、よくなっていくだろう。。。長い旅路のスタート、そう期待するボクらであった。
きょうさん♂
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2005年07月01日
●豪華客船でヘルシンキへ
「こりゃ、ユースホステルよりきれいなベットだ!」
部屋の第一印象だった。
フィンランドのヘルシンキとエストニアのタリンは、所要3時間のフェリーで結ばれている。それくらいの短い船旅で国境が越えられるのも、日本では考えられず不思議な感じだった。ボクらは睡眠をかねて、あえて8時間のフェリーを選んだ。桟橋で車と共に待っていると、大きな船が近づいてきた。
タイタニック号は見たことがないが、まるで映画の世界のような豪華な客船だった。(これに乗るんだ)と思うと、わくわくする。列車の旅も好きだが、船の旅もわくわくする。一番安い部屋だったので、てっきり雑魚寝だと思っていたら、二人用の部屋で二段ベッドが用意されていた。トイレもついている。シベリア鉄道よりも広い空間が提供されている。これでひとり約2,700円だから安い。
(船に乗ったら、船内を散策しよう!)なんて考えていたのだが、部屋に入ったら、すぐに眠ってしまった。ここ数日の疲れが出たのだろうか?気づいたら、ヘルシンキ到着前だった。なんだかもったいない気もした・・・。
甲板で海風にあたって、加山雄三ソングを歌いながら、船旅を満喫するのは次回への持越しとしよう。
きょうさん♂
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